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農業暦10年程度(正確にはもう忘れました)雇用されて5年。新規就農して5年 最初は農業…

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農業暦10年程度(正確にはもう忘れました)雇用されて5年。新規就農して5年 最初は農業は素人でしたが、晴耕雨読も10年。一般の方にも教養としての農業についても知ってもらえたら嬉しいです。

記事一覧

変化は起きているのか【農業】

初めて農業をやり始めた時は、迷いばかりでした。農業についてニュースになっていると、議論されている内容が政治的であったり、日本中がひとくくりになたりしていて、大枠…

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3年前
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畑の状況

今日は気楽に近況でも書いてみようかと思います。秋も深まってきました。 先日の小松菜は無事に収穫することが出来ました。想像していたよりも温度が高かったのと雨があっ…

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3年前
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農業の人気

先日、ニュースを二つみました。一つ目は、農業に対する興味の調査です。 個人的な印象ですが、農業に興味を持たれている方が予想以上に多いんだなと思いました。 動機に…

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3年前
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ハウスに向いてる作物、向いてない作物

先日、ハウスの使い方について説明をしました。ハウスは設備投資費がかかります。その費用を回収しようとしたら、そのハウス内で作る作物を選ばなくてはいけません。 向い…

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3年前
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ハウスを出てから その2

トンネルからネットへ気温が高くなってくるとトンネルを張ることがなくなって行きました。代わりに防虫ネットをかけて防御していました。虫が羽化を始め、卵を産み始めます…

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3年前
8

ハウスを出てから

仕事が変わってから最初の仕事は季節的にビニールでトンネルを張ることでした。ナスの写真をお借りしておりますが、小松菜など葉物を栽培していました。トンネルを張るため…

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3年前
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ハウスの使い方

最初の職場ではハウスの中で仕事をすることが多かったのですが、その使い方についてはまともに教えてもらったような気がしませんでした。それほど難しくは無いので、他の人…

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3年前
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休日の過ごし方

地方に住んでいると娯楽があまり無いと言われたりします。地方と言っても、本当の山奥のような所に住んでいるわけでは無いのですが。 自分の身の回りでみたことがある趣味…

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3年前
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出会った人達

一次産業に関わっていると、いろんな方に出会います。どんな方がいるのかをちょっと書いてみます。 バイトタイプの方ごくたまに移動しながら住み込みバイトをしている人に…

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3年前
15

転職求人に応募してみた時の話

自分が転職した時の話と農業の職歴が社会的にどう評価されるかについて少し書いてみようと思います。 農家というと、例えばトマト農家とかメロン農家とかいう作物の名前が…

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3年前
5

作物生理の知識が身についてから起こること

新しい迷いの始まり自分に土壌に関する体系的な知識がついてから、職場を含め、身近にいる人間と価値観が合わなくなって行きました。 農業は出荷してなんぼの世界です。自…

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3年前
10

パーフェクト ファーム?

今日は、自分的に気になった動画があったのでそれについて書いてみようと思います。 英語で分かりにくくて申し訳無いですがyoutubeのサイトで開けば設定で自動翻訳が使え…

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3年前
2

初めて土壌のセミナーに参加した時の話

ガーデンセンターでの学習ある日、ガーデンセンターに4年制大学の農学部を卒業された方と一緒にいきました。そこで、日常会話をしながら、彼は何気なくエヌピーケーと言い…

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3年前
7

農業を学べる場?

農業大学校あまりに自分に農業の知識がなかったために、地元の農業大学校ではどんな事をしているのだろうと、気にし始めました。仕事中に卒業生に出会うこともあるのですが…

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3年前
4

赤ん坊を育てるような気持ち?

