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美しくあるための習慣⑮お茶のいただき方のこと

以前、湯飲みについて調べているとき
「昔はお茶のいただき方で育ちがわかった」
という記述と出逢い、どきっとしました。
この場合、日常的にいただくお茶のことです。
お抹茶となれば誰でもかしこまるものですが
湯飲みでいただくふだんのお茶は
そこまで気をつけたりはしないでしょう。
あらためて心を向けて想い出したのは
「片手で飲むものではありません」という
母の言葉でした。これは大丈夫。
両手を使っていただいています。
次に、お抹茶をいただくときのお約束
「正面を避ける」ということを
意識することにしました。
湯飲みを右手で持ち、左の手のひらに受けます。
次にそっとまわして、文様のあるところに
口をつけるのを避けるのです。
これが正式な作法だなんて思われたら大変なのですが
こんなふうに丁寧な所作でいただくと
心が落ち着いて良い気分になります。
心ここにあらずという状態が
お茶をいただいている「今」に
立ち返るからでしょう。

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