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ヒトシ
2021年11月25日 14:43
お待たせいたしました菜飯定食でございます。ご飯は麦飯。千切りにした生姜をたっぷりいれて白だしにちょいと醤油を加えて炊き込んで炊き上がったら塩揉みしたかぶの茎を混ぜ込みます。お味噌汁は豚汁。畑でとれた里芋、蕪、人参、長葱と豆腐に椎茸。切れ端の豚肉の油がいいお出汁。仕上げに蕪の葉っぱを散らして。付け合わせには菊芋の甘酢づけと白菜の漬物。どちらも柚子の香りがい
2021年11月17日 16:47
食べる分だけをちょっとずつ。そんなふうに野菜を畑から摘んでくる。今日の収穫は菊芋3個とカブ2つ小松菜と水菜をふた株ずつ。それとネギとにんじん2本ずつ。小さな畑にいろんな野菜を少しずつ育てて食べる分だけをちょっとずつ。形が悪くても、ちょっと虫が喰っていても、自分で食べるなら問題なし。そんなふうにみんなが小さな畑で自分で食べる野菜を育てたらきっともっと食
2021年11月2日 11:50
初めて育てた菊芋4株背高のっぽの黄色い花が根元にたくさんのみのりをこしらえた背高のっぽを支えるために四方に張り巡らせた根っこの先のあちらこちらでみのらせたので小芋まで残さず掘るのは大変そうなるほどそれが彼らの生き残り策掘り残しから次の芽が新しい命をつないでゆく芋と言いつつシャキシャキで百合根のような舌触り甘味もホクホク感も少ないけれど高血圧に効く
2021年10月20日 17:12
晴れ渡る空 少し冷たい風病明けの身体を慣らしながら陽だまりで久しぶりの土弄りニンジンの畝で野の草退治 その最中目に飛び込んで来たキアゲハの子この親にしてこの子ありの美形葉茎を喰らい ムチムチのマルマルニンジン色のドットが可愛らしいが よく見れば 周りに仲間もいるし放置すれば 畝ごと全部丸裸の予兆ひとさま分の青果を確保するには心を鬼に虫退治やむなしか無
2021年10月18日 13:58
数日続けて晴れた秋の週末やや遅ればせながらさつまいもを掘る5月の半ばに苗を植え付けてから150日ほぼ手間なしで育ってくれた孝行者はこの夏の天候不順にもめげないで四方八方に蔓を伸ばして葉を茂らせたっぷりしっかり芋を太らせた数が欲しけりゃ苗を寝かせてでかくしたけりゃ突き刺して植え付けの時に先輩に教わった通り今年の畑は大きめの芋がゴロゴロリ数日寝かせてうまみを
2021年9月24日 15:08
思いの外長引いた副反応を振り払おうと明るい陽射しに包まれた畠に出れば伏せる前日に播いた種が土を跳ね上げて背伸びをしながら出迎えてくれるご無沙汰していたこの数日の畑とお日さまの仕事ぶりに笑みが漏れくすぶっていた頭痛も一気に晴れ渡る胸いっぱいに吸い込む久々な感じの大地の匂い伸びる気満々の活力溢れる芽吹きの萌え色よし、スイッチ入ったぞさぁ、ここから新しい季節を再起
2021年9月15日 14:23
久々の、本当に久々のしっかりした太陽雲は高く流れは早く 心地よい風が吹くそこはかとなく 秋を少しだけ感じながら長雨に出鼻を挫かれた畑仕事に汗をかく見上げれば 空近く菊芋の花人さまの目などお構いなしにもう手の届かない幹の先 陽の指す方へと咲き競う収穫まではまだふた月 願わくば台風 長雨を乗り越えて秋が深まるその頃に豊かな収穫を迎えられますように
2021年9月9日 11:47
猛烈な暑さと渇きが続いたと思ったら前代未聞の長雨と低温と制御不能な天候不順だった今年の夏それを乗り越え実った頑張り屋の唐辛子鷹の爪とペッパーソースにする分を差引いて早目に収穫してきた100本余の青い実を丁寧に水洗いして水気を切って適当な大きさに小口切り大きめのガラス容器は熱湯消毒旨味の強い昆布醤油と放り込むそのまま寝かせて五日間青臭さと爽やかな辛みがたま
2021年8月19日 18:29
秋冬野菜に向けてあれこれ走る秋立つ頃畑の土を養生し植える種苗も万端準備そこに来たのは時忘れの冷えと長雨芽吹いたばかりの若い双葉が太陽恋しと光を求め右へ左へ背伸びする絵に描いたような徒長苗これじゃしっかり育たない好天を待って播き直しだがここから先は季節が早い収穫時期から逆算すれば残り時間は長くない降れよ晴よと恐縮ながら今しばらくは日差し溢れる毎日を我がはら
2021年8月17日 12:45
大汗をかきながら鍬を振り畑の土の夏休みを準備して木陰で次の育苗を始めた途端季節外れの長雨と異常な低温よろず自然相手のものごとは思い通りには進まないどんなに力を込めようと天気と泣く子にゃ敵わない気を取り直して深呼吸ブルーシートを部屋に敷き畠の名札をリフレッシュ泥を落としてきれいに拭いて掠れた夏野菜の名前の上に新しいペンキを重ね塗り元気な黄色のプ
2021年8月12日 16:26
茹だるような暑さが続く八月の畑夏野菜たちも盛りを過ぎて終盤戦命の水を切らさぬための水撒きと次の季節への準備に大汗をかく収穫が済みひと仕事終えた畝たちは今年の実りに感謝しつつ残渣を撤去腐葉土を漉き込みながらよく耕して空気を入れてたっぷり水を撒いたなら黒いカバーでピッタリ密封灼熱の太陽を集めた蒸し風呂で草の根や地中の虫たちを追払うそのまましばらく夏休み
2021年8月6日 12:06
西に傾く炎天の太陽陽射しの力はまだ強く大地の熱は冷めぬまま遥か彼方に立ちのぼる大きな大きな入道雲生き物のように湧き上がり涼しげな濃い紫の影を拡げるおーい、そこのきみーそんなところで見てないでさっさとこっちへおいでなさい畑の野菜も学校の花壇の草花もみんなで君を待ってるよー
2021年8月2日 16:24
それは、収穫適期まであと数日に迫っていた。苗を植えてから2ヶ月半、小さな実をつけてから1ヶ月余場所も時間もかかるけど、夏一番に収穫が楽しみな君。日ごとに縞模様がくっきりと浮かんできて叩けばコンコンと水分たっぷりの音を響かせてあともう少しと楽しみにしていたのに。ああ、それなのに、それなのに。無常にも、それは空中からの刺客に襲われて外壁を破られ、ぱっくりと傷口を開いてい
2021年7月24日 14:42
酷暑続きの夏の日々。炎天の昼間を避けて、朝と夕に畑に出る。この時期、仕事は生育管理。適期を迎えた夏野菜、その成長を手助ける。朝は収穫・草むしり、夕の仕事は水やり・除虫。同じルーティンの繰り返しでも畑の様子は刻々変化。野菜の機嫌を伺いながら、虫や草とも言葉を交わす。いい仕事にはいい準備。どんなことでも基本は同じ。今日やるべきことをイメージし、道具を整え畑に向かう。