 業界内では苗を育てることは赤ん坊を育てるような気持ちでやるんだという表現がたまに使われます。それも意味がわかりませんでした。「よしよし、いいこいいこ。」と声を…

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3年前
6

農業分野で雇用されていて良かったこと

仕事で雇用されての農業を始めて、いろんなことに戸惑いながらどうしてこんなにも理解が進まないのかわからないまま1年が経ちました。 自分の価値もわからず物を運ぶこと…

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3年前
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変化は起きているのか【農業】

変化は起きているのか【農業】

初めて農業をやり始めた時は、迷いばかりでした。農業についてニュースになっていると、議論されている内容が政治的であったり、日本中がひとくくりになたりしていて、大枠の印象が多かったように思います。日常目線でいろんなものに触れる中で気づいたことを書いてみようかと思います。

お米の乾燥機の仕組みで驚いたことある日、お米を収穫している人のお宅に用事で尋ねた時の事です。コンバインで収穫したお米が大きな乾燥機

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畑の状況

畑の状況

今日は気楽に近況でも書いてみようかと思います。秋も深まってきました。

先日の小松菜は無事に収穫することが出来ました。想像していたよりも温度が高かったのと雨があったので病気が少し出ましたが、広がる前に収穫を終えることが出来ました。トンネルは次の小松菜です。寒くなる事を見越してトンネルを張っていたのですが、気温が高いです。長期的な天気予報はあてには出来ません。今は伏せ込まずに換気をしているので中が見

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農業の人気

農業の人気

先日、ニュースを二つみました。一つ目は、農業に対する興味の調査です。

個人的な印象ですが、農業に興味を持たれている方が予想以上に多いんだなと思いました。

動機には色々あると思います。自然に癒されたいとか自由な時間を過ごしたいと思う方もいるでしょうし、高齢化の問題や、コロナ禍で色々とありながらも距離を持って動いていたことなど、社会的な側面もあるかもしれません。

もう一つニュースですが、リアルな

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ハウスに向いてる作物、向いてない作物

ハウスに向いてる作物、向いてない作物

先日、ハウスの使い方について説明をしました。ハウスは設備投資費がかかります。その費用を回収しようとしたら、そのハウス内で作る作物を選ばなくてはいけません。

向いてるものたまにニュースになるのですが、企業が農業をするときは大きなハウスを持っていて、中でトマトを育てていることが多いと思います。トマトは雨が当たると実が割れやすいので、ハウスで育てることが多いのだと思いますが、先日も触れましたが、ハウス

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ハウスを出てから その2

ハウスを出てから その2

トンネルからネットへ気温が高くなってくるとトンネルを張ることがなくなって行きました。代わりに防虫ネットをかけて防御していました。虫が羽化を始め、卵を産み始めます。空気中には想像もできないくらいの昆虫がいて、非結球アブラナ科は防虫ネットをかけてないと、とてもじゃないですが栽培できません。

ネットは風が通り抜けるので、ビニールほどポールを立てる必要がなく、作業自体はむしろラクになりました。ラッキーと

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ハウスを出てから

ハウスを出てから

仕事が変わってから最初の仕事は季節的にビニールでトンネルを張ることでした。ナスの写真をお借りしておりますが、小松菜など葉物を栽培していました。トンネルを張るためには支柱をひたすら挿していきました。

発芽の時1反(いったん:300坪)の畑をトラクターで耕運してタネをまくのは機械が揃っていれば1時間くらいで出来ますが、支柱を刺すとなると腰くらいの高さのトンネルなら1mピッチで300本くらいです。

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ハウスの使い方

ハウスの使い方

最初の職場ではハウスの中で仕事をすることが多かったのですが、その使い方についてはまともに教えてもらったような気がしませんでした。それほど難しくは無いので、他の人がやっているのを見ているうちに自然と自分もやっていたような感じです。

先日、小松菜と気温の関係について2通りのケースを書きましたが、ハウスの中では気温と水分に関しては人為的にコントロールすることが出来ます。

ハウスは設置して終わりではな

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休日の過ごし方

休日の過ごし方

地方に住んでいると娯楽があまり無いと言われたりします。地方と言っても、本当の山奥のような所に住んでいるわけでは無いのですが。

自分の身の回りでみたことがある趣味を上げてみようかと思います。

釣りつりをする方は結構な人数の方がいました。自分には才能がなかったのと、道具を買い揃えるのは結構な金額がかかるのではまれませんでした。知人が釣りで大物をつってきた時は、電話がかかって来て食事に誘われたりしま

