マガジンのカバー画像

Beyond The Reading

131
本を読む先にあるものって、なんだろう。
運営しているクリエイター

2021年7月の記事一覧

交通事故学、を読んだ。

交通事故学、を読んだ。

安全とは自然発生的なものではなく、意識して生み出されるものである。

ほぼ毎朝、小学校の通学路の危険箇所で交通安全の見守りをしている。人は自分を偉いですね立派ですねと言うが、むしろ親として地域の大人として当たり前の責務だと思っている。

点滅信号の意味も理解していないドライバーには溜息が出るばかり。横断歩道を渡ろうとしている児童を横目に、一時停止をすることもなく走りさる車が多い。いかなるときも歩行

もっとみる
DXとは何か、を読んだ。

DXとは何か、を読んだ。

最近はDX指南書の良著が多く非常に喜ばしい限り。

DXの思考法 と同じく抽象化が重要であることを再認識できた。

国家規模でのデータの活用は全体主義・共産主義が有利だということは非常に頷ける。個々人がプライヴァシー云々と懸念材料を並び立てていると鈍化するらしい。

DXによる中間層の圧縮は時として雇用問題にも劇的な変化をもたらす。中途半端な職域は無くなってしまうかもしれない、明日は我が身である。

心の鍛え方、を読んだ。

心の鍛え方、を読んだ。

お仕事のご縁で荒木香織さんの存在を知り、手にした1冊。

日本ラグビーの躍進には、彼女のような縁の下の力持ちがいたということ。表紙の五郎丸さんのお馴染みのポーズは、キックをする前のルーチン。

個人の成功体験ではなく組織としての成功体験を思い出す、役割と責任を明確にする、目標は変えずアプローチする手段を再検討する、ストレスが溜まることはなく重なる状態で”溜まる”という、などなど。

彼らの努力の氷

もっとみる
ベストエッセイ2014を、読んだ。

ベストエッセイ2014を、読んだ。

自動車の運転と、エッセイは似ていると思った。本人の素が出るからだ。

自分も気をつけるようにしているが、ハンドルと筆は握れば本性が出てしまう。皆様の身の回りにも、思い当たる人はいるだろうか。自分で何か特別な力を操作しているという錯覚をおぼえるのかもしれない。

先週あたりから読書が捗らなかった。手にしても気分が全く乗らない。選書に問題があったのか体調に問題があったのか釈然としないが、そういう日もあ

もっとみる
ニッポンの違和感、を読んだ。

ニッポンの違和感、を読んだ。

キッチュa.k.a.松尾貴史さんの著書を初めて拝読した。

自分自身では「松尾さん本当に久しぶりです..」という感じだ。子どもの頃、テレヴィでお見かけして面白い芸人さんというイメージが強かったが、既に松尾さんも61歳。世の中に色々と感じることがあるのだろう。

タイトルの通りに、彼が今の日本(大部分は日本政府)に覚えた違和感をエッセイ的にまとめたもの。胸のスク気持ちで読んだが、あまりにも現政府の情

もっとみる
最後の冒険家、を読んだ。

最後の冒険家、を読んだ。

冒険とはなんだろうか。

前回拝読したのが2019年の6月下旬。2年前だが時期が近しいのは何か理由があるのだろうか。当時の感想文を読み返してみると、今回感じたことと概ね近しかった。

ただ、気球で空を飛ぶという行為が、とてつもなく神秘的で崇高な行為に思えたのは何故だろう。

今週もお疲れさまでした。

毎日がこれっきり、を読んだ。

毎日がこれっきり、を読んだ。

ノンフィクションの次に好きなジャンルがエッセイだ。

まだまだエッセイ初心者(読み手のグレードがあるかどうかは不明だが)には、とりあえず筆者の日常を気さくに綴られていれば総じてエッセイなので、選定の基準は実質ない。

恐縮ながら有名なドラマ脚本家さんだということも存じ上げないまま、良い意味で先入観を伴わず読み進める。人生の伴侶であるご主人(夫)が車椅子の生活を強いられているなど、かなり赤裸々に日常

もっとみる
野宿入門、を読んだ。

野宿入門、を読んだ。

かれこれ20年ほど前、青春18きっぷを使って野宿旅をしたことがある。

3年連続で実行した青春18きっぷ野宿旅については濃過ぎる話なので、またどこか別の機会で。さてこの本、どうして手にしたのか全く覚えていないのだが...。

内容は(ネタバレになるので)具には記さないが、筆者の実体験をもとに野宿の素晴らしさ、さらには具体的なノウハウを紹介。野宿経験者には少し物足りない内容かもしれない、物見遊山した

もっとみる