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前進、あるいは前進のように思われるもの

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わたしの人生が前進したな、と感じた気づきを綴っています。
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君の瞳は一万ボルト

君の瞳は一万ボルト

資生堂のコマーシャルに心を奪われてしまった。

君の瞳は一万ボルト
地上に降りた最後の天使。

なんてキャッチーなんだろう。
本当に素敵なメロディーって色褪せないんだな。

化粧品業界という業界はあまり好きではないと感じることも多いけど、女性がワクワクすることに100年以上貢献してきたことは本当に素敵だと感じる。

祈るように口紅を引く瞬間、心がキリッと引き締まる。わたしにも確かにこういう瞬間があ

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知り得ないけど、知りたくて。

知り得ないけど、知りたくて。

澱みを押し流すように、疲れ切った体に琥珀色の液体を流し込むひとときが好きだ。

古代エジプトで、ピラミッドを作る人たちに報酬として与えられたもの。これがビールの由来だと初めて知った。ついこの間のこと。
それを聴いたとき、何かがわたしの琴線に触った。見たことも聞いたこともないはずなのに、土埃と汗と、灼熱の日差しを感じた。苦しい。あと一歩進めば、力尽きて倒れてしまうかもしれない。朦朧とするような暑さの

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過去を宝物にするひと。

過去を宝物にするひと。

わたしは、誕生日占いで自分の性格について書かれていることを読むのが非常に好きだ。

当たってる当たってないに関わらず、その文章を受け取った時の自分の心の反応を見るのが好きだからだ。数ある占いの中でも特に気に入ったのが、"過去を宝物としてそこから創造する人"という言葉だ。

振り返ってみれば、わたしが何かを生み出している時って、過去から積み上げていく発想をしていることがとても多い。

最近の事例だと

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詣でるということ。

詣でるということ。

みんな熱心に初詣に行くけれど、、、
神社は日頃から行くものだと私は思っている。

この土地に安全に住まわせてもらっていることに感謝。
家族が元気なことに感謝。

私の祖父は言っていた。
「神社のお参りの仕方を教えてあげよう。ほとんどの人は間違えているんだけどね。

柏手はしっかり打つこと。
自分の住所を言うこと。
自分はこういうことを頑張るのでお力添えをください。と心で言うこと。

神社はお願いす

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コストパフォーマンスにわたしの本質が侵食されているかもしれないという気づき。

自分のことをケチくさい人ではなく、大雑把な人だと思っていた。
細かいことは気にせず、こだわりなく、順応性が高いと思っていた。
でも最近、わたしはかなりコストパフォーマンスを重視して生きている人間かもしれないという疑念が強くなった。

きっかけは、植木先生の心理学に関するYouTubeだ。"遅刻しやすい人は、だらしないのではなくて、コスパが気になりすぎることが原因かもしれない"という話が思いの外、自

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太陽の塔みたい

太陽の塔みたい

わたしの父は、わたしを変なものに喩える。

ホタルイカみたいだな。
クリオネみたいだな。
ナマハゲみたいだな。
太陽の塔みたいだな。

たいてい酔っ払った時に言ってくるし、いつも変なことばかり言うから、聞き流している。
意味不明すぎて、親戚も「どう言うこと?」という顔をする。

「〇〇みたい。」のシリーズの中でも特に「太陽の塔みたい」と言われる頻度が高い。

ある日、謎すぎて母に聞いてみた。
「娘

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しまいましょう

しまいましょう

熟しすぎた果実は、
ジャムにしておいしく食べてしまいましょう

恥ずかしかった失敗は、
思い切りネタにしてしまいしましょう

酸っぱいレモンは、
甘いレモネードにしてしまいましょう

傷ついた過去は、
丸ごと食らってエッセイにしてしまいましょう

マニュアルがなければ、
自分で作ってしまいましょう

無駄な買い物は、
賢くなるための勉強代にしてしまいましょう

休日の惰眠は、
自分の心に住んでる猫

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知らないうちに疲れすぎていた

エレガント人生さんの、ブラック企業に勤めるカップルというコントを見た。意図せずにボーッとしてしまう様子がとてもリアルで秀逸に感じた。
現実には、疲れすぎている時の自分の行動をこうやって外側から客観視することはできないからこそ、非常に興味深いなと思った。
だから、定期的に人と過ごす時間を持ち、客観的に自分の状態を観測できることが大事だと思う。

私が大学院生だった頃、バイオ研究に従事し忙しすぎて疲労

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誰かの支えになりたい、とかこの人を支えにしようとか。

誰かの支えになりたい、とかこの人を支えにしようとか。

好きな神社に、連理の枝の木がある。言わずと知れた、縁結びにご利益のある2つの木が融合した状態の素敵な木だ。 

共に支え合いながら生きているものの象徴として崇められているこの木だが、さて、本当に支え合っているのだろうか?

私は、半分はノーだと思ってる。なぜかって?だって植物は普通、まわりの個体よりも自分が養分を取るように生きている。だから、この二本の木たちは、弱かったら相手に養分をとられてしまう

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自分に慣れる

自分に慣れる

わたしは新しい環境が苦手だ。
新しい環境に慣れるのが遅い。
そう思っていた。

新しい環境では、人に話しかけるたびにオロオロする。勝手に苦手意識を持つ。大学時代までずっとこんな感じだった。
でも、人間関係で辛い思いをした大学時代を経て社会人になった今、新しい環境や初めて会う人がそこまで怖くなくなっていることに気づいて自分でも驚いている。

わたしって、環境じゃなくてわたし自身に慣れていなかったんじ

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お客様体質のほんとうの意味

お客様体質のほんとうの意味

大学院生の頃、わたしは研究室でバイオ研究に従事していた。
その頃のわたしの状態は、なぜだかまるでゲームでHPが減り続ける毒沼に落ちたみたいに、全てがうまくいかなかったのである。

配属されて最初の方のプレゼンで、自分の研究の意義を否定されたように感じたこと。また、大人同士が学生について話しているのを側で聞いて、まるで品定めするようなその態度になんとなく嫌な気持ちになったこと。配属されて間もない時期

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疲れてるときも会いたい、会えそうって思うのは、「べき」が少ない人だ。

私たちはリサとガスパール。

私たちはリサとガスパール。

私の大好きな人の話をするとき、彼氏と呼ぶとなんだか変な感じがする。かつて小学生の私がお気に入りのローズピンクのランドセルのことを、綺麗なえんじ色ね、って言われたときに感じたのと近い感覚だ。

彼氏という単語に付随するイメージと、私の中での彼の存在感がなんかずれるのだ。彼氏、のイメージを挙げてみよう。理想の彼氏特集みたいな女性誌のページに出てくる、キラキラで女性のステイタスを表すアクセサリーみたいな

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ひとがため息をつくことを許したい。

中学生の私は、非常に陰鬱な子供だったと思う。合唱コンクールの時、指揮者から名指しで負のオーラを発してると言われたこともあるし、担任に三者面談で目つきが鋭いと言われて母に心配されたこともある。

件の担任の先生に言われた言葉で、「ため息をつくと幸せが逃げるよ」 がある。中学生の頃は、シンプルに余計なお世話だ、思った。今思い出してもこの言葉にはものすごく強い違和感を感じるし、「ため息をつくと幸せが逃げ

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