龍安寺 道

美味しい酒、美味しい肴を求めて、今日も彷徨う。 関西在住。

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最近の記事

「光る君へ」について②

以前、「光る君へ」についての記事に、<世の中には「珍説」があるみたいで、紫式部と藤原道長は愛人関係であっただけでなく、紫式部の娘である大弐三位の本当の父親は、藤原道長であったというようなことを言う人までいるらしい。>と書いた。 これは、5月中旬に書いたものだが、まさかこの「珍説」に沿って、今回の大河ドラマが展開されることになろうとは、この時点では思ってもいなかったので、今日の放映を見て、正直なところ、すっかり驚かされてしまった。 ドラマでは、紫式部(まひろ)の娘の父親は、

    • 年賀状の「断捨離」について

      年賀状の準備をする時期は、まだ、もう少し先であるが、現時点で決意していることがある。 それは、年賀状の「断捨離」である。つまり、25年正月の年賀状をもって、年賀状を出すのをやめようと思うのだ。 前にも書いたように、年賀状を送ってくれる人たちは総じて年齢層が高い。もう何年も、下手すると10年以上もリアルには会ってもいないし、電話もしたことがない人も含まれる。最近になって、「先方が亡くなる」「先方から高齢化等を理由に翌年以降の年賀状を廃止する旨の記載がある」といったケースがた

      • 新紙幣について

        新紙幣が発行された。ニュースを見ていると、嬉しそうに新紙幣に両替えしてもらっている人たちで、銀行窓口が混雑しているようだ。 しかしながら、これだけ世の中は、キャッシュレス化が進んでいるのだ。いつまで紙幣を使うつもりであろうか。 たとえば、高価な買い物をするとして、札束を持参する人がどれくらいいるのだろう。おそらくは、出所を明かしたくないようなおカネをたくさん持っているような人は、依然として現金で買い物をするのだろうが、それ以外の人たちは、クレジットカード決済であろう。不動

        • 再び、皇位継承について

          最近の世間の論調としては(世間というよりか、ネット界隈というか)、今上天皇・皇后両陛下に対する評価が上昇傾向にあるのに対して、何かとお騒がせな秋篠宮家に対する評価はダダ下がり傾向にあると言えそうである。 それに伴い、悠仁親王に関しては、「次の次の天皇に相応しいのか」というようなことも言われており、「愛子内親王が皇位に就いた方が良くないのか」などという声も耳にする。 現在の「皇室典範」では、「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。」(第1条)とあるから、愛子内親

        「光る君へ」について②

          米大統領について

          日本において、岸田首相の支持率が低迷しているにもかかわらず、国民の政治的無関心が続くのは、野党が不甲斐ないからである。 野党が与党にいつでも取って代われる能力があるならば、与党ではダメだとなれば、政権交代を待望する方向に世論は盛り上がるのだろう。 そうならないのは、野党に任せるとロクなことがないという、トラウマ級の体験があるからである。 思えば、日本で大規模自然災害が起きる時、どういうわけだか野党党首が首相を務めている。 95年の阪神淡路大震災の時は、自民、社会、新党

          米大統領について

          「株式持ち合い」について

          株式の持ち合い制度というのは、他国にも似たような例がまったくないわけではないが、基本的には日本企業に多く見られるもののようである。 持ち合い制度とは、親密な関係にある会社同士(取引銀行とか取引先、系列関係にあるような場合が多い)が、相互に相手方の発行済株式を保有している状態のことであり、相互保有されている株式を相互保有株式と言う。政策保有株式などと呼ばれることもある。 狙いとしては、安定株主を増やすことで、敵対的買収を防止することや、安定的かつ親密な取引関係の維持といった

          「株式持ち合い」について

          高校の共学化について

          僕は、銀行員時代に、約2年間、浦和に住んでいたことがある。その頃に、浦和レッズのサポになった話は前に書いたかと思うが、埼玉県の公立高校は男女共学ではないということも、その頃に知った。 とはいえ、埼玉県内の公立高校のすべてが男女別学というわけではなくて、ざっと9割以上の高校は共学であり、現在12校が別学ということになっている。ただし、別学となっている高校の中には、浦和高校、浦和第一女子のような名門校が含まれており、総じて歴史と伝統があり、高偏差値の学校群=男女別学というイメー

          高校の共学化について

          保護司について

          保護司とは、Wikipediaによれば、<法務大臣から委嘱を受けた非常勤の国家公務員で、犯罪や非行に陥った人の更生を任務とする>ものである。 今回、保護観察付き執行猶予期間中の人物が、担当の保護司を殺害した疑いで逮捕されるという事件が起きた。 実は、僕の家族の1人も、保護司を務めている。したがって、今回のような事件は、まったく他人事とは思えない。 保護司を引き受けている(引き受けさせられている)人というのは、<人格及び行動について、社会的信望を有すること。職務の遂行に必

