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諸々

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呪い

午後。

窓から入る風が、私にまとわりついた教室のじめっとした生ぬるい空気と、人を伝って伝播する心地のよい眠気を洗い流してくれる。

プールの後で教室を漂うほのかな塩素の匂い。
あの夜、君と2人で学校のプールに忍び込んで眺めた、波が月を揺らす静かな水面を思い出させる。

あの時、君はなに考えてた?

君の過去も、どんな人生を送ってきたのかも、好きな音楽も、映画も。

私は、君をなにも知らない。

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夢

「おはよう」

「おはよ。随分長いこと寝てたね」

「うん。なんかとっても気分がいい」

「シャワー浴びてくる」

「いってらっしゃい」

「あれ」

「ねえ、浴槽で誰か死んでるけど」

「ほんとに?」

「え、君が置いたんじゃないの」

「置いてないよ」

「あ、ほんとだ」

「死んでる?」

「死んでるね」

「そっか」

「買い物行くのめんどくさいからせっかくだから食べちゃおうよ」

「それ

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八月十日

八月十日

あまりの空腹に耐えきれず、太陽が皮膚を焦がす殻の外へと身を投じました。

水分を多く含んだ空気。空気中で熱エネルギーによって温度を上げるそれは、私の容体に必要以上の接触を求めているようでした。隙をみせれば私に入り込み、自我を冒す機会を伺っているようでした。

際限なく頭上に広がる青と陰湿にまとわりつく目には見えない彼ら。この国の夏を感じながら、日傘をさしてメランコリーな私が歩きました。

帰り道。

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九月六日

九月六日

世界が自然形成されることはない。世界は自身で創るものだ。
世界に自分を喰わせて。外界に呑まれてはいけない。拒絶するの。壊すの。
貴方の意志で創造して。想像に奥行きを。絵の具を垂らして色が踊る。世界が誑した自分は見目好い。

貴方は傀儡。貴方は貴方の傀儡。踊って。傍若無人に。野放図に。卑陋に下卑た笑みを浮かべながら。華麗に嫋やかな歩武。踊ることを止めてしまえば、貴方はケースに綺麗に仕舞われて、お利口

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