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アカデミーハウス実際入ってみてどうだった?【CROSS TALK 01】 アカデミーハウス1期生~3期生座談会

アカデミーハウスではオリジナルのプログラムの元、次世代リーダーを目指し、様々な若手人材が1年間同じ屋根の下で共同生活をしています。
それぞれ、どんな1年間を過ごしていた(いく)のか。1期生、2期生、そして現在利用中の3期生が語ってくれました。
(記事・写真)

アカデミーハウスとは
KDDI維新ホールに併設した山口市が管理する次世代リーダーを育むための公共のシェアハウスです。
異業種の若手人材(学生・社会人)を対象にした居住型の人材育成施設で、本施設の独自プログラムである、哲学をベースとした時間共有型のキャリア開発「P.C.Tプログラム(Philosophy-based Career Development Through Time Sharing)」の提供を通じ、山口地域を牽引する次世代のリーダーとなりうる自律した人材の育成等を目的としています。

MEMBERS
*2023年6月インタビュー当時の情報です

  • 藤澤慶汰(ふじさわけいた)26歳
    1期生 チーム:more Aベンジャーズ
    大村印刷 営業職勤務

  • 中野仁大(21)
    2期生 チーム:わのぐち
    GMO勤務 システムエンジニア

  • 光田早織(みつださおり)
    3期生 チーム:RPG 所属
    社会保険労務士事務所勤務

  • 二宮望(22)
    3期生 チーム:RPG 所属
    山口県立大学国際文化学科4年 

  • *プロフィール後ほど更新予定

アカデミーハウスを利用したきっかけ

1期生:藤澤さん
僕はずっと環境変えたいな思っていたんです。今の会社で営業として1年働いて、ステップアップのためにも福岡や東京に転勤希望を出そうと思っていたんですが、上司に反対されまして(笑)。
そのタイミングでアカデミーハウスのお話をもらったんです。
内容を聞いて、誰かと一緒に新しいことに挑戦できる場に魅力を感じました。
それから、利用しようって! すぐに決めて、一週間ぐらいでトントンと話が決まっていきました。


3期生:光田さん
私も同じように環境を変えたいと思っていました。
仕事は好きな業界だから変えたくはない。けれど、何かこのままこの自宅と職場の往復の中だけでは何も生まれないのではないかっていう何とも言えない焦りがあったんです。
そんな中で、以前から飲み仲間だったアカデミーハウスの一期生の方とみんなでわいわい食事をしていた時に、何気なくそんな話をしたら「アカデミーハウス入ってみたらいいよ」って勧めてもらったんです。
年齢が~とも色々悩んだんですが、まずはやってみようと思ってエントリーしたら、いつの間にか住んでいたという感じです(笑)。
何か変えたいと思っている時に、人と会って、それをきっかけに環境が大きく変わりました。出会いは本当に大事ですね。
あとは私自身、ITリテラシーにあまり自信がなくて(笑)。施設内に産業交流スペースMegribaさんもあって、常に勉強に集中できる環境がそろっている中で、実践的なスキルも磨けそう! と思ったのも大きかったです。アカデミーハウスもWi-Fi完備ですし、グループでの共有スペースも各階にあって常に成長できる環境だと実感しています。


2期生:中野さん
僕は、環境を変えたいというよりは、自分が成長したいという意欲が強かったです。専門学校ではデジタルの分野を学んでいたのですが、それが面白いなと感じていたというよりは、PCを使って将来仕事がしたいなと思っていたので、それは自分の本当にやりたいことじゃないんじゃないか。と迷いもあったんです。
学生最後の年になにかもっと面白いことをしたい! と、色んなことに挑戦していました。学生起業のような形でKDDI維新ホールの施設内でお店を出してみたり、秋穂の方で古民家の活用でDIYしてみたり。そんな姿を見てか、知り合いにアカデミーハウスの話を急に勧められたんです。
正直、入居までは結構僕悩みました。もちろん面白そうだなって惹かれてはいたんですが、山口市内に実家もある中で、学校もバイトも交通の便では苦労していない。
そこであえてアカデミーハウス入ることで何を得られるだろうか。とギリギリまで利用を悩んでいたんです。でも当時の利用者の方にも何度かお話聞かせていただいて、ここで成長したいなっていう思いが強くなっていきました。やっぱり挑戦したい! と思い、最後、両親を説得しようと思ったら、
まだ申し込んでなかったん? って言われまして(笑)。 僕の場合は両親からも背中を押してもらったことも大きかったです。