          保護司について

          「産休クッキー」について

          「産休クッキー」なるものに関して、何やら熱い議論が交わされているらしい。 <産休前にあいさつのため配るクッキー、いわゆる「産休クッキー」が物議を醸している。話題のきっかけは、とある女性のSNS投稿だった。赤ちゃんやお母さんのイラストがあしらわれたクッキーの画像に「職場の人に配るクッキーがかわいい」というコメントを添えたところ、肯定的な反応がある一方、配慮が必要だという声があがったのだ。> 普通に考えれば、<「微笑ましい」「かわいいしもらったらうれしい。ありがたく受け取る」

          「産休クッキー」について

          「連帯責任は無責任」について

          昔、学校で英語の勉強をしていた時分に、「Everybody's business is nobody's business.」というコトワザを習った記憶がある。もしかしたら、英語の勉強ではなくて、『知的生活の方法』(渡部昇一)で読んだのかもしれない。「連帯責任は無責任」という意味である。 どんな仕事でも、大勢の人間が関与すると、却って、仕事のクオリティは低下する。「誰かがちゃんとやるだろう」ということで、お互いにもたれ合ってしまうからである。信じられないような、ポカが起きて

          「連帯責任は無責任」について

          アラカンと住宅ローンについて

          この年になって、住宅ローンを組んで借金をして、家を買うことになった。 僕が若かりし頃、住宅ローンというものは、70歳までに完済するのが当たり前の商品であった。 ところが、高齢化社会を迎えて、いつの間にやら、満80歳になるまでローンを組めるということになっていたようである。団信も80歳まで対象となるのだと。世の中、ずいぶんと変わったものである。元銀行員としては、たいへん不勉強でお恥ずかしい限りである。 現預金をかき集めれば、敢えて借金をする必要はないのかもしれないが、手許

          アラカンと住宅ローンについて

          友だちについて

          僕は、友だちが少ない。 世間では、一般的に、友だちが多い方が、友だちが少ないよりも、価値があることのように思われる傾向にある。 と言うことは、僕は、いい年をして、残念な奴だということになりそうである。 いずれにせよ、友だちが少ないと、周囲からネガティブに見られがちなので、学生時代など、友だちがいなくて教室で孤立したり、昼休みに1人で弁当を食べるというのは、肩身が狭いと考えられる。それがイヤだからと、トイレの個室で「ぼっち飯」を食べるなんて話まで耳にする。 つきあいの悪

          友だちについて

          映画「あんのこと」について

          久しぶりに、何の救いもない、胸糞が悪くなるばかりの映画を観た。 貧困は連鎖する。誰かを貧困から脱却させようと思うならば、家族を含む周囲の人間関係を一旦強引にでも断ち切って、正しい環境でリスタートさせるしかない。それまで帰属していたコミュニティの人間たちは、隙あらば元いた世界に連れ戻そうとする。それを排除するには、公権力を背景とした、かなり強引な手法が必要となる。 この映画を観て、そうしたことを改めて考えさせられた。 映画の公式HPに掲載されている、この映画の「あらすじ」

          映画「あんのこと」について

          「ふるさと納税」について②

          以前、「ふるさと納税」の恩恵を被りつつも、この制度はいろいろと問題が多いという話を書いたことがあった。 日経新聞に、改めて「ふるさと納税」に関する記事があり、それによれば、<寄付額が1兆円規模に拡大したふるさと納税のゆがみが大きくなっている。自治体間の返礼品競争激化で経費は5000億円近くに膨らみ、寄付の半分相当が消失。税収が流出した自治体への財源補塡も増え、大都市中心に制度見直しを訴える声もある。国に抜本対策の機運は乏しく、いびつな自治体競争に終わりは見えない。>とある。

          「ふるさと納税」について②

          同窓会に参加する人たちについて

          同窓会に参加する人というのは、総じて、<学生時代の楽しさのピークを更新できていない人たち>で、<仕事はそれなりにうまく行っているけどどこか物足りず、自分の承認欲求を満たせていない。そこそこお金もあって、自分的には「上手くいっている」と思っているけど、その成功を周囲と比較することでもっと明確にしたい。>人たちなのだそうである。 <「今が本当に楽しい人」は、同窓会に頻繁に顔を出し、何度も何度も同じ思い出話なんてする必要もないし暇もない>からである。 なるほど。そう言われてみる

          同窓会に参加する人たちについて

          役職定年について

          メガバンクで役職定年制度、つまり、一定年齢で給与が下がる仕組みを撤廃する動きが目立ってきているという。 日経新聞の記事をそのまま引用するが、<銀行員は支店長や役員らを選抜する過程で、40歳代後半から順次関連会社や取引先の企業に出向・転籍するのが一般的だった。ただ採用の抑制もあり出向・転籍を加味しても社員に占めるシニアの比率は高まる見通し。ある大手金融機関は30年ごろに60歳以上の社員の比率が1割を超すとみており、シニアを職場でどう生かすかが業界全体の課題になっている。>との

          役職定年について