マガジンのカバー画像

エッセイと写真と散文と

328
人生観をぎゅっと絞って出します。
運営しているクリエイター

2020年2月の記事一覧

トイレットペーパーが買い占められる国

トイレットペーパーが買い占められる国

新型コロナウイルス感染症の影響でマスクが店舗から姿を消したが、昨日からはティッシュボックスとトイレットペーパーが姿を消した。

どうもマスクの原材料が紙であるから次第に紙製品が無くなる、といったようなデマ情報から人々が買い占めに走ったらしい。

買い占め行為は、本当に必要な人が困るので褒められたものではない。

マスクの買い占めも同様だが、「自分さえ良ければ良い」と言った思想の人が如何にこの国には

もっとみる
最後の登校日

最後の登校日

新型コロナウイルスによる感染症COVID-19の拡大を抑制するため、昨日に政府が発信した「公立小中高への休校要請」。

職場でも家庭持ちが多いため衝撃が走った。

我が家の小学一年生が「行ってきまーす!」と元気に投稿して行ったが、小学校の判断によっては本日が学年最後の登校日となる可能性があることを、満員電車に乗り込んでから思い至った。

休校による感染拡大抑制この是非は懐疑的であり、最も感染源とな

もっとみる
死亡率3分の1の急性膵炎という病気になった件(4)

死亡率3分の1の急性膵炎という病気になった件(4)

その3はこちら。

原因と退院お見舞いに来てくれたのは当時勤めていた会社の同僚の方々だった。家も遠いのに遥々来てくれて嬉しかった。

当時、サポートセンター業務を担当しており、10名体制で4日連続夜勤などを回す過酷な現場だった。

急性膵炎の原因として不規則な生活が挙げられるそうで、食事などは深夜に高カロリーなコンビニ食を食べたりしていたため、夜勤が原因の一旦ではなかったかと考えている。

最後の

もっとみる
死亡率3分の1の急性膵炎という病気になった件(3)

死亡率3分の1の急性膵炎という病気になった件(3)

その2はこちら。

歩行困難に陥る入院して五日ほど経って、食事が摂れるようになったころだった。

トイレに立とうとした。点滴のパイプにキャスターがついており、それにしがみついて立ち上がった所、フラッフラで立てないのだ。

どうやら五日も歩かないと、人は筋肉が衰え、体力もなくなり、歩行困難になるらしいとその時知った。

漫画なんかで寝たきりだった主人公が快復してすぐ叩き出すが、あればフィクションで、

もっとみる
死亡率3分の1の急性膵炎という病気になった件(2)

死亡率3分の1の急性膵炎という病気になった件(2)

その1はこちら。

流動食の味に衝撃を覚える入院して5日が過ぎたころ、ようやく食事を口から摂取するように指示が出された。それまでの5日間、小腸がマヒしていたそうで、まったく空腹を感じなかった。日々20本以上流し込まれた点滴からの栄養補給の助けもあったかもしれない。

何より嬉しかったのは鼻のチューブが取れたこと。1回差し替えた事があるが、最悪の気分になった。はじめの印象は「鼻から胃に管って通るの!

もっとみる
死亡率3分の1の急性膵炎という病気になった件(1)

死亡率3分の1の急性膵炎という病気になった件(1)

10年以上前、急性膵炎と言う病気で二週間入院した。25歳のころだった。

この入院が後の人生観を大きく変えた。

25歳にして倒れるITエンジニアとしては駆け出しで、サーバソフトウェアのテクニカルサポートを2年ほど続けていた。早めに帰り、当時住んでいた東武東上線成増駅の商店街の先にあるうどん屋さんでかき揚げを食べ、20時ごろには帰宅し家で休んでいた。

