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#写真日記

プラウベルマキナ買えなかった

プラウベルマキナ買えなかった

しばらく使っていなかったクレジットカード。年会費が引かれていたので解約した。

このカードに鋏を入れ始めたら、使っていた当時を思い出した。

学校を卒業してから、しばらくこのカードにはお世話になった。ただ、買えなかったものもあった。

当時は、写真が好きで、生活のほとんどを写真関連に費やしていた。写真もまだデジタルよりフィルムが主流で、現像とプリント(いわゆる同時プリント=「同プ」)が税込み500

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夜。今日もなんだか疲れすぎたなとか思いながら川沿いの緩い坂道を下った突き当たりの枯れ葉の吹き溜りにポスターのような看板のようなものが落ちていてよく見るとどこぞの楽器が記された写真のようなスライドのようなものでありもはや少し水を帯びていてああ夜だな平和かもなと思った。

横断歩道の押しボタンが新しくなっていた。押すから、ふれるに変わっただけで、かなり雰囲気も行動も変わるなと思った。押すのも好きだが、ずいぶん優しくなったというか。

市販のパンに描かれた、ミルク注入イメージ画。人じゃないのに人に見えてしまう。しかも良からぬ人に。いまだに漫画のイメージが根強い。画もイメージも大事。口角上がってると、良い人に見えるし。

買うしかなかったアサヒカメラ

買うしかなかったアサヒカメラ

アサヒカメラが休刊した。

ご存知の方は多いと思うが、90年以上も発行されてきた老舗カメラ雑誌で、誰が言ったか「写真界の芥川賞」とも呼ばれることもある木村伊兵衛写真賞を発表する媒体でもあった。

写真に興味があった私にとっても、定番の参考書のようなものだった。本誌の月例コンテストに応募して入賞したこともあったが、その結果が1位でなかったことに失望し、「見る目ないな、オッサン雑誌め」などといきがって

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