3期生:二宮さん
アカデミーハウスは駅に近くて便利なので! というのは冗談で(笑)。
僕の場合は実は、アカデミーハウスに入ろうと思ったのは、実は今から2年前の大学二年生の時だったんです。
当時、山口県内の大学生を対象にした車のサブスクの事業をやっていたんですが。それを行政と連携しようとしていた時に行政の方からアカデミーハウスを紹介してもらいました。
ただその時は授業もあるし、三年生の時には海外に行きたいという思いもあったので、アカデミーハウスの1年間のプログラムに参加するのは難しくて。じゃあ四年の時に入ろうと決めて、それまでに就職活動を終わらせて、アカデミーハウスに迷わず入れるように計画立てて、今、実際に4年生になって入居することができました。
もちろん自分が成長したいっていう気持ちがありましたし、多様な人と接しながら、新しいものを作っていくというプログラムにも魅力を感じています。

また、それが自分で選んだメンバーじゃない人と活動していく経験というのも、自身の成長につながると思っています。
以前アメリカでのプログラムに参加した際に、一緒になったメンバーが最初、全然気が合わない人達だったんです。大学では、自分で選んだ人とばかり行動していたので最初は焦りました。しかし、長期にわたってコミュニケーションをとる中で、新たな発見や気づきもあり、最終的にとてもよい経験になったと思っています。
アカデミーハウスだったら、より多様な人たちとのコミュニケーションを通して、さらに自分が成長できるのではないかと感じています。

1期生:藤澤さん
社会に出る前にそれを経験できるのはとてもうらやましいですね(笑)。
僕もアカデミーハウスの中で、それぞれの特性が活きるとチームが上手くまわっていくことを実感しました。最初の2,3か月は多様な人たちがいる環境に戸惑いもありました。僕はこんな感じなので(笑)盛り上げ役をやってみんなのモチベーションを上げるようにするし、一人はじっくり物事を考えるけれど、なかなか意見が言えなかったり、1人はすごいアイデアマンで、こうやろう、ああやろう! と言うんだけれど、なかなかみんなが付いていけなかったり。でもそれぞれの思いを噛み砕いてまとめてくれる年長の方がいたりして。チームができてしばらくすると、それぞれの役割が見えてくるようになり、段々、上手くチームがかみ合うようになっていきました。
自分の役割を全うする」という力はアカデミーハウスで学ばせてもらいました。今でも利用者同士仲が良くて、みんなでマラソンに出場したり、交流が続いています。

アカデミーハウスで得たものは

3期生:二宮さん
まだ入ってから2か月半ほどですが、対話する力を学びました。
実は、今までは「対話」って必要ないと思ったんです。
一人が明確なビジョンを持って引っ張っていけたら、人は付いてくるものだと思っていました。
でもなんか違ったんですよね。実際、チームの人になかなかついてきてもらえなかったり、そもそも自分の意見に賛同を得られなかったり。
それで、あれ? これなんか違うなと思って。いろんな方に相談して、
効率的に進めるだけではなくて、しっかりと相手の言葉から背景を読み解いたり、考えたり。そういった「対話」が本当に重要で、そこを踏まえた上で効率的に物事を進めるべきだと気づいたんです。
最初の段階をしっかりみんながはら落ちするまで、考えることの重要性をこの最初の二ヶ月ですごく学んだなぁと思います。

3期生:光田さん
確かに! 最初はちょっとぐいぐいきますって感じだった! 変わったねぇ(笑)。

2期生:中野さん
わかる! 僕も今二宮君と同じように、チーム内でのリーダーシップの取り方、プロジェクトの進め方統制の仕方。その辺が一年間ですごく自分の中で考えがぐるぐるしていました。
1か月に一回提出するレポートがあって、その中で「リーダーシップとは何か」という質問があるんですけど、その回答も毎回変わっていたと思いますね(笑)。
僕のグループも何度も壁にぶつかって、その中で自分の立ち位置を模索していました。当時、どちらかと言うとグループ内では僕は引っ張っていくリーダーというよりは二番目、三番目としてチームをまとめる役割をしてたんじゃないかなと、自分の中では思っています。そこから色んなリーダーシップの形を学びました。
自分のなかの気づきもありましたし、学生のうちに、社会人の方と接することによって、得たものもすごくあったと思います。小さなことで言うと、メッセージでの伝え方とか、コミュニケーションの取り方も社会に出る前に学べてよかったです。

