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東京彩ふ文芸部

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書くのは、楽しい。 あなたも何か書いてみませんか? 2024年1月より、彩ふ読書会は文芸部活動を行います。東京会場の読書会に過去一回以上参加経験のある方でしたらどなたでも部員…
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#小説

東京彩ふ文芸部 部員募集のお知らせ

東京彩ふ文芸部 部員募集のお知らせ

書くのは、楽しい。

あなたも何か書いてみませんか?

2024年1月より、彩ふ読書会は文芸部活動を行います。入部条件は「東京会場の読書会に過去一回以上参加経験のある方」です。入部・退部は自由です。

入部お待ちしております!

目次

企画について

活動内容について

マガジンについて

参加時のルール

注意事項

文学フリマ出店企画

参加申込フォーム

企画について

彩ふ文芸部の活動は

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【小説】秘戯

【小説】秘戯

 この部屋の角に置かれたクイーンサイズほどあるベッドは丁寧にベッドメイキングされていて、黒地の上に豹柄の帯をあしらったベッドスローが掛けられている。そのベッドのフッドボードの脇に置かれている縁の付いた黒く丸い天板で三本足のサイドテーブルの上に籐カゴのプランターカバーに入った小さな鉢植えがあり、何という名前の植物か分からないが、二方が一面のガラス窓となっている部屋を覆っている淡いベージュ色のカーテン

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「文学フリマ東京38」にて

「文学フリマ東京38」にて

 二〇二四年五月十九日、東京流通センターにて行われた「文学フリマ東京38」に行ってきた。前回は彩ふ読書会メンバーとして出店側にも立っていたが、今回は純粋な来場者として参加した。ちなみに前回のイベントレポはこちら。

 今回の文学フリマ東京には事前に出店を告知をしてた気になる参加者も居たため、前々から行くことはぼんやりと考えていたのだが、恐らく一人だと当日になって「やっぱり行くのめんど」となりかねな

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どん詰まり小説ハウツー

どん詰まり小説ハウツー

 突然ですが小説を書かれたことのある方にお聞きします。

 あなたは小説の書き方をご存じですか?

 私事ではありますが、私は何度か小説を書いたことがあります。読書会で知り合った仲間と文芸部を立ち上げ書いたものをネットで公開したり、その読書会が主導で始まった文学フリマ出店企画にも参加し、同人誌製作に関わったこともあります。そして公募の新人賞である文學界新人賞にも応募したことがあります。全くの素人で

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【小説】木になる話

【小説】木になる話

 いつの頃からか育てている一本の木が、折れた。一番大きな枝に見える幹が折れた。数年前までは木の育て方を教わっていたけれど、もう一人前と認められてから、初めて折れた。今までも風が吹いたり、雪の重みだったり、もしくは大雨などで小さな枝がポキポキ折れていくことはあったけれど、こんなに大きな枝、というより幹が折れたのは、木を育て始めてから初のことだった。小さな枝が折れた後は、慰めてくれたり、補修の仕方を教

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【小説】朦朧

【小説】朦朧

救急車のサイレンが聞こえてきたと思ったが
違った。実際には自分の頭が勝手に記憶のど
こかから引っ張って来て鳴らしているサイレ
ンの音だった。そう思っているとエンジンの
唸る音が聞こえてくる。これもまた幻聴かと
思うと、駐車場から聞えてくる実際のエンジ
ン音だった。どうも意識が浮ついてしまって
いる。これはすべてここ数日間私を悩ませて
いる高熱のせいである。遠ざかるエンジンを
聞くとは無しに寝返りを

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【進捗状況2】文藝賞に応募予定作品の執筆状況について

【進捗状況2】文藝賞に応募予定作品の執筆状況について

こんばんは。のーさんです。

先日こんな記事を書きました。

こちらの記事は、これまでnoteに投稿した記事の中で閲覧数がナンバーワンとなりました。なんか見ていただけている!嬉しい!そして宣言したからにはやらなければならないというプレッシャーがすごい!ありがとうございます!

1月末までの進捗状況はこちらです。

文芸部用のX(旧 Twitter)アカウントも作ってまして、そちらで執筆状況について

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【進捗状況】文藝賞に応募予定作品の執筆状況について

【進捗状況】文藝賞に応募予定作品の執筆状況について

こんばんは。のーさんです。

先日こんな記事を書きました。

文芸部用のX(旧 Twitter)アカウントも作ってまして、そちらで執筆状況について報告もしています。こんな感じです。良ければフォローお願いいたします。

序盤は結構サクサクッと進みました。で、最新のポストでも書いたように、今は若干詰まってきてます。起承転結でいうと「承」の部分です。

プロットは作ってないんですが、頭の中にこういう風に

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【宣言】3月末の文藝賞に応募します

【宣言】3月末の文藝賞に応募します

今年の目標には入れてなかったんですが、やりたいことが出来たので宣言しておきます。

河出書房新社さんが主催する「文藝賞」に応募します!

原稿募集の詳細はこちら。

枚数は400字詰原稿用紙換算で100枚以上400枚以内。400枚も書ける気はしませんが、100枚くらいなら何とかいける気がしています。あと2ヶ月あるし余裕余裕!!

これまで2回応募したことはありまして、1回目は10数年以上前で、2回

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文学フリマ東京37で頒布した同人誌で「感想を語り合う会(課題本読書会)」をしました

文学フリマ東京37で頒布した同人誌で「感想を語り合う会(課題本読書会)」をしました

2024年1月20日、東京で『彩宴 -iroutage- VOL.3』を課題本とした読書会を開催しました。

『彩宴 -iroutage- VOL.3』は、当読書会の参加者有志で作った同人誌でして、2023年11月11日に開催された文学フリマ東京37にて初お披露目をしました。

今回は主催含め14名(女性6名、男性8名)で読書会を開きました。執筆編集等で関わった方の参加が12名、ご購入頂いた方の参

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作り手、受け手としての文学フリマ東京37

作り手、受け手としての文学フリマ東京37


はじめに

 十一月十一日に行われた「文学フリマ東京37」について書いていこうと思う。作り手(出店者)としても、受け手(一般来場者)としても現場に居たので、その両方から思ったことや感じたことをまとめていきたい。

作り手としての文学フリマ東京37

 今回で作り手(出店者)としての参加は三度目となった。とは言え個人での参加というわけではなく、「彩ふ読書会」の文学フリマ出店企画を通じての参加という

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