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歴史考察

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歴史について考察した記事をまとめています。
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2023年2月の記事一覧

福羽逸人から「おとめサンド」へ

福羽逸人から「おとめサンド」へ

ふくばはやと、福羽逸人という巨人!
1856年生まれ、1921年に死去。

…えっ、誰?と思った方には、ぜひ、
この機会に知って頂きたい名前。
彼の異名を紹介しましょう。

…そうなんですよ。

日本のいちご栽培を検索すれば、
真っ先にこの人の名前が挙がります。
本記事では、この福羽逸人、
「ふくばはやと」さんの生涯について
紹介してみたい、と思います。

1856年、石見国津和野藩の生まれ。

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草原の覇者の後継者たち

草原の覇者の後継者たち

モンゴルの英雄、チンギス・カン!

チンギス・ハン、ジンギス・カン、とも。
北海道で特に有名な羊肉料理を食べながら、
この草原の覇者について
思い出す人もいるのではないでしょうか?

「源義経」が、源頼朝の追手を逃れ大陸に渡って
チンギス・カンになったという珍説もあるほど。
そう考えると「元寇」も、
「鎌倉幕府」に仕返しするための
何代にもわたった陰謀…?と
妄想をしたくなるところですが、

本記

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歴史と地理の上、足の下の地名

歴史と地理の上、足の下の地名

突然ですが、地名クイズです! じゃじゃん!
次の三つの地名、何と読むでしょうか?

…三つすべてをスラスラと読めたなら、
あなたは素晴らしい地名博士か、もしくは
北関東あたりに在住の方、ではないかと…。

おっと、ちょっと待ってくださいよ。
ググったりタグったり
アレクサやChatGPTに聞いてみたりするのは。

まずは、ご自身の地名感覚、脳内地名倉庫に
問いかけてからにしていただきたい。

うん

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新選組という集団、死罪と凍結

新選組という集団、死罪と凍結

幕末の京都で血の雨を降らせた新選組!

大河ドラマ『新選組!』をはじめ、
現在でもさまざまな表現、メディアで
取り上げられる題材。
皆様もよくご存知かと思います。

◎泣く子も黙る局長、近藤勇!
◎「鬼の副長」こと、土方歳三!
◎洛中きっての剣の使い手、沖田総司!

この三人(のキャラ)を中心に、
隊士たちの悲喜こもごものドラマが、
色々なクリエイターの主観(妄想?)に
よって生み出されているわけ

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寒波を越えてモツ煮込み

寒波を越えてモツ煮込み

寒い冬に食べるモツ煮込み、美味しいですよね!

とろっとろに煮込まれつつも、
食感と滋養に満ちたモツ!
さまざまにくたくたに煮込まれた野菜!
それらのエキスが存分に出てきて、
複雑玄妙な味わいのスープ!

アッツアツでホッカホカの湯気が立っている。
寒風吹きすさぶ寒波の中、
ふうふう言いながら食べますのもまた、
冬の醍醐味、と言えるのではないでしょうか?

さて、本記事では美味しいモツ煮込みの

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「ヒス」と「ジオ」、お酒とお店

「ヒス」と「ジオ」、お酒とお店

歴史は「お酒」、地理は「お店」に似ています。

お酒にはアルコールが(ふつう)含まれており、
人を酔わせる効果があります。
お店にもいろいろある。
大衆食堂など誰でも入れるお店もあれば、
怪しい、ぼったくられそうなお店もある。

本記事は、歴史と地理について、
それぞれのたとえで深掘りします。
「学校教育における」歴史と地理を。

まず歴史=お酒。

お酒と一口に言っても、種類があります。
とりあ

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お題自分らしい発信

お題自分らしい発信

ヒストジオとはヒストリーとジオグラフィック、
つまり歴史と地理、からつくった造語です。
アイコンの画像に書いてあるので、
なんだろう?と思った方もいるようですので…。

私の発信は、
歴史と地理にからめたものが、多い。

本記事は、LinkedIn News編集部(日本)さんの
「お題」にのっかって、
私の「自分らしい発信」について書いたものです。
それを、noteに転載しています。

私は、一般

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烈公斉昭、偕楽園をつくる

烈公斉昭、偕楽園をつくる

明治時代の俳人、正岡子規は
1889年(明治22年)に水戸を訪れ、
後に俳句を詠みました。

「急な勾配の崖のところにも、
その地形に合わせて
どの梅の木も斜めになって立ち、
しかし懸命に花を咲かせている」

そう、日本三名園の一つ、
「偕楽園(かいらくえん)」の梅です。
『「偕」(とも)に「楽」しむ「園」』!

