『読みながら書く』 12
十二、『詩の誕生』について私はこの『詩の誕生』という本を今年(2023年)の3月26日に買った。そのころ私は映画というものに「しがみついて」いて「映画を見る事が全てを包括した学びである」というように考えていたが、この考えを維持するのは難しく、事あるごとに「これはどうも違うのではないか」と感じつつ、「いや、違わない。というのも――」と延々と思考を巡らしていた。そういう状態が9か月ほど続いた、その最後の頃に、この『詩の誕生』という本を本屋で見かけたのである。読むうちに、「むりやり