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今日の言の葉

940
その日、降りてきた言の葉を綴っています。あなたの良き日々に繋がれば幸いです。
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記事一覧

どのみち夢幻ならば

どのみち夢幻ならば

人生は夢幻のようなものだと
昔のひとは歌いました。
下天のうちをくらぶれば
夢幻の如くなり、と。
天界、つまり宇宙の時間と比べてみれば
まるで束の間の夢であり
幻のようなもの。
人生100年時代となっても
結局は同じことではないでしょうか。
過ぎてしまえば、あっという間です。
しかも年を追うほど短くなる。
どのみち夢幻ならば
せいぜい、佳き夢を見ることです。
幻であろうとも信ずることです。
疑いは

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いかに生き、いかに生かすか

いかに生き、いかに生かすか

時代の大きな切り替わりを経験しながら
私たちはどこへ向かっているのでしょう。
抗うことのできない波は
どうしたってあるものです。
これまでもその時代ごとに
受け入れざるを得ないものがありました。
けれど
受け入れた上で
どう見てどこを目指すのか
それを決めるのは自分です。
いつだって、自分自身です。
どれほど時代が変わろうとも
どんな時代であろうとも
変わらないものがある。
いかに生きるか
いかに

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先が見えないことなど当たり前

先が見えないことなど当たり前

世界的な規模で社会が変容している今、
先の見えない不安感に悩まされる人も
多いことでしょう。
けれど、これまでは先が見通せたのでしょうか。
半年先、一年先、三年先にどのようなことになっているか、
手に取るようにわかるほど明確だったでしょうか。
私には、とてもそうは思えないのです。
つまり、先が見えないのは、
何も今に始まったことではないということです。
先が見えるように感じたのは
ある程度の予測が

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束の間の季節

束の間の季節

秋はやさしい季節です。
急な寒さは
ぬくもりを求めるよう促し
乾いた風は
うるおいの大切さを教えてくれます。
多くは求めずに
お互いあたたかく
しっとりとした心で向き合えば
ささくれた想いも
空の彼方に消えていくかも知れません。
人は誰でも寂しがりやなのだから
意地を張らずに甘えてみたらいい。
そんなことが許される
この束の間のときを
あともう少し
しみじみと。

経年の美

経年の美

古い写真を整理して思ったのは
今の自分がいちばんだということ。
よくこんなにやさしくほがらかな顔に
なれたものだと安堵する。
うれしさがひたひたとわいてくる。
人はどう見るかわからないけれど
今の自分をうつくしいと思える。
若々しいものに心ときめくのは
本能にもとづいた反応で
人間だろうと動物だろうと
生命の始まりからそうだったのだから
抗おうとは思わない。
けれどその一方で
経年による美しさを忘

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いつも機嫌よく

いつも機嫌よく

繰り返し思うことは
心が世界を創っているという
お釈迦様の言葉です。
やっかいなのは
心は感情が伴っているということ。
ひとたび感情が沸き立ってしまえば
心が目の前の世界を創造しているなど
思いつきもしません。
だから自分を見つめる訓練と習慣が
必要になるのです。
感情の波が収まったときに
落ち着いて自分を省みてみます。
いつ、どんな想いを心に抱いたことによって
この出来事が起きたのだろうかと。

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天体が教えてくれる「今」

天体が教えてくれる「今」

天はさまざまなことを教えてくれます。
古来より人は
月や太陽、星々の動きを分析し
メッセージを解読してきました。
たとえば牡牛座で起きる満月へ向かっている今
物質的な価値観に変化が起きようとしています。
これまで何を得てきたのか
これから何を得たいのか
月の光が静かに照らそうとしています。
また、魚座に滞在している土星は
満月の前日に逆行を終えます。
この2年間、
あなたを悩ませてきた試練に
終止

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身仕舞い

身仕舞い

まだ早いと言われるかも知れないけれど
身仕舞いを始めています。
この人生の、身仕舞いです。
いつの間にか
なんだか、ずいぶん生きてきた気がします。
そして少し前まで常に
何か本当ではないという想いでした。
弱さから自分を誤魔化し
諦めから楽しげに振る舞っていた。
どの写真も笑顔
だけど今ならわかる
凍りついた想いを覆い隠していることが。
人知れずついたため息が渦巻いている。
ようやく
すべてを解き

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神迎え

神迎え

今夜 出雲国では
稲佐の浜で神々をお迎えする
神ごとがおこなわれます。
いよいよです。
明日より七日間は神在祭
神さまたちが
来年のご縁をご相談なさります。
この時になって
この一年の振舞いを想い
慌てふためいても仕方がありません。
だから日々
自分を見つめ
よりよく生きる必要があります。
神さまは愛そのものであるだけに
お厳しいです。
身勝手ゆえに招いたことを
省みずしていたずらに嘆き
神頼みを

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すべてよし

すべてよし

思いがけないことがあって
それが望ましいものではなくても
そっとつぶやいてみてください。
すべてよし。
呼吸をととのえて
少しの間 目をとじて
もう一度
すべてよし。
わずかでも力が取り戻されるのを
感じるでしょう。
振り返ってみれば
これまでも何度もあったはず。
その時はわからなくても
むしろそのことがあってよかったと
よりよい展開へ続くきっかけだったと
長らく生きてくれば
わかってくるのです。

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あなたは見守られている

あなたは見守られている

何も言わずに見守ることの大切さを思います。
つい口出ししそうになり
つい手出しをしそうになる
だけどそれは必ずしも
本人のためにならないのです。
それがわかったとき
見守ること
待つことは
強さが必要なのだとわかってきます。
実は私たちはそんなふうに
見えない存在から見守られています。
その存在は
口出ししたいし
手出しもしたいと
思っているかも知れません。
そこをぐっとこらえて
私たちの成長をた

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大嵐に飛び込む覚悟を

大嵐に飛び込む覚悟を

トランプ氏が大統領に再選しました。
これは時代の変容に大手がかかった
メッセージと受け取れます。
私たちはもう、あとにはひけない
大嵐のなかへと向かっていきます。
2025年は未来の歴史教科書に
間違いなく「大革命の年」として
刻まれることでしょう。
私たちにできることは
勇気を持って大嵐の中心へと
突き進んでいくことです。
台風の目にみずから成ることです。
それには周りに合わせている時間は
あり

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開きかけた扉を前に

開きかけた扉を前に

想いを素直に表現することが
いつのまにか難しくなっていた。
かっこつけてみたり
理解があるような姿勢で
相手との距離をはかっているつもりが
心の扉をほとんど閉じていた。
自分が何を感じて
何を想っているのか
それさえも見失いそうになれば
何を表現すればいいのか
わからなくなって当然。
扉を開くところから
はじめなければならないから
大人になるって
なんて面倒くさいのだろう。
それとも
閉じて、ふた

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人生のクライマックス

人生のクライマックス

春に目覚めた木々は
花を咲かせ
夏には勢いよく葉を茂らせました。
その緑が
わずかに色を失ったかに見えたのは
秋の足音が近づいたころ。
やがて静かに色づき始め
燃えさかるような錦に染まる。
黄金色に紅色
光に透けて輝きながら
風が吹けば
色紙のように舞ってゆく。
有終の美とは
まるでこのこと
人もまた
このようにあれたら
どんなにいいでしょう。
ひっそりと静かな冬を迎える前の
ほんとうのクライマッ

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