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死者を訪ねてから波を浴びる夢
古びた公営住宅の立ち並ぶ、細い通りを歩く。
私はひとりではなく、親しい友人と一緒だった。
3軒の家を訪ねて歩く。
祖母の家である。
自分の祖母なら2軒だろうと思うが、なぜか3軒である。
友人の祖母がどうかもはっきりしない。
1軒目、2軒目は亡くなった祖母の家であり、なごやかに話をして次の家へ向かう。
3軒目では、あまり歓迎されなかった。
顔を出したのは祖母ではない、六十代ぐらいの痩せた女性だった。
火葬場で何かを待つ夢
田舎に住む、父方の祖母の家で留守番をする。私ひとりである。
祖母の家は古い木造家屋だが、過去にあった実際の祖母の家とは違っていた。
私はしばらく留守番をするが、やがて用事ができてでかけることになる。
玄関を出て木戸に閂をかけていたら、笑顔の祖母と後ろに続く祖父や伯父たちも帰ってきた(今思えばみんな故人である)。
祖母はお菓子やお土産を買ってきたと言う。
私も休んでいくように誘うが、やはり用事がある
仮面を棄てた囚人と、空に放った願いのこと。
最近、どうも書きづらいと感じていた。
書きたいことはあるはずなのに、うまく押し出せない。何か、衝動が喉に詰まっている。
自分の内面に向き合うことから逃げ、人様のマンガばかり読んでいるせいか。
確かにそれも一つの要因ではあったが、しばらく書かないでいる間に自分の精神の組成が変わり、身にあっていたはずの文体が合わなくなっていたようである。
文体というのは型枠である。もしくは鋳型であり、仮面でもある。
『Bread&Butter』を読んで考えた。(2)〜育てること、信頼すること
"育てる"とは、一体なんなのか。
パン作りに対する柚季の姿勢を、元教え子の赤沢すみれが語ります。
母親のネグレクトに傷つき「期待して待つのが嫌い」というすみれに対して、柚季の考えは違いました。
育てることは、待つこと…見守ること。
たとえ自分の思い通りにならなくても、結果としての現実を受け入れることです。
もう一度挑戦するか、あきらめて他のことをはじめるか。
その判断さえ当事者にゆだねられる、自
『Bread&Butter』を読んで考えた。(1)〜 自尊心の適正値
自尊心には、適切な水位というものがあるようです。
高すぎると王子王女のようにふるまって、まわりのひとをパシリにしようとします。
反対に、あまりに低い場合も問題です。
ことあるごとに「自分なんかいない方がいいんだあ!!」的な心境に陥って暴れたり、べそべそ泣いたりします。
自分の場合はコレです。
きっかけは病気とケガですが、気分は落ちこむし病院代はかさむし。
元気になりかかっていたのに、けっこうな短期
『Bread&Butter』を読んで考えた。(0) 〜まえがき
テンションが低い時期は、文章がまとまりません。
ひとりごと日記をボソボソ書くのはいいけど、内容が暗ーくなってしまいがちです。
そんな内容を人前に公開するのはためらわれて、つい下書きのまま放置したり。
しばらくマンガなどを読んで、ごろごろしていました。
芦原妃名子先生の作品に触れたのも、そんな頃でした。『セクシー田中さん』を読んだら、ちょっと救われたのです。
きわめて繊細に、ひとの心の機微をすくいあ