3期生:光田さん
私も、色んな方との共同生活の中で、生活面でも大きく影響を受けています。
今年の利用者の中で料理する方も多くて、それをちょっとおすそ分けしてもらったり、一緒に食卓を囲んだり。グループ以外での交流もとても楽しいんです。その人のいい習慣を見習って自分にも取り入れようと思っています。
最初は、年齢も職種も本当に幅広いので、うまくコミュニケーション取るためにはどうしたらいいだろうと悩むこともありました。でも、プログラムの中のキャリア開発で、利用者のそれぞれのタイプも知ることができて、それからとてもコミュニケーションがしやすくなりました。この人はこういうタイプみたいだから、こんな風にお願いしたらいいのかもと、行動のヒントをいただき、すごく気が楽になりました。

1期生:藤澤さん
僕は、一番は仲間ですね。実は、アカデミーハウスを利用して後に外に出てからの方が一年間の方が忙しくて。
というのも、アカデミーハウスでできた仲間から、多方面からお客さんを紹介を頂いたんです。
藤澤君は信用できるから! とメンバーの一言で仕事につながったりとか。いろんな機会をいただきました。もちろん僕からも他の仲間へ声をかけたこともあるんですけど、
やっぱり1年間一緒にすごして切磋琢磨した仲間だからこそ、信用できるし、もっと頑張ってほしいとお互いに応援したくなる気がしています。

今後の展望について

1期生:藤澤さん
僕は地元で顔を広げたいですね。生まれも育ちも山口県なので。
NEXTリーダーとして地元を引っ張っていける人になりたいです。

2期生:中野さん
僕は将来の夢が実はなくて、それを探すために、色んなことやって、その中でアカデミーに入ってという背景にあるんですが。お世話になった方が自慢できるようなことをする。そこだけは曲げたくはなくて、何になりたいかはその手段かと思っています。行動を通して、皆さんに恩返ししていきたいです。

3期生:光田さん
最初入るときは会社員が当たり前の人生だったので、自分で何かを生み出していくなんて、そんな視点に立ったこともなかったんです。でもプログラムを受けていく中で、何かを自分で生み出していいんだと思えるようになりました。逆に、何で今まで考えてこなかったんだろう(笑)。そんな新たな視点を得て、今の仕事に活かせるようにするのがこの1年の目標です。

3期生:二宮さん
将来的なビジョンとしては十八歳のころに決めたものと変わっていません。
三十五歳までに起業して、それ以降は日本と海外の架け橋になるような存在になりたいと思っています。起業するのは、あくまで世界で、勝負していくための通過点で、いろんな会社をコンサルしながら自分が何で勝負できるかと考えるために組織コンサル会社に入社する予定です。

1期生:藤澤さん
その夢のきっかけなにかあったんですか?

3期生:二宮さん
高校の時に父親が倒れまして、大学に行けないかもしれない状況になったんです。
その時は教員になるという夢があったんですが、その夢も叶わないんだと。
本当にもう人生どん底に思えました。でもその時に担任の先生から海外に行くプログラムあるよと紹介されて、それに奇跡的に受かることができたんです。そこで、人生まだまだ何かできるんじゃないかなと思ったんです。
そして多分、こんなつらい経験をしているのは俺だけじゃないと思って。世界を見ればもっと大変な境遇の方もいる。そういう人が何か希望を持てるようなロールモデルになりたいと思ったんです。

おまけ:アカデミーハウスでの出会い

3期生:光田さん
噂で、1期生はアカデミーハウス内でのカップルが多いって聞いたんですが(笑)。

1期生:藤澤さん
たしかに、おっしゃる通りです(笑)。1期生は私含め2組のカップルが卒業後、結婚しましたね。(ありがとうございます(笑))アカデミーハウスでなにか、エンジンがかかったのかわからないですが、この2組以外にもアカデミーハウス以外で彼女彼氏が出来た方が多かったです。

3期生:光田さん
志を持っている方って、男女問わず魅力的なんですかね(笑)。

1期生:藤澤さん
アカデミーハウスに入るとなにか輝いちゃうのかもしれないですね(笑)。

アカデミーハウスでは男女様々な職種(学生含む18歳~)の方が1年間共同生活をしています。
様々な出会いがあり、学びがあり。この1年の経験を財産にしてさらに成長を続けるアカデミー生の活躍にこれからもご期待ください。

次世代のリーダーを育てるためのシェアハウス「アカデミーハウス」。現在2023年4月より第3期生が活動中です。

詳細・お問い合わせはこちらから。

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【9/21】2023年度 第1回 『哲学カフェ』開催

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