169.イタリア遠征中ハンニバルはよく象に乗っていた。もし戦象を自在に使いこなせる武将がいたら、古代において無敵だろう。平野の会戦で勝てない。そういう意味では彼の戦術は完成していない。未完成だ。ハンニバルはもう一段、進化する可能性があった。象使いの武将になりたかったようだ。
鳥獣戯画・乙巻より。描いてみると見えてくるなぁ!“この時代に日本にいなかったが、仏教画などから姿はわかっていた”らしい象。たしかに象だ、凄い!と思って描いてみたら、爪、ある!!猛獣のやつ!関節の付き方も虎っぽいし、馬並みのオスの象徴もわざわざ描かれてます。尻尾と首元は牛かな?
象の長い「鼻」は実は鼻+上唇で出来ているんだって。嗅覚は犬の2倍で、自在に動く鼻は約四万の筋繊維で出来ている。人間でいうところの「舌」に似た構造だそう。鼻先は器用で、地面に落ちている大豆もつまめるほど。
象の後ろ足を捕まえて、象が逃げ出そうとしたなら、行かせてやるのが一番だ。ーエイブラハム・リンカーン 大きな象。 丸太のような足を踏み鳴らし前に進む。 その巨大な足を掴み、自由を奪っちゃいけない。 《象は幸せの象徴。自由に歩かせてあげるのが一番だ》