文七元結

落語ラン vol.22 「文七元結ラン」

山本周五郎に「さぶ」という名作があります。タイトルのさぶも非常に大きな役割を果たすのですが、全編を通して栄二の苦悩と成長が記述の中心。
「文七元結」もそんな噺で、左官の長兵衛さんを取り巻く人間模様です。文七はほんのチョイ役。三遊亭圓朝作ですから、江戸から明治の噺ですが、ちょうど薩摩や長州の田舎侍が幅を利かせてきた時に江戸っ子の心意気を示した噺と言います。
また、今回初めて知ったのですが、文七は桜井

もっとみる
お読み頂き、ありがとうございます!
3

真景累ヶ淵を語り終えて

12月18日から20日までの三日間、真景累ヶ淵を発端から第三話の豊志賀までやりました。

小さい勉強会ですが、僕にとっては今年一番落語に向き合った三日間でした。

今年はコロナに影響された一年ですが、どの落語家も高座が減って、特に二つ目連中は、自分たちの落語そのものを改めて見つめ直したのではないかと思います。

僕も緊急事態宣言以降、仕事がない中で色々と考えた中でたまたま見つけたのが「真景累ヶ淵」

もっとみる
ありがとうございます😊心より御礼申し上げます。
5

噺のはなし〜芝浜と文七元結〜

芝浜も文七元結も「再生」を描いたお話ですけど、しくじった元が違います。

芝浜はお酒。

文七は博打。

いわゆる三道楽の内の二つです。ちなみにもう一つは、買うで女。買うでしくじる噺は「子別れ」です。

僕の芝浜で言えば、酒が好きな勝五郎は河岸に行かなくなって三ヶ月から四ヶ月経ってます。良くもまあこんな長く休んだもんだし、妻も我慢したと思います。

文七に出てくる左官の長兵衛は、身ぐるみ剥がされて

もっとみる
ありがとうございます😊心より御礼申し上げます。
3

人情噺について

人情噺って昔は本当に嫌いでした。

落研の頃は本当に嫌いでした。若い時って、人情噺が嫌いなのかなと思います。

落語家になってからも最初は嫌いでしたね。なんか。

それがいつからでしょう。だんだんやるようになったのは。芝浜はもともと、二つ目になって2年目くらいに覚えたんですが、好きだからというより、噺家だから持っとこうぐらいの感覚でした。

そんな不純な動機じゃダメなんですけどね。

子別れとか文

もっとみる
ありがとうございます😊心より御礼申し上げます。
8

「せずにはいられない」業と仏心

この記事から落語「文七元結」について考えた。
妻や娘を泣かせても酒や博打をやらずにはいられない。人の業とも言えるような欲に溺れる男。そんな男が、見ず知らずの一人の青年の命を助ける噺は、皆が言うように動機付けが難しい。良心や共感などでは辻褄が合わない。それ故に、そのくだりについてはどの噺家も曖昧な言葉で濁しているように思える。人は誰でも自分が可愛い。他人の命、自分の娘の人生を秤にかけた時、自分の娘を

もっとみる
ありがとうございます💖
4

文七元結

文七元結ってのがある
これも基本は、円生、志ん生で覚えた、カセットテープだ
いつも、義理の娘のお久が佐野槌に身を売って、博打でスッテンテンになって、カミさんにあたる、どうしようもない左官の長兵衛、50両の金をこさえてもらって・・・
YouTubeでも聴けるが、こないだは志ん朝のだ、これまた達者だ、生きてればなぁ、あの立板に水の啖呵、先のカミさんの娘を思う必死なおかみさんの声、そして実は、佐野槌の女

もっとみる

熱演から思う、本質と枝葉

文七元結(ぶんしちもっとい)という話が有ります。

江戸時代の落語家、三遊亭圓朝という人が創った落語です。

それが歌舞伎などでも演じられています。

どういう話か、ざっと説明すると、、、

左官の長兵衛さん、博打が好きで借金がかさみ、

それを見かねた娘のお久が、自分で自分を吉原に身売りしてしまうのでした。

それを知った長兵衛さんが急いで吉原の店に行くと、お久がいて、

私が身売りしたこのお金

もっとみる
ありがとうございます。 エアロビクスやりましょう。
1

【劇評164】十三世仁左衛門追善興行。 菊五郎の至芸。☆★★★★

 今月の歌舞伎座は、十三世片岡仁左衛門の二十七回忌。故人ゆかりの狂言が、我當、秀太郎、仁左衛門三人の子息によって演じられる。
 私は一度だけ、十三世の素顔に接したことがある。
 といっても、南座の楽屋口。昼の部が終わって、人を待っていると、十三世仁左衛門がひとりぽつねんと立っていた。ベージュのステンカラーコートがよく似合って、まるで京都大学の学者さんのような佇まいだった。 一九九二年の二月。資料を

もっとみる
励まされました。100フォローをめざしています。ご協力お願いします。
3

1月11日紀伊國屋ホール【声優天狗連】

お写真、今回もお借りしております。

落語、というものは大衆演芸だと私は理解しています。
庶民が気楽に空き時間に聴いて帰れるもの。故に、ふらっと寄席に立ち寄って鼾かいて寝て、ろくに噺も聴かず時間を潰して帰るお客さんがいたり、だとか、そういうもの。

2020年1月11日、「声優天狗連祭り」という寄席に足を運ばせていただきました。

これは正直な話、次があったらまた行こうと思いました。

そもそも小

もっとみる
ありがとうございます!私もあなたスキ。
6

God is in the details -神は細部に宿る-

11月に「五貫裁き」を聴いてすぐに独演会のチケットをとったのが、立川談春師。立川談春35周年記念独演の 『阿吽』(あうん)-平成から令和へ- へ行ってきました。

「文七元結」と「芝浜」という年末を彩る名作で、紅白なら何十年と連続で出場するような落語だ。

まず、会場がデカい!セットも凝ってる!長めの三味線が流れ、ついに立川談春師登場。小さい!なかなか前の席だけど小さく感じる!そして、座布団がデカ

もっとみる
旦那、ちょっと気になりやしませんか(^o^)/ありがとうございます!
2