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DV被害者、乗り越えられるものと乗り越えられないもの

DV被害者とは?

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通りすがりの人に突然暴言を吐かれたり、暴力を振るわれたりしただけでもトラウマになり、パニックになり社会生活を送れなくなってしまう人がいます。

不運にも事故に遭ったことでそうなったしまった人や、戦争に行ったためにそのようになってしまった人や、アメリカでは警察官のうつや、自殺もかなり多いと聞きます。

それでも人は生きて、普通に社会生活を送ってるいます。

DV被害者も同じです。

誘拐されたようなものです。
同じ屋根の下に暮らす家族に暴力を振るわれているのです。自分の家なのに犯罪者が毎日家にいるのです。
狂わないわけがありません。

声をあげること

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あまり被害者、被害者と言うと、みんな何かを抱えて生きているのだ、あなただけじゃないのだという人がいます。

これは私がシェルターのスタッフによく言われたことです。
シェルターのスタッフがこれをクライアントに言うのは絶対にダメです。
被害者は加害者に、お前はダメ人間だ、価値のない虫ケラだ、生きている意味のない人間、、などと散々言われているため、他人もそう言うほどやっぱり私はダメ人間なのだと感じ自傷に走ったります。

私は戦いましたが、その代わり私のエナジーをその戦いに費やし本当に無駄だったと思います。

だから私は辛いのだと声をあげてはいけないのか?
私はそれは違うと思います。
辛いのだとちゃんと声をあげて、助けて欲しいと素直に言うべきだと思います。

だって辛いのだから。
辛さや不運を競っているのではありません。
ただ全てが怖いのです。

ただ、そうだね辛いよね、じゃあその不安を消していくために何をしていったらいいか一緒に考えて行動していこう。
私はそう言って欲しかったです。
だって外国に一人ぼっちで小さい子供を抱えて、不安で押し潰されそうだったからです。

DV被害者は我慢強いです。
これぐらいのことよくあることだ、旦那の機嫌が悪い、一度くらい殴られた、そんなこと皆んな言わないだけで、私だけじゃない。

そう思って、そう信じて、そう我慢して、死んでしまうのです。

メンタルヘルス

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私はDVに会う前は精神病などただの甘えだと思っていました。
スポーツも勉強も仕事も頑張れば乗り越えられると信じて、努力すれば乗り越えられるものだと思っていました。
その末に私は病気になりました。

オフィスワークなので、身体的に辛かったわけではありませんでした。
特に持病があったわけでもないのに病気になりました。

お医者さんは今後生活で気をつけることは、仕事を変えることだと言いました。

知らない間にものすごくストレスを抱えていたのに、私は体が悲鳴を上げるまでメンタルは平気だと思っていたのでした。

それでもあの時はまだ若くキャリアを積んでいきたくて、あんな痛い目に遭ってもメンタルと体がつながっていることを真剣に考えてはいませんでした。
ストレスを甘く見ていました。


辛い時は辛いと言う

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私は今でも乗り越えられないものがたくさんあります。
こんなにメンタルにダメージを負っているなんて、自分でもびっくりしています。

私はまず不安を消すために、セラピストが言った通り調べては動くを繰り返して、一つずつ山を乗り越えてきました。
動くいたからと言っていつもいい結果を得られるわけではありません。
動いたことによって傷つくことも多いです。

その途中に出会った人に傷つけられたこともたくさんあります。
時々今思い出して号泣することがあります。
ただそれでもやっぱり生きて行かなければいけないのが現実です。

だから感情を消して、とりあえず前に進むのです。

でもこの方法はDV被害者だけではなく、別のことから鬱やパニック障害になった人にも同じことが言えます。

普通の人でも傷つくし、壁にぶち当たるし、乗り越えられないこともたくさんあります。
でもだからと言って一人で背負い込んで、黙っている必要は全くありません。
私は辛いのだ!と堂々と言えばいいのです。
そこから始まります。
それは甘えだと言ってくる人がいれば、そんな人は無視しましょう。
助けてくれる人に頼り、わからないことは聞き、堂々と前に進んでいけばいいのです。
そしてその助けてくれた人に恩返ししたくて私は今日も頑張っています。


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