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心の声を受け取る

静かに坐して瞑想すると、いろんな想いが沸き上がってきます。
どうでもいいことや、もう忘れたと思っていたこと、
いつか耳にした誰かの言葉に幼い頃に憶えた母の口癖。
それはもう、さまざまです。
坐禅や瞑想をするときには色んな想いが次々と浮かんで
まったく無になることなどできないのが普通です。
それをやめよう、止めようとすることは不自然なのであって
むしろ思い浮かぶまま自然に任せているのが大切なのだと
老師から教わりました。
ただ、ひとつだけ私が掴んだコツは、その想いに感情を乗せないこと。
流れる雲を眺めるように
良い悪い、好きか嫌いかなどの感情を持たずに
浮かび上がる想いを淡々と眺め続けるのです。
するとある時から、想いが尽きたかのように静まってくる。
心が静まって呼吸と一体になった自分を感じるようになります。
その、静けさが訪れた時、心の奥底に押し込めていた
本当の想いが沸き上がりやすくなるのです。
見失っていた本心と向き合うことが出来るのです。


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