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間もなく13年の大熊で。
先日、仕事で続けていた大熊町の日常をつづる月一の情報紙の終了を決めた。大熊町の最初の避難指示解除の直後から4年半、原則月一としながらサボることも想定してたけど、結局ほんとに毎月1回、同僚と書き続けた情報紙。やめた理由の一つは、もはや大熊の日常が普通になりすぎて、特筆すべきネタに苦しむ、という、書いてきた身からすると前向きな理由だった。
1か月ほど前、帰還困難区域で、数年ぶりに前職の先輩と仕事
大熊に住み始めたときは
我家の前の畑に今年植えられたひまわりが満開になった。
町民有志のプロジェクトで山麓線沿いの畑などが毎年、ひまわりで彩られてきたが、今年はうちの畑(大家の畑)が加わった。「うわ、恩恵しかない」と思ってはいたが、咲いてみると、お日様の当たり具合で花は道路からそっぽを向き、我が家のベランダが特等席となっている。ここまでくると、恩恵というより、かたじけない。
4年前、大熊町にこの一軒家を借りることができ
双葉郡を案内するーー伝えたいことってなんだろう。
少し前、大熊町で暮らす年月が積み重なるにつれ、ここでの生活が「個人的なこと」になり、よく知らない人に「伝えたいけど言いたくない」ことが出てきたと書いた。それから間もなく、10年ほど前に東京で働いていた時にお世話になった人が、3月10、11日と遊びに来てくれることになった。
わざわざ神奈川から来てくれるのなら、この地域のことも伝えたい。久しぶりに各所に下見までしてプランを立てた。私は何を伝えたいのか