記事一覧
誰とも交わらず今日を過ごした。孤独が肌を撫でる感触が心地好い。誰も私が嫌がる…
誰とも交わらず今日を過ごした。孤独が肌を撫でる感触が心地好い。誰も私が嫌がることなんてしない。
みんなが私に優しかった。
君は私が寝ている間ずっと優しく抱きしめてくれていた。あなたは私が眠るまでそっと手を握りながらお話してくれた。そっちの君はぼろ雑巾みたいになりながら私の気が済むまで殴らせてくれたし、こっちの君は溢れ出る涙を理由も訊かずに拭いてくれた。
もう誰も触れないことを願う。この狭い砂時
「鼠径部にほくろがあることまで知っている人間が、私でない人間の影響で私の知らない生き物になっているのを目の当たりにして頭がおかしくなりそうなほど苛苛した。吐くほど気持ち悪い。あの子も私も。」
「お母様。私蛹になりたいわ。模様も形も色も全部私が決めることができるのでしょう?それまで連れ添った自分をどろどろに溶かして粘土をこねるみたく全部自分の好きに作りかえてよいのでしょう?幼体の時にひどくおそろしい世界を見たのなら、そのままおへやから出てこなくったってよいのでしょう?」