この庭園がつくられたのは幕末、
徳川斉昭(なりあき)の頃。
斉昭は江戸幕府の「最後の

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佐竹氏のチェンジ、戦国から江戸へ

佐竹氏のチェンジ、戦国から江戸へ

戦国時代と江戸時代の一番の違いは何か?

「合戦と平和? 混沌と安定?」

…漠然としたイメージであれば
いくらでも出てくる、と思います。

ただここでは物理的に、
「大名たちにとっての行動の違い」を
考えてみますと、

この一点が大きく違うと思われます。

戦国時代は、「戦う国々」の時代です。
信長や秀吉、家康たちの行動は
「戦いと拡大の人生」でしたよね。

富国強兵。相手の国に攻め込む。
自分

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ベッチョベチョだった江戸

ベッチョベチョだった江戸

東京、昔の江戸は、「沼」でした。

えっと、違いますよ?

文字通りの「沼」だったんです。
ベッチョベチョ。泥だらけ。

本記事では、関東の覇者だった
「後北条氏」が滅亡して、
徳川家康が関東を任された後の
江戸の街づくりのお話を書いていきます。

1590年「イッコクマルク 治める秀吉」、
豊臣秀吉は小田原城を包囲して、
後北条氏を倒し、滅亡させました。
広大な関東地方が手に入った。
これを、徳

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組織の中の方言にいかに気づくか?

組織の中の方言にいかに気づくか?

方言というのは、地域だけではないですよね。
組織の中にも、あります。

例えば、リクルートでは
以下のような言葉がよく使われるそうです。

(ここから引用)

(引用終わり)

…うーん、聞いたことがあるものもあれば、
「何それ?」というものもあります。
私は、リクルート出身でもなんでもないので。
(それぞれの意味は、ぜひ、
この記事の最後にリンクを貼った
引用元記事を読んで確認してみて下さい)

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創作ラーメンのアッツアツと冷笑

創作ラーメンのアッツアツと冷笑

ラーメンの新店は、たくさんあります。
創作ラーメンのお店も、多い。

店を出す店長は、自分のつくるラーメンが
美味しい、人気が出る、
そう思って出店するものです。
さすがに「まずい」と自分が思うラーメンを
店を出してまで売ろうとする店長は
あまりいないのではないでしょうか?

ただ、そのラーメンが美味しいかどうか、
また店に来て食べたいと思うかどうかは
お客さん次第、ですよね。

鶏ガラ、味噌、醤

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後北条家の野望:戦国時代の関東地方

後北条家の野望:戦国時代の関東地方

2023年の大河ドラマ『どうする家康』で
家康は西の信長と同盟を結び、

信長は西へ、家康は東の今川家や
武田家と相対することになります。
さらにその東の関東には北条(後北条家)。
後に家康はこの北条家の領地に国替えとなり、
「江戸時代」の基礎を築いていきます。

しかしこの家康が入ってくるまでの
関東地方は、どうもマイナーでして。
信長や秀吉が「西」に行っちゃうので、
ドラマの舞台に出てきにくい

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室町時代の関東地方

室町時代の関東地方

鎌倉時代は「鎌倉」が主な舞台です。
江戸時代は「江戸」が幕府の城下町。

…それに比べて室町時代は、
関東地方はいまいち目立ちませんよね。

室町幕府が「京」に置かれて、
鎌倉や関東はちょっと
「置き去り」にされたような恰好です。
「足利義満」「応仁の乱」などは
関西、京を主な舞台にしている。

何か、断片的な情報だけが頭にあって、
どんな動きがあったのか、
よくわからない方も多いかと思います。

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