【詩】真っ白な君へ

いつだって君は無邪気だ
無邪気で 純新無垢で 何者にも染まらない白でありながら
他者を真っ白に染め上げてしまうペンキのような人だ
君が笑いかけるとパンジーが咲き乱れる
香りがあたりに広がり蝶が舞う
そしてお世辞にも可愛いとはいえないイモムシも

それでも君はイノセンスの象徴であるべきかのように輝く
誰も 彼も すべからく私も
全てを真っ白に染め上げて雪の中にいるように錯覚させてしまう
これは一種の罪なのであろうか
いいや それは私たちの罪を洗い流す神聖な行為なのであり
決して君は 何一つ 悪いことなど金輪際した事がないのである

@金平糖みなみ

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