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新型コロナウイルス感染症(COVID-19) ここまでのまとめ 2/17

日本のコンビニやドラッグストアの商品棚からマスクと消毒液が姿を消してしばらく経つ。今や誰もマスクが売っていないか探すこともしないだろう。

気の毒なのは、この季節に始める花粉症持ちの方々。先日「マスク持ってませんか?」と聞かれたので快くプレゼントした。(たまたまカバンにあった)

今日は、新型コロナウイルス感染症のここまでの状況をまとめる。多くはNIID 国立感染症研究所の公表データを参考としている。

国内外の新型コロナウイルスによる肺炎による死者数・感染者数

現在、2020年2月17日まで、死者が1775人、感染者7万1324人(臨床診断判定を含む)。

コロナウイルスとは何か

ヒトに蔓延している風邪のウイルス4種類と、動物から感染する重症肺炎ウイルス2種類が知られている。風邪の10~15%(流行期35%)はこれら4種のコロナウイルスを原因とする。冬季に流行のピークが見られ、ほとんどの子供は6歳までに感染を経験する。

コロナウイルス自体は珍しいものではないが、今回は未知の新型コロナウイルスが爆発的に感染しており、この新型ウイルスは全貌がいまだ明らかになっていない。

新型コロナウイルス(2019-nCoV)とは

中国湖北省武漢市にて発見された。巷では様々なうわさがあるが、出自は明らかになっていない。

人から人へ感染し、感染経路は飛沫・接触感染と考えられている。一般的な感染予防策が有効とされている。

多くが未知のウイルスであり、確かなこと現時点で分かっていない。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とは

未知の新型コロナウイルスによって引き起こされる感染症。この疾患について、WHOは2020年2月11日に名称を、COVID-19(コービッド・ナインティーン)とした。

現時点の潜伏期間は1~12.5日(多くは5~6日)とされている。

2020年1月3日に、中国湖北省武漢市において原因不明の重症肺炎患者が複数報告され、2月1日に指定感染症となった。

現在まで治療法は確立されていない。

SARSとの比較

新型コロナウイルスによる肺炎は、SARSと比較して取りざたされる。重症急性呼吸器症候群 SARS は、2002年から2003年に流行した、SARSコロナウイルスによって引き起こされる呼吸器疾患である。

中国広東省や香港を中心に8,096人が感染し、37ヶ国で774人が死亡したとされる。

当時も今回同様、新型肺炎と呼ばれた。感染経路は、飛沫・接触感染。一般的な感染予防策が有効とされているが、治療法は現在もなお確率していない。感染者は陰圧の居室に隔離することが望ましいとされる。

今回の新型コロナウイルスも同様の対策が取られているが、感染率が高くSARS以上の爆発的流行を見せている。

今回当初、WHOによる発表が遅かった、誤りがあったとされているが、SARSは2002年11月の発症から、2003年2月までこの感染症の発生をWHOに公式報告しなかった事が知られている。この事から今回の感染拡大は、WHOの対処よりも、純粋なウイルス自体の感染力の強さと見たほうが良いのではないだろうか。

クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス

横浜港に停泊しているクルーズ船ダイアモンド・プリンセス号。乗客3711人のうち、1723名が検査を受け、454人の感染が確認された。

船は1月20日に横浜港を出港。25日に香港で下船した香港国籍男性1名の感染が2月1日に確認されたため、2月4日の横浜港出港を延期。2/17現在まで依然横浜港で停泊中である。

チャーター機での帰国を希望した米国人乗客ら400名は、16日夜から17日未明にかけてダイヤモンド・プリンセスから退避。米軍基地で14日間の隔離が行われる。

日本における感染者

2/17時点で死者1名、感染者65名。詳細は下記参照。

感染拡大の影響

中国では今月2日に旧正月、春節の連休後に、COVID-19の感染拡大を受け、上海などで企業の活動再開が延期された。2月10日から各地で再開始めるものの経済的打撃を被っている。

中国企業との取引のある日本企業も、2020年の利益を10%〜20%下方修正する見通し。

その他、東京マラソンの一般参加中止(2/17)など各地でイベントの縮小や中止が相次いでいる。

一方、各企業は在宅勤務のなどの対応に追われつつも、働き方改革の推進をアピールするとともに、来たる東京オリンピック期間の業務対応に備えるきっかけを得ている。

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