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自己紹介をかねて「対話で学べるフィロソフィア」のガイドをします
こんにちは、藤田大雪と申します。ギリシア哲学が専門で、大阪成蹊大学で哲学や文学を教えています。
noteをはじめて1週間足らずですが、すでに40編近くの哲学対話(AI作)を垂れ流してきました。ここらへんで自己紹介をかねて、
・なぜAI作品をつくるようになったのか
・どうやって作品をつくっているのか
・作品ガイド
を説明しておきたいと思います。シンプルに「対話で学べるフィロソフィア」の情報をお
キュレネ派の快楽主義(アレテ)
ソクラテス:キュレネのアレテさん、ようこそ。あなたは私の弟子であったアリスティッポスの娘で、彼の教えを継承しつつも独自の視点を持っていますね。今日はあなたのキュレネ派の快楽主義について議論したいと思います。まず、キュレネ派の基本的な立場を教えてください。
アレテ:もちろんです、ソクラテスさん。キュレネ派は、快楽を人間の行動の最高の目的と考えています。
ソクラテス:その根拠は何でしょうか?
ア
価値とは何か(デヴィッド・グレーバー)
ソクラテス: 皆さん、今日はデヴィッド・グレーバーさんという非常に興味深い人類学者をお迎えしています。グレーバーさんは価値と交換の文化的側面について研究されており、『価値論:人類学からの総合的視座の構築』という著書でその理論を展開されています。グレーバーさん、あなたの研究で最も中心となる考えは何でしょうか?
デヴィッド・グレーバー: ありがとうございます、ソクラテスさん。私の研究の核心は、価値が
恥の感情(バーナード・ウィリアムズ)
ソクラテス: 今日の私の対話相手はバーナード・ウィリアムズさんです。彼は『恥と必然性』など、多くの哲学書を著しております。ウィリアムズさんは、古代ギリシャの自己観、責任、自由、そして恥に関する概念と、現代の倫理的意識の比較に関心を持たれています。ウィリアムズさんは、私たちが古代の人々と多くの点で異なるとしつつも、その違いは倫理生活の基本概念の転換に起因するものではないと主張しています。ウィリアムズ
もっとみる意識の流れ(ジェイムズ・ジョイス)
ソクラテス: 皆さん、今日は私たちが対話を重ねる中で、文学と哲学の交わる地点について深く掘り下げていきたいと思います。特に、私たちのテーマは「意識の流れ」という技法を用いた文学作品における内面の描写と、それが私たちの自己認識や世界の理解にどのように影響を及ぼすか、に焦点を当てます。この対話のために、20世紀初頭のアイルランド出身の著名な小説家であり詩人、ジェイムズ・ジョイスさんをお招きしました。ジ
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