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今日の言の葉

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その日、降りてきた言の葉を綴っています。あなたの良き日々に繋がれば幸いです。
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2022年11月の記事一覧

ひとりの時間を重んじる

ひとりの時間を重んじる

なぜ私が一人の時間を重んじるかというと、
人と人とが支え合いながら生きていくうえでは
自立心が必要だと考えるからです。
自分の足でしっかりと立つことができてこそ、
相手に寄りかかりすぎることなく、
ほどよく支え合うことが可能になるのではないでしょうか。
また、心の矢印を外側に向けないためにも
一人になって自分と対話することだと思っています。
心の矢印を外側に向けた状態では、
「あの人がこんなふうに

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ふだんよりやさしくなれる季節へ

ふだんよりやさしくなれる季節へ

「冬型の気圧配置です」
それは、こんなふうに翻訳できる。
「寒いですねと、やさしく微笑む日」

「強い冬型で北寄りの風が吹くでしょう」
この場合、意味はこうなる。
「風邪ひかないように、あったかくしてね」

空模様は心模様
天気用語を心の言葉に置き換えれば
爽やかでいるといいのか(だって蒸し暑いから)
微笑みが欠かせないのか(一日中曇りなんだもの)
やさしさで包むのか(震えるような寒さ!)
すぐに

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「疲れを知らないこと」とは「疲れていても無理すること」では、ないのです

「疲れを知らないこと」とは「疲れていても無理すること」では、ないのです

疲れていてもがんばることが美徳だと
どこかで信じてた時代がありました。
自分が信じることというのは
無意識のうちに正義だと位置づけるから
疲れたからと休む人のことを
しばしば冷たい目で見たりもしました。
そうすることで、疲れていてもがんばる自分を
偉いやつだと評価していたのでしょう。
疲れ知らずという言葉がありますが
夢中になっている時は、疲れさえも感じないもので
それは、疲れていても無理すること

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場の気を整える

場の気を整える

この世界のすべてが循環しています。
一瞬も休むことなく巡り続けるのが
世界の本質といえるのでしょう。
宇宙、自然、私たちの体と心も
それぞれが巡り続けていると同時に
互いに影響し合っています。
すべてが巡り合うようにできているのです。
心がざわざわし、生活のリズムが乱れたり
何か落ち着かない状況になったなら
場の気を整えることから始めるのは
とても有効な手段です。
片付けをして掃除機をかけて・・・

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悟りとは何かを失う前にその大切さに気づくこと

悟りとは何かを失う前にその大切さに気づくこと

悟りとは、失ってはならないものを
失う前にその大切さに気づくことだといいます。
自分はわからないのだということに気づくこと、
ともいえるのでしょう。
思えば「わかっているつもり」になっていることの
なんと多いことでしょう。
日常生活のほとんどすべては
「わかっているつもり」の認識の中で
進んでいると言っても過言ではありません。
ただ、その事実に気づくことによって
少しは目が開くのです。
「わかって

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心を込めるとは

心を込めるとは

考えてみれば、なんと色んなことを上の空で行っていることでしょう。
朝起きて、顔を洗い、身繕いをして、
朝食の支度にお掃除に・・・と、いろんなことをする間
顔を洗っていることも、掃除をしていることなどへも
何か別のことを考えながら自動運転で行っているのです。
つまり心ここにあらずであることが常となっている。
これでは、心を込めるということが、どんなふうなのか
体感として忘れていってしまっても
むべな

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巡り会う時

巡り会う時

夏の間、天空にあったお日さまが
ずいぶん低く昇っては柔らかな光を投げかけてくる。
寒い季節へ向かうほど、
ぬくもりを届けようとするかのように近づいてくる。
お日さまと親しくなれる季節が
こうしてまたやってきた。
お日さまと仲良く過ごす季節は、これからなのだ。
陽だまりと、タータンチェックの膝掛けと
魔法瓶に入れた紅茶と、お気に入りの本。
足もとから立ちのぼる落ち葉の匂い
冬支度に忙しい小さな動物た

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感謝で始まり感謝に終わる

感謝で始まり感謝に終わる

おぎゃあと生まれたときにあげた声は
母の安心な胎内から離れることの
不安と悲しみだったのかもしれない。
そんなことを思ったこともありました。
けれど今は、あの天を貫く第一声は
「ありがとうーーーーーーーーーーーーっ」
という感謝だったのだと思えるのです。
人生は、生きてみないとわからないものです。
ここまで生きてみて、
辿り着いたのが感謝だったというのは
実に嬉しいことです。
ところで、人生の終わ

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記録と記憶を整える

記録と記憶を整える

日々の暮らしの中で増え続けるもののに
記録があります。
誰かからの手紙、種々雑多な書類、
それに、メールやメッセージなどなど
あらためて観てみると、私たちは夥しい記録のなかで
生きて暮らしているのです。
その多くは記憶されていきます。
忘れたかのように思われても、
心の何処かに書き込まれているのでしょう。
霜月も後半になりました。
師走は目の前です。
終わりと始まりの交叉する師走を迎える前に
こう

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小さなご縁を大切に

小さなご縁を大切に

私は、さまざまな経験を通して、
起きることはすべて必然であり、
天の采配によりもたらされるものだと心から信じているのですが、
その大前提として、すべてに感謝することではないかと思っています。
 どんなにささやかなご縁であっても大切に思い感謝することによって、天がそれを認め、まるでご褒美のように素敵なご縁を与えてくださるような気がするのです。
 小さなご縁を大切にできない人が、その人が望むようなご縁

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心の声を受け取る

心の声を受け取る

静かに坐して瞑想すると、いろんな想いが沸き上がってきます。
どうでもいいことや、もう忘れたと思っていたこと、
いつか耳にした誰かの言葉に幼い頃に憶えた母の口癖。
それはもう、さまざまです。
坐禅や瞑想をするときには色んな想いが次々と浮かんで
まったく無になることなどできないのが普通です。
それをやめよう、止めようとすることは不自然なのであって
むしろ思い浮かぶまま自然に任せているのが大切なのだと

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闇はダメですか?

闇はダメですか?

誰でも数十年生きるうちには、心に闇を抱えるものだと思う。
数十年とはいわない、十数年だってそうなるだろう。
だけど子どもが純真無垢な光だけだなんて
いったい誰が決めたのだろう。
そう、きっと、それは、自分の子どもの頃を
忘れた大人が言い出したことにちがいない。
子どもは子どもなりに闇を抱えているものだ。
それを闇とは認識していないかもしれないけれど。
そうやって考えていけば、だんだんと
最初から光

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美しくあろうとすることは世界を愛するということ

美しくあろうとすることは世界を愛するということ

山の端から日が昇るまで
雲海は薄紅色に染まっていた
自然の織りなす物語は、かくも美しいものかと、私たちは繰り返し感動を抱きます。
こんなにきれいな世界に、文明化学を手にした人間たちは、ずいぶんなことをしています。
人を幸せにする便利なものは私も好きだし手放せないものも少なくありません。
だからせめてバランスを取るように努めたいと思うのです。
せめて穢しすぎないように生きようと思うのです。
美しく暮

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考える羊になる

考える羊になる

周囲に合わせていればどうにかなった時代は終わりました。
本心を抑え、時にはごまかしてでも
周りの人と同じ行動をとりながら生きてきたなら
出る杭は打たれるから、そんな面倒なことは避けようとしてきたなら
そのあり方を即刻やめる時です。
群集心理は常に間違った方向へ行くことを歴史が語っています。
ヒトラーを批判し避難するのは簡単ですが
彼一人ではどうにもならなかったわけで、
それに従った羊たちがいたから

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