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「オーダー車だから良く走る自転車とは限らないんだよ。」というお話(50)
2021年1月24日から始まったこの連載も、今回で最終回です。
自らが趣味で購入する自転車が「究極の一台」であって欲しいと期待する向きがあります。ママチャリのような実用車とは思い入れが違う…。
そこで、連載の最後に「夢の自転車」というお題で、思考実験的に、これまでの連載も振り返りつつ、あれこれ考察してみました。
途中、自由と思われるヒロセ車には、ヒロセ流オーダーメイドならではの不自由な側面があ
「オーダー車だから良く走る自転車とは限らないんだよ。」というお話(49)
2021年1月に開始したこの連載も、ようやく、あと2回というところまで漕ぎ着けることが出来ました。
一人でも多くの方に、廣瀬さんを知って頂きたく、続けて来たこの連載ですが、ここまで書き進めて来て、改めて、ヒロセさんのユニークさとは、すなわち、作られて来た自転車の有する個性につきると感じています。
その意味で、前回までの三回に、この連載において、私個人がお伝えしたかったことの大部分が網羅、凝縮され
「オーダー車だから良く走る自転車とは限らないんだよ。」というお話(48)
また更新間隔が開いてしまいました。
家族がコロナを患い、私もそれをもらい、しばらく寝こんでいたのです。
コロナ感染は初めてでしたが、想像よりもキツかったです。
誰も重症化せず、年末年始にもかからなかったのは良かったのですが、先月予定していた体内検査が1月まで先送りになってしまったのが残念です。
手持ち無沙汰な中、ケーブルTVで見たTVドラマ「復讐人アーギャフ(2018年トルコで公開)」が面白か
「オーダー車だから良く走る自転車とは限らないんだよ。」というお話(46)
これまで「ヒロセの自転車は、ランドナーAタイプ、Bタイプとか、ロードレーサー・スタンダード、スペシャルといった、いわゆるカタログ的なモデルが無く、全てオーダー毎にゼロから設計される。故に、一台一台の自転車にはオーナーさんの個性(体格、体癖、趣味など)が色濃く反映される。」といった内容を縷々記してきました。
ですから、もしヒロセ車が多彩だとするなら、それはお客さんの個性が多様だったから、ということ
「オーダー車だから良く走る自転車とは限らないんだよ。」というお話(45)
これまで数回に渡り、廣瀬さんが言葉と文字に対し、距離を置いていたことを記してきました。今回は、一見、全く逆のことを記します。
廣瀬さん、さまざまな経験を経た晩年においては、雑談、つまり言葉を、「お客さんのオーダーを理解し、実現する為の手段の一つ」として積極的に活用されるようになっていた、というお話です。
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設計にまつわること 31 「オーナーさんという最重要パーツについて その8
「オーダー車だから良く走る自転車とは限らないんだよ。」というお話(43)
前回に続き「廣瀬さんと言葉や文字との距離感についての考察」です。
「掛かり付けの自転車屋さんとしてのヒロセ」という考え方、さらには付録にて「東洋医学」についても記させて頂いています。
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設計にまつわること 29 「オーナーさんという最重要パーツについて その6 廣瀬さんとの対話-B」
お客さんが発する曖昧で、見当違いで、不正確な言葉たち
廣瀬さんに自転車にまつわる「何か」を聞き
「オーダー車だから良く走る自転車とは限らないんだよ。」というお話(42)
(ようやく病気との付き合い方にも慣れてきたので、のろり、そろり、趣味の作文を再開したいと思います。最近noteに実装された「AIアシスタント(β)」や他のAIのお世話にはならないで書いています。駄文な上に脱線も多いですが、どうぞ、よろしくお願い致します)。
前回のnoteでは、廣瀬さんが有吉氏から学んだ「体癖理論」「整体」を、自らは喧伝されなかった理由の一つとして、廣瀬さんのパーソナリティーをあ
「オーダー車だから良く走る自転車とは限らないんだよ。」というお話(41)
晩年の廣瀬さんは、有吉氏と二人で構築された「体癖理論」を、オーナーさんにも、雑誌等の取材者にも喧伝されていなかった…。その理由として、廣瀬さんのパーソナリティーに起因する部分もあったのではないか、と私個人は考えています。
今回は、その一端をご紹介できればと思います。
(このところ、一身上の都合で、以前と比べ、更新が遅れ気味ですが、怠けている訳ではありませんので、ご容赦頂ければと存じます。)
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「オーダー車だから良く走る自転車とは限らないんだよ。」というお話(40)
「オーナーさんという最重要パーツについて」の続きです。
今回は、晩年の廣瀬さんが「体癖理論=廣瀬さんが有吉氏とお二人で構築された自転車とその乗り手に関する理論」を、自らは滅多に口にされなかった理由の一つと思われる、盟友、有吉一泰氏の「ヒロセからの離脱」について。
さらに、廣瀬さんが有吉氏と二人で目指されていたかもしれない、「幻のサイクルストア・ヒロセ像」についても、当時の記録を俯瞰しつつ、思い
「オーダー車だから良く走る自転車とは限らないんだよ。」というお話(38)
これまでこのnoteでは、自転車ビルダーである廣瀬秀敬さんが、自転車、および自転車の素材やパーツやデザインを、どう探求、観察、判断されていたかを、様々な側面からご紹介してきました。
今回から、「設計にまつわること」、さらには「『オーダー車だから良く走る自転車とは限らないんだよ。』というお話」、最後のシリーズとして、廣瀬さんが、廣瀬流オーダー自転車のもっとも大きく、かつ、重要なパーツであると認識さ