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石川真理子
2023年5月31日 08:30
自分の居場所は自分でつくることができます。おうち以外にも自分の居場所を持つことは簡単に気分を変えたり自分を解放したりするのに役立ちます。それに、「ここが私の行きつけなの」と言える場所があるってなんだか素敵だと思いませんか?カフェをいくつかと、ホテルをいくつか。仕事からも家事からも離れて「ただの私」に戻って過ごす時間は自由で豊かで、好きなだけ心を遊ばせることができます。私が好
2023年5月30日 08:30
「歳を重ねたなぁ」というのと「歳を取ったなぁ」というのとでは微妙な違いがあるものです。前者は肯定的で前向きな響きがあり後者は残念な印象をもたらします。年齢が魅力を深めることに繋がっている場合とその逆であるといってもいいでしょう。「歳を取ったなぁ」と感じる人は容姿が急に老け込んだとかいう場合もありますがそれ以上に、ふとした言葉や口癖がそう思わせることが少なくありません。「できな
2023年5月29日 08:30
『赤い蝋燭と人魚』というお話をご存じですか。童話作家の小川未明が大正時代の終わり頃に書いた、美しくも少し怖いお話です。幼い頃に読んだ私は、赤い蝋燭に特別な感じを抱くようになりました。このお話に出てくる蝋燭が「西洋キャンドル」とは違う「和蝋燭」であることを知ったのはだいぶ後になってからです。私は「ほんとうの赤い蝋燭の灯り」を見たいと思いました。和蝋燭の明かりは、不思議なやわらかさがあ
2023年5月28日 08:56
歳を重ねたからこそ楽しめるファッションがあります。それは、ビビッドカラーが似合うようになること。髪も肌もハリやツヤが失われていくのでダークカラーをもってくると全体が暗い印象になりかねません。自分という素材が「マット」になっていると若い頃は派手な印象にしかならなかった赤やピンク、オレンジなどが華を添える効果に変わっていくのです。実は、私の母がそうでした。若い頃は紺やグレー、ベージ
2023年5月27日 08:53
日記を書き始めたのは10歳の頃でした。鍵がついた分厚い日記帳をいただいたのがきっかけです。かわいい絵柄もついていました。それからというもの、鍵を開けて友人はもとより親兄弟にさえ話せない、話したくないことを静かに書き綴るようになりました。今でも私は毎朝ノートを開きます。時には夜、寝る前にも。ノートに気づきや想いを綴る時間は自分との対話の時間です。自分と向き合うこと、自分を見つめ
2023年5月26日 08:30
人をお金ではかるというのはずいぶん賤しいあり方だと思いませんか。にもかかわらず、いつの間にかそうした目で人を見ているのは認めなければならない事実です。そうでなければ「あの人は年収が○○円だ」などと取りざたするわけがありません。いつのまにか経済主導となり数字では計れない豊かさをもたらす文化はまるで押しやられているような状況です。失われたのは三十年ではなく、百年というべきでしょう。
2023年5月25日 08:30
計画にこだわって、思いがけない出来事を勝手に「想定外」「不運」と位置づけて排除した経験はありませんか?もしかしたらそれは、想定外どころかビッグチャンスだったのかもしれません。幸運は不運の顔をしてやってくるというのはどうやら確かなことだからです。「将来はこうでなければならない」という考えが家族との諍いに繋がったことはありませんか?私たちは、計画することによってどれほどのストレスを
2023年5月24日 08:45
眠ること。これもまた人生を左右する大切なものです。睡眠時間を確保すること日付が変わる前に眠りに就くことぐっすりと質の良い睡眠をとることこれらを実現するために「寝支度」を怠らないようにしましょう。たとえば、お風呂はぬるめの湯に15分は浸かる。白湯やハーブティーなどをいただいてくつろぐ。吐く息を意識しながら、ゆっくりとストレッチ。ろうそくの灯りで瞑想をするのもおすすめです。おへ
2023年5月23日 08:30
以前、湯飲みについて調べているとき「昔はお茶のいただき方で育ちがわかった」という記述と出逢い、どきっとしました。この場合、日常的にいただくお茶のことです。お抹茶となれば誰でもかしこまるものですが湯飲みでいただくふだんのお茶はそこまで気をつけたりはしないでしょう。あらためて心を向けて想い出したのは「片手で飲むものではありません」という母の言葉でした。これは大丈夫。両手を使っていた
2023年5月22日 08:30
ふだん、自分がどのような言葉を使っているか意識したことはありますか?たぶん、あなたは丁寧な言葉づかいの人でしょう。相手を思いやる話し方は心地よいものですね。たまに流行言葉を交えるのも、悪くはないものです。ただ、ここはセンスが必要とつくづく思います。話し方が雑ぱくな人が流行言葉を連発するといかにも品下がるように感じられます。逆に、言葉づかいの丁寧な人が流行言葉を織り交ぜるとユーモラ
2023年5月21日 08:30
これは、すべてのことに言えます。食べるもの、着るもの、肌に塗るものも素材にこそこだわってみましょう。歳を重ねて代謝が落ちてきた肉体は老廃物を排出するにも時間がかかります。素材の良い食べ物であれば体内に長く留まってもそこまで気にせずにいられます。刺激に弱くなってきた肌に化学繊維はつらいもの。特に肌着は絹や綿など天然素材を選びたいものです。摩擦や静電気を防ぎ、肌の黒ずみも起きづらくな
2023年5月20日 09:00
50代、60代、70代と歳を重ねていくほどに白かったお肌も色が沈み、くすんでいきます。さりとて70代でつやつやぷるぷるしているのもどうも気味が悪いものです。私自身は年相応を受け入れて工夫するのが自然でいいと思っています。たとえば、首元に絹のスカーフや真珠をあしらうのは簡単でしかも一瞬で印象を変えることができる魔法です。たったこれだけで顔色がワントーン明るく見えるのです。上質な絹は
2023年5月19日 08:30
いくつになっても若々しい人の共通点があります。それは、意欲的であるということ。良い意味で貪欲なのです。ただしそれは物質ではなく体験に向けられています。経験ないことに対して尻込みする人と「面白そう!」と挑戦する人と真っ二つに別れるものですが、若々しい人は当然ながら後者になります。知らないことに興味を抱き自分なりに探究していくなかで新しい出逢いもあり、人間関係も拡がります。おしゃ
2023年5月18日 08:52
本を読むのは好きですか。本といっても、ビジネス書やマニュアル本、気軽に読めるガイドブックなどではありません。古典や世界の名著といわれるような文学芸術作品です。苦手だから。時間が無いから。興味が無いから。いろんな理由で遠ざけているとしたらそれは人生に於ける最大の損失です。幸福度を大きく左右するものだからです。本には時代を越えた叡智が凝縮されています。それは私たちに生きる上で必要な