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華子のエッセイ

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なんとなくを書き溜めます。ぜひ。読んでください。
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2022年7月の記事一覧

愛を知っていますか。

愛を知っていますか。

私は夫を失って知りました。
愛は悲しみの中でしか確認できないと確信しました。

失ったと現状。
共に生きた現状。

言葉ではなく。
存在そのものが愛だったと。

愛はお金積んでも買えません。

深くいつくしみ深く
二人の歴史を、家族との歴史をすり替えると膨大な事実が見えます。

天の国に行くのにお金はいらないと思う。
失って「愛してる」と分かる感覚。
夫婦でいた時とは違う。

いとおしく。会いたい

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幸せの対価

地上波のテレビでは貧乏生活や、借金生活から逆転した話が流れる。

幸せの対価。

計れるのは自分の天秤だけ。

儲け話は人に言わないと親に教育されてきた。
そこだけは感謝している。
その通りだと思う。

人は悩み、模索し、苦労し、笑い。
己の道を歩んだ結果、それが幸せの対価となるという信念がある。

先日、エミちゃん以外の旧友に男性セラピストと遊んでいることを話したら、もっと自分や家族のためにお金

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死刑にいたる病 完読⇔再読

死刑にいたる病 完読⇔再読

久々に一気読みをした。

実は映画が気になって出かけ、鑑賞した。
でも、どうしても読み取れないところがあり、即座に本屋へ行った。

読み始めると映画と違うな。と思いながら
序盤を読み始めた。
読み終えたとき、それは原作をより深く脚本にして2時間という映像に変換したことに敬服した。

頭が鈍ってきてるせいか、何度も読み返しては言葉の言い回しを理解した。

昔は映画は上映期間中は何回もその映画を鑑賞で

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手と手とて。

手と手とて。

はじめて手をつないだのはきっと私を生んだ母だろう。
この世に生まれてきて
ぎゅっと握ったことだろう。

私は夫の手を握り、つなぎ、ぬくもりを感じ
時には温めあった。

手と手とて。

心の声が聞こえる気がする。

子どもが生まれたとき抱いた瞬間。
手を握り、
ぎゅっとされた。
一生離さないと思った瞬間。

手と手とて。

守らないといけない相手の手。



離してしまうと心まで離れてしまう気がす

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表現の自由と責任とSNS

表現の自由と責任とSNS

私は Atelier hanami さんのイラストの女性たちの目線が大好きです。

前を向き、時には内に秘めた思いを表現している。

文字もイラストも写真も。
伝えたいことを表現するということは本当に難しい。

少し昔は週刊誌のゴシップで
「なんで嘘を書くのだろう。」で済んでいた出来事が
今は誰もが簡単にSNSを使い、評論をしたり、単なるうわさ話を拡散する。

少し昔は興味本位で見たかった性的描写

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母は聖母マリアではない

母は聖母マリアではない

私は実母に従順、純潔を求めたことがない。
でも彼女の中にはあるらしい。

6人兄弟の商家の末っ子に戦後に生まれ、
両親、家族が大好きでお嫁に行きたくなかったと聞かされて
育つと余計に私の考えはゆがむ。

ある程度の家だった我が家も最初に生まれた女子。
父も戦争中の貧困で長男である兄を失い、
実質長男で育ってきた。
女子が生まれ父の母にがっかりされたことを後に聞く。

時はたち、私は女子二人を帝王切

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母が嫌いだ。

母が嫌いだ。

物心ついたときは好かれたい一心だった。
母がほめてくれることを一生懸命やっていた。
けれど母を好きだと思ったことが一度もない。
皮膚感覚でもない気がする。

53歳になった今でも彼女が口を開くと嫌なことを言われないかと
構えてしまう。。。

家庭環境がそうだったのかもしれない。

当時、寝たきりの祖母(父の母)を母は懸命に介護していた。
そして小さな弟が二人いた。
弟は赤ちゃんなので母の邪魔にはな

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