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次は僕が返す番

 とあるパン屋さんとの関係性が始まったのは1年前。町のお祭りに行った際に、出店していたパンを買って食べたのが始まりだった。とっても美味しくて、どんなお店なのか興味が湧いた。

 その後縁あって、お店に出向いて、パン職人の方にお話を聞かせていただいた。素朴だけど、しっかりとして想いやりのある人柄に好感を持った。

 そして、今度は僕達が開いた集まりにパン屋さんが足を運んでくれた。そして「感動しました」と言っていただいた。

 それから1年は全く関わりがなかったけれど、つい先日立て続けに2回会う機会があった。相変わらず優しくて、じんわりと心が温かくなった。

 人との関係は受けて、返すの繰り返しだと思う。
 恩も恨みも受けて返す。そうやって積み重なって、厚みが増していく。

 どちらかが受けなかった、返さなかっただけで、儚く崩れていく。「私は受け身な人間」だと勝手に自分を決めつけて、返さなければやっぱり人は離れていく。

 大事にしたい人にはたとえ遅れてもきちんと返すのだ。

 明日、パン屋さんに1年ぶりに足を運ぶつもりだ。
 どんなパンを買おうか。今から楽しみで仕方ない。

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