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リモートで働かせて!~ノンバーバルコミュニケーションの重要性~

めぐ:博士。うちもリモートで働きましょう。

博士:なんじゃ。いつも急じゃのぉ。

めぐ:だって毎日ここに来るまでの時間と、ここから帰る時間が無駄だと思いませんか?

博士:単に移動時間と捉えるとそうじゃな。じゃが服装を変えて気分を変えたり、通勤途中にあるカフェに寄ってみたり、季節によって咲く花が違ったり、軽い運動をすることで幸せホルモンが出たりとメリットも多いぞ?

めぐ:確かにそれも一理あります。ですがそれらは散歩でもよくないですか?

博士:ふむ。

めぐ:仕事は家でもできます。みんなリモートで作業すればいいのに。わざわざ出勤する必要もないと思いませんか?

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博士:みんながみんなリモートで作業ができるわけじゃないぞ。例えば機密事項や個人情報の多いデータを取り扱う場合はそれなりのセキュリティが必要じゃ。研究開発の場合は設備が会社や工場にしかない場合がある。未発表の製品が誰かに見られたり、ほかの会社に盗まれたりするのはまずいのぉ。

めぐ:なるほど。そういう人は通勤しないといけません。

博士:製造で機械を動かしている人たちも、段取りをしたり不具合で止まってしまったときにメンテナンスする必要があるじゃろ。

めぐ:確かにそういう人もいらっしゃいます。そういう意味では我々はパソコンがあれば仕事ができるので、リモートワークに適している業種といえますよね。

博士:そうじゃ。

めぐ:ということで、明日からリモートワークとさせて頂きます。

博士:そう簡単にできるかな?

めぐ:どういう意味です?

新型コロナ感染症予防の観点から出勤者数を7割削減しましょうというお知らせが政府から発表されています。これを受けリモートワークを行っている企業が増えました。しかしリモートワークには課題も多く、一度はア対応したものの、通常の勤務に戻す企業も少なくありません。一方でリモートワークができるならと事務所を縮小し家賃を下げることのできた企業も出てきました。通勤費の削減と合わせて販管費が下がるのは企業にとっては大きなメリットがあります。

博士:以前話した「メリハリのある働き方」というのもその一つじゃが、そもそもの心構えができておらん。

めぐ:心構え?

博士:出勤していれば分からないところやどう進めればいいかなんてことも気軽に確認もできるがリモートだとそうもいかん。もちろんWEB会議システムやチャットなどで対応すればよいが、対面の時とはずいぶん違うことに気付くじゃろう。

めぐ:ツールを使えばいいわけですから、そこは工夫次第じゃないですか。

博士:そうじゃ。工夫次第じゃ。じゃが自分だけの工夫ではいかん。上司も部下も全員の工夫が必要なんじゃ。

めぐ:上司も?

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博士:リモートワークを活かそうと思うのであれば時間の概念は変えねばならん。つまり9時~18時という働き方で考えてはいかんのじゃ。

めぐ:博士がいつも言っている「時間をお金に換える」というやつですか?

博士:そうじゃ。何時間働いたからいくらという考え方はやめなければならん。その代わり何をいつまでにやるかを明確にする。

めぐ:組織の中でも請負的な仕事の進め方が必要ということですね。

博士:さらに気を付けたいのはノンバーバルにできていたコミュニケーションを補う意識じゃ。

めぐ:ノンバーバル・コミュニケーションは言葉に頼らないコミュニケーションの事ですね。

相手と話しているとき、人間は無意識のうちに様々な情報を得ています。直接相手と話す場合とメールやチャットで文章のみによる連絡の場合とでは多くの情報が欠落してしまうのです。
例えば急いでいるときには早口になり表情にも緊張感があります。ミスがあって注意された時にも普段以上にショックを受けたりその逆のことが起こったりもします。お互いにその欠落している情報を意識したやり取りが必要であることを認識しておきましょう。

博士:ツールを使ったコミュニケーションの場合、服装や挙動、表情や声のトーンや話し方の速度が伝わらないことがある。人間は集団で行動する動物じゃ。無意識に相手の事を観察し、自分の行動や発言をコントロールしておる。

めぐ:リモートだと何しているかわからないのに加えて、相手の気持ちに気付きにくいということですね。分かりました!

博士:ふむ。

めぐ:1時間毎に私の写真とその時の気分を数値化してインスタへ載せますので、博士はそちらを確認するようにしてください。

博士:通勤と同じぐらい時間とられそうじゃな。。

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