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Rの軌跡 第十一話「ともお」
どうやら部活は俺が思っていたよりももっと早くから活動してもよかったそうだ。そこでK君は軽音部に入ったのだが、先輩部員は全員幽霊(籍だけあって活動していない)仕方なくK君が部長になったわけだ。
軽音部でのやり取りがあって数日後。休み時間に同じ中学のA君がやってきた。
A君:Tが呼んでるぞ。教室に来てくれって。
俺:T?ああ、あの目つきの悪い坊主か?
A君:はは、なんやそれ。そうそう、そいつ。
リモートで働かせて!~ノンバーバルコミュニケーションの重要性~
めぐ:博士。うちもリモートで働きましょう。
博士:なんじゃ。いつも急じゃのぉ。
めぐ:だって毎日ここに来るまでの時間と、ここから帰る時間が無駄だと思いませんか?
博士:単に移動時間と捉えるとそうじゃな。じゃが服装を変えて気分を変えたり、通勤途中にあるカフェに寄ってみたり、季節によって咲く花が違ったり、軽い運動をすることで幸せホルモンが出たりとメリットも多いぞ?
めぐ:確かにそれも一理ありま
Rの軌跡 第四話「ファーストライブへの道」
メンバー:3個上の先輩って、うちの学校がめちゃ悪かったときのか、、
2時間目の休み時間。メンバーを廊下に集め、O先生と話した内容を共有する。誰もがぼんやりと校庭を見つめたまま動かない。
3つ上の先輩様方は界隈でも有名な不良集団で、正門以外にもう一つの門があるのもこの人たちのおかげだ(忙しい朝には非常に助かる)よくわからない鉄の塊(じっくり見ると自転車だと分かる)が学校周辺に放置されているのも納
Rの軌跡 第三話「新天地」
放課後にスタジオへ通う生活が続いたある日。ひょんなことから事件は起こった。
小雨の降る中、小走りで電気屋に到着。店内を覗くといつもならスタジオで準備をしているはずのメンバーが待たされている。
僕:あれ?どした?
メンバー:いや。なんかさぁ。予約取れてないって。
僕:え?なんでなんで。連絡したじゃん
メンバー:そうだと思うんだけど予約表見たら別のバンドが入ってて。
店の奥にあるスタジオへ
Rの軌跡 第二話「ジュブナイル」
「バンドを組もう」と声をかけてみる。興味を持ってくれる人もいればそうでない人もいる。自分が音楽活動を始めたということを知ってもらうにはどちらでも構わないのだけど、実際に集めてみるとなかなかに大変。
勢いだけで「やるやる~」という奴は数回練習をすると「悪い、ちょっと都合つかなくて」と言ってやめていくし、なんとなく始めた奴は上達もイマイチ。こっちが「プロ目指してやってんだぞ!」といっても「はぁ?なれ