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出会った人達

出会った人達

一次産業に関わっていると、いろんな方に出会います。どんな方がいるのかをちょっと書いてみます。

バイトタイプの方ごくたまに移動しながら住み込みバイトをしている人に出会ったことがあります。旬は一般的に、いつという風に固定されたイメージで語られますが、日本は南北に長く、標高差もあります。ですので、旬の時期も桜前線のように移動している背景があるのだと思います。それに伴い、農作業の忙しい時期というのもズレ

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転職求人に応募してみた時の話

転職求人に応募してみた時の話

自分が転職した時の話と農業の職歴が社会的にどう評価されるかについて少し書いてみようと思います。

農家というと、例えばトマト農家とかメロン農家とかいう作物の名前がついて呼ばれることがあります。そうなってしまう理由は、そればかりやってることが多いからです。全ての農家がそうではないですが、腕前は偏りがちです。

例えば、水耕栽培をされているところや植物工場で働いていてもトラクターを運転するような経歴を

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作物生理の知識が身についてから起こること

作物生理の知識が身についてから起こること

新しい迷いの始まり自分に土壌に関する体系的な知識がついてから、職場を含め、身近にいる人間と価値観が合わなくなって行きました。

農業は出荷してなんぼの世界です。自分の理解が深かろうが浅かろうが、結果は結果です。と言うことは軽トラックやいろんな機械を手足のように使いこなす人間の方がスピーディーに業務をこなして行きます。

自分の同期の人間が、色々と考えながらプログラミングをしたり、会議の資料を作った

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パーフェクト ファーム?

パーフェクト ファーム?

今日は、自分的に気になった動画があったのでそれについて書いてみようと思います。

英語で分かりにくくて申し訳無いですがyoutubeのサイトで開けば設定で自動翻訳が使えると思います。

環境保全とはそれなりのコストがかかりますが、そこにも何かしらの変化があるように思います。というのは、現実問題として、天候は人間の生命財産に関わってくる諸問題として表面化してきているように思う事があります。被害に会う

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初めて土壌のセミナーに参加した時の話

初めて土壌のセミナーに参加した時の話

ガーデンセンターでの学習ある日、ガーデンセンターに4年制大学の農学部を卒業された方と一緒にいきました。そこで、日常会話をしながら、彼は何気なくエヌピーケーと言いました。

NPKって何?と食いついて尋ねました。彼が言うには、窒素リン酸カリの量で、肥料の袋に書いてあると言います。そこで自分が不思議に思っていた肥料袋の数字の示す意味がやっと分かりました。16−16−16と書いてあれば窒素リン酸カリが1

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農業を学べる場?

農業を学べる場?

農業大学校あまりに自分に農業の知識がなかったために、地元の農業大学校ではどんな事をしているのだろうと、気にし始めました。仕事中に卒業生に出会うこともあるのですが、聞いてもピンとくるような回答がありませんでした。「自分は果樹やってた」「卒検でパワポでグラフ書いて見せた。」「学生の時はバイト頑張ってバイクを買った」とかそいう返事の仕方でした。逆に自分が学生生活について聞かれたら確かにそんな答え方をした

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赤ん坊を育てるような気持ち?

赤ん坊を育てるような気持ち?

 業界内では苗を育てることは赤ん坊を育てるような気持ちでやるんだという表現がたまに使われます。それも意味がわかりませんでした。「よしよし、いいこいいこ。」と声をかけたりしたら植物が反応するというのか・・・と頭を抱えました。本当にどんなにやっても何も起こりません。

1年目に理解できたことは、プライベートを含めて、他の事情で焦っていると仕事が雑になるということでした。特にイライラすることがあった日に

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農業分野で雇用されていて良かったこと

農業分野で雇用されていて良かったこと

仕事で雇用されての農業を始めて、いろんなことに戸惑いながらどうしてこんなにも理解が進まないのかわからないまま1年が経ちました。

自分の価値もわからず物を運ぶことばかりしていましたが、1年も経つとやっと責任を背負わせてくれるようになりました。苗の水やりです。土はトレイやビニールの黒い鉢に入っていているので、乾くと植物は水を自力で吸うことができません。

水を与えないと枯れてしまうのは、部屋で観葉植

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