23時ごろ、強烈な腹痛に見舞われ、どうせ朝起

もっとみる
金星

金星

夜空に一際輝く星があった。

アプリ「Sky Guide」で見ると金星であった。

加えて本日は新月であるらしく、星が良く見えることも頷ける。

天体観測が好きで、このアプリでよく夜空を眺めていた。星座も分かるので便利。人工衛星のルートや、各惑星の詳細な解説(Wikipediaのデータ)を読む事ができる。

ジャイロで方角を合わせて見れるので便利である。

食事に出たのだが、小一長男が図鑑で調べて

もっとみる
noteの記事が検索エンジンで上位になった件

noteの記事が検索エンジンで上位になった件

noteの毎日投稿を今年になってから続けているわけですが、2月も下旬に入り、記事数も100を越えました。

noteの[ダッシュボード]でアクセス数とスキの数などを見れるわけですが、とびぬけてアクセス数の多い記事があります。

こちらの記事です。

Googleの検索エンジンアルゴリズムに気に入られたようで、「敵意帰属バイアス」でググると上から3番目に表示されます。これがSEO対策ってやつか、なん

もっとみる
ダイアモンド・プリンセスを追い出された感染症専門医

ダイアモンド・プリンセスを追い出された感染症専門医

新型コロナウイルスによるCOVID-19感染症の蔓延で、未だ乗客を乗せたまま停泊中のクルーズ船ダイアモンド・プリンセス。

厚生労働省の組織する災害派遣医療チームDMATが対応にあたっている。担当されている厚労省 高山義浩さんのFacebook投稿を記事にしたものを目にした。

とある感染症専門医が現場をかき回した一件があったそうで、その事実関係のついてコメントされていた。理知的で大局観のある人物

もっとみる
新型コロナウイルス感染症(COVID-19) ここまでのまとめ 2/17

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) ここまでのまとめ 2/17

日本のコンビニやドラッグストアの商品棚からマスクと消毒液が姿を消してしばらく経つ。今や誰もマスクが売っていないか探すこともしないだろう。

気の毒なのは、この季節に始める花粉症持ちの方々。先日「マスク持ってませんか?」と聞かれたので快くプレゼントした。(たまたまカバンにあった)

今日は、新型コロナウイルス感染症のここまでの状況をまとめる。多くはNIID 国立感染症研究所の公表データを参考としてい

もっとみる
don't think elderly

don't think elderly

SIerの高齢化は半端なく進んでいる。

若手や中堅の社員の多くは、大企業病に侵された社風に見切りをつけ、早々に転職していく。離職率はここ1,2年で一気に拍車がかかったように見受けられる。

転職できればまだいいほうで、根がまじめな社員ほど、ハードかつ難易度の高い業務にさらされ、精神が壊れるほどの高稼働労働を強いられた結果、鬱と診断され休職されるケースも多い。

私はそんなお客様の苦労を横目に仕事

もっとみる
螺旋状既視感の正体

螺旋状既視感の正体

デジャヴを感じることがある。

強い既視感を最初に感じたのは小学生の頃、福島県あぶくま洞と言う鍾乳洞に観光に行った時のことだ。

高くそびえる絶壁を車窓から見て「僕ここ見たことある!」と叫んだことを今でも覚えている。

不思議なことに洞窟内ではなく外観に強く既視感を感じたのだ。

既視感が螺旋状に渡る現象仕事中にも何度かデジャヴを感じた事がある。

新しい何かを想像するときに、たしか以前もこんなメ

もっとみる
drugs and immorality

drugs and immorality

槇原敬之さんが再び覚醒剤取締法違反で逮捕された。やっぱりやめられないもんなんだなぁぐらいの感想しかないのだが、ヤフコメで面白い内容を見つけた。

たしかに先日の東出昌大さんの不倫報道では、嫌悪感に満ちた感想が多く報道されていた。それまで好印象だったからギャップで落ちたんだろうとは思ったが、毎度この手の報道は過剰なまでにしつこく繰り返し連日語られる。ついには昔の元カノの写真までひっくり返して文春砲の

もっとみる
曖昧な孤独と覚悟

曖昧な孤独と覚悟

今年はシン・エヴァンゲリオン劇場版が6月に封を切るようである。

テレビ版放映は25年前のこと。四半世紀を超えて新作がこれほど待たれるアニメーション作品は他にない。

制作に向けて、監督はこのようなメッセージで作品を表現している。

「エヴァ」はくり返しの物語です。
主人公が何度も同じ目に遭いながら、ひたすら立ち上がっていく話です。
わずかでも前に進もうとする、意思の話です。
曖昧な孤独に耐え他者

もっとみる