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元メガバンク経営企画部長の部屋

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#リーダー

悪い情報があがってこないのはリーダーの責任~「風通しの良い組織」作りに向けて

悪い情報があがってこないのはリーダーの責任~「風通しの良い組織」作りに向けて

良い情報は言わなくても上がって来る、
悪い情報は言っても上がって来ない
「当工場の製造工程にたびたび不具合が起きているにもかかわらず報告がなく、傷口を大きくしてしまった」
「お客様との間に起きたトラブル情報が上がって来ない。先日、お客様とお会いして初めてご迷惑をお掛けしていることを知り、何とも気まずい思いをした」

良い情報は言わなくても上がって来る。他方で、悪い情報は言っても上がって来ない。これ

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「なぜコーチングが上手くいかないのか?」95%以上のリーダーが答えられない質問~元メガバンク経営企画部長の部屋

「なぜコーチングが上手くいかないのか?」95%以上のリーダーが答えられない質問~元メガバンク経営企画部長の部屋

「部下の育成に『コーチング』を取り入れたが、部下が思うように育たない」

「若い部下には『ティーチング』を実施しているが、効果がなかなか出てこない」

このような嘆きのご相談を数多くいただきます。部下全員の活躍は、リーダーにとっての悲願です。一体どこに問題があるのでしょうか。

“実施すること”が目的になってしまっている実は多くのリーダーが、知らず知らずのうちに「コーチングの目的化」「ティーチング

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ビジネス格言「“健全な危機感”が優れた創意を生む」~元メガバンク経営企画部長の部屋

ビジネス格言「“健全な危機感”が優れた創意を生む」~元メガバンク経営企画部長の部屋

健全な危機感が優れた創意を生む――
ビジネスの現場では良く耳にする言葉です。実際のやり取りでは、

「今回の異動辞令にあたって、君から『不安があります』と聞いて実は安心したよ。覚えた不安は必ずや職務を全うさせてくれるからね」

「危機感を抱けない人には組織の改善は任せられない。危機感こそ改善に向けたエネルギーであり、アイデアの源泉なんだ」

などと表現されることもあります。状況を正しく把握したうえ

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今、目的・目標意識の持ち方は「二刀流」の時代へ~元メガバンク経営企画部長の部屋

今、目的・目標意識の持ち方は「二刀流」の時代へ~元メガバンク経営企画部長の部屋

いきなりですが、出来る人と出来ない人を分ける重要な要素の一つに、「本人に目的・目標意識が備わっているかどうか」があります。

確かに、目的・目標意識の有無は仕事の質や結果を大きく左右します。例えばAさんは良く出来ると評判の若手。一方、同期のBさんは評価がいまひとつです。

Aさんは「会社の目的・目標達成に自らもしっかりと貢献したい。自分に不足する知識・能力については自ら進んで補強し、成長していきた

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