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境界線の私、国境の島

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孤島の端っこに1人いたい自分と。敢えて人との境界線に身を置く自分と。
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#詩

わたしの涙のささやきが
時を同じくして
海の向こうでも起こった
見えない涙の共振と気づく

ちいさな蝶のはばたき

どうか気づいてほしい
あのひとにも
あなたにも
まだ見ぬひとにも

透明な蝶々の
涙の振動が

やさしく そっと
とどいてほしい

呼び声

呼び声

Luchuの民よ
いつの日か
貧しくとも
自身の足で立とう

悠久に思えるその果てに
かならずや真の自治は来る

悲願は叶う 
問題は その時
以色列になってはいけない(2023〜)
(結局は
こんなマインドを後ろ盾にする基地に
囲まれているのだ
入植されているのだ
侵食されているのだ
わたしたちの島は…)

島が苦しく 島を後にした者よ
それでいい

ただ
島に残った者が
「流浪」を許している

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2024 辺野古 Jan.

2024 辺野古 Jan.

今朝は悪寒がした
気圧と寒さのせいと言い聞かせ
起き上がれない身体を説得した
何も食べられなかった
気象のせいにしてしまいたい
でも海からの叫びが聞こえる
心の痛みは
もはや身体的な痛み
凌辱される島は
私のからだ

🌿imo

2024.1.9(火)夜

島々の ともしび想う それぞれの 秋空に響け 南西諸島🍁

水の底

水の底

🌿

水面(みなも)は
いつも微笑んでいたい

でも
足元には海溝が在る

あの砂浜でくつろいで
何もなかったことにしたい

でも私の宇宙は水の中

怖いけれど
潜れば抱きしめられる

息の続くかぎり

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(※「抱きしめられる」のは、
「抱きしめてもらえる」の感覚。
水に潜れば潜るほど水圧を感じる、あの感覚です。
息も圧も苦しいけれど、包まれる。
“自分”という、

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