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日々の思考と記録

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毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
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2020年3月の記事一覧

耳を傾けて欲しければ信頼を得る

耳を傾けて欲しければ信頼を得る

 実は多くの人は「情報を吟味する」という行為をしていないのかもしれない。

 最近特別詳しいわけでもないことについて、質問をされる機会が立て続けにあった。自分の答えられる範囲で回答したのだけど、その人達が欲していたのは、専門的な情報じゃなかった。

「これが正しいわけじゃない。自分にあった方法を見つけてください」と言っても、僕のやっている方法を真似しようとする。

 情報やノウハウそのものじゃなく

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オンライン演劇の可能性

オンライン演劇の可能性

 ちょっと前に、役者さん達が公演がなくなって困っている話を聞いて、文化・芸術の世界って生命の維持には必須ではないために、ないがしろにされやすいのだと感じた。

 僕は仕事でオンライン会議ソフトのZoomを使っているのだけど、今日使っている最中にふと思いついた。
 このツールを使って、オンラインドラマができるのではないか。

 このZoomかなり多機能で、自分のデバイスの画面を共有できたり、10人を

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オンライン化の波に揺れながら

オンライン化の波に揺れながら

 様々な活動が急速にオンラインで行われるようになってきている。

 僕は約4年前からオンラインでも細々とお仕事をしているので、特別な混乱はない。けれど、周囲には右往左往している人がいたので、超アナログな現場のオンライン化の手助けをすることになった。

 自分なりに躓きやすいところを整理して、伝えているんだけど、想定の斜め上をいく反応があって、面白い。

 オンライン化の説明をするのに「場所はどこで

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どこに沼はある?

どこに沼はある?

「〇〇沼」という言葉がある。
 本来の意味とは別に、なにか1つのことにはまってしまうことを指して言う。
 個人的に、受動的な含みのある言葉だと感じている。スポーツ選手に「あの人は野球沼にはまっている」とは言わない。
 積極的にのめり込むというよりも、なにかしらの抗いがたい力によって、魅了されてしまっている状態だ。SNSやnoteを見ていると、よく沼にはまってしまう人と全然はまらない人がいる。

 

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当たり前が困りごと

当たり前が困りごと

 自分にとっての当たり前を見直してみると、他者の困りごとが見えてくるかもしれない。そう思う出来事があった。

 僕はこれまでの人生で三日坊主を繰り返してきたのだけれど、7年前くらいから風向きが変わってきて、少しずつ継続ができるようになってきた。
 人間関係も能力も、学習する生き物である人間は、続けているだけでなにもしていない人よりはできることが増えていく。

 そうして、いつからか当たり前に自分が

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自分にできることは

自分にできることは

 ここ2、3日直接面識のない人も含め、何人もの人に連絡をとっている。

 雑談を好まないので、仕事など必要な場合を除いて、親しい人とも頻繁に連絡を取り合わない。1日の通知は広告だけなんて日もある。

 そんな人間が積極的に連絡を取るのは、我ながら奇妙だ。けれど、サラリーマンとはちょっと違った働き方をしているので、そこから培った経験がちょうど今、役立つ状況になっている。
 自分にできることはなにかを

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めんどくさいって言わなかったから次は「ダメ」

めんどくさいって言わなかったから次は「ダメ」

 1週間前に「めんどくさいって言わない」と書いた。

  結果としては、「めんどくさい」と言わなかった。途中、何度か頭の中で呟いていたけれど、口には出さなかった。

 目に見えた変化としては乏しいけれど、掃除機をかけたり、後回しにしがちな皿洗いを早めにやっていた。

 面白いのは口にしかけてから「めんどくさいって言えないんだった」と気づくと、言い訳ができないので行動に移すのだ。決してすすんで動いた

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否定するなら寄り添えよ

否定するなら寄り添えよ

「嫌なら代案出せよ」
 人と人が話し合う場におけるこの台詞は、力強く、とても冷たい。反対意見をねじ伏せ、自分の意見を押し通すには最適な言葉だ。

 けれど、その先にあまり良い未来は見えない。なぜ話し合いするのかといえば、そこに集まった人の力を結集して、1人では導き出せなかった答えに辿り着くためだと思う。

 押し通した後に残るのは、分配された責任と感情のしこりだ。そして、上手くいかなかった不満が爆

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違う道に迷い込んで創る

違う道に迷い込んで創る

 1つの価値観に身を置いていると、絶対に体験できない世界がある。思考の手段として「視点を変える」とは違う。実際にそこに身を投じてみなければ出会えない風景があるのだ。

 今日、昼食を食べに行くことになり、歩いて向かった。その際に、大きく分けてAとBの行き方があった。どちらからの道からもいけるけれど、Aの道の方が少しだけ近道だった。
 だから、僕はAの道で行こうと主張したけれど、僕以外の2人はBの道

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「今日はいい天気だね」を繰り返す理由

「今日はいい天気だね」を繰り返す理由

 久々に祖母に会って、墓参りに行った。一緒にいたのは2時間くらいだったけれど、その間に「今日はいい天気だね」と数えているだけで10回以上は言った。

 最初はその度に相槌を打っていたのだけど、少しずつイライラしてきた。一緒に聞いてた叔父さんもなんだか苛立っている。

 その姿を見て、ふと我に返って、疑問が湧いてきた。
 なぜ僕は同じ話を繰り返す人に苛立つのだろう?

 時間を奪われるからだと思った

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夢とリスクの天秤

夢とリスクの天秤

 今朝、久々に夢を見た。

 詳しい内容はもうおぼろげだが、どうも僕は紆余曲折の末に、なにか大きな失敗をして借金を背負うことになってしまったらしい。

 しかも、その金額がせいぜい1000万円くらいだと思っていたら5億だった。その時の頭真っ白になる感覚がやけにリアルだった。

 これからどうしようと思ったら、「あれ、これ夢じゃね?」と不意に気づいて、次の瞬間目覚めた。

 夢で良かったと安堵して、

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行きたい場所をつくる

行きたい場所をつくる

 1人で町歩きをしてきた。

 自分がお世話になった場所、縁のできた人々と出会い直すための旅。
 全ての人とは出会えなかったけれど、めぼしい場所には顔を出せて満足している。

 1つ1つを巡りながら、いろんな記憶が蘇った。
 記憶は点だ。その場所と人、出来事が繋がって、ところどころに点在している。いくつもの点を結んでいくと、そこに自分の歴史の道筋が現れて、情感が漏れ出してくる。

 ああ、懐かしい

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次は僕が返す番

次は僕が返す番

 とあるパン屋さんとの関係性が始まったのは1年前。町のお祭りに行った際に、出店していたパンを買って食べたのが始まりだった。とっても美味しくて、どんなお店なのか興味が湧いた。

 その後縁あって、お店に出向いて、パン職人の方にお話を聞かせていただいた。素朴だけど、しっかりとして想いやりのある人柄に好感を持った。

 そして、今度は僕達が開いた集まりにパン屋さんが足を運んでくれた。そして「感動しました

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みんなちがうけれど一緒のところは?

みんなちがうけれど一緒のところは?

 小学校高学年の時、クラスに「みんなちがってみんないい」という標語が書かれていた。僕の学生時代を振り返ってみても、当時の担任の先生は一番印象深い人だった。

 あまり深く考えていなかった僕は、それに疑問も共感も懐いていなかったけど、ふと今になって思う。先生は一体なにを思ってあの言葉を掲げていたんだろう?

 いま、哲学的思考に関する本を読んでいる。

「テツガク」って言葉を聞いただけでアレルギー症

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