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六月十四日

早朝。

指先からくゆる煙をひたすらに眺めていた。

抑揚のない空。

なにかの合図のように、等間隔で肌に触れる水滴。

いやに静かで、私に都合の良く余計なものたちを排除したようなそんな。

たまに思い出させるように、電車の音が遠くで聞こえた。


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