Creative Organized Technology 研究会(創造性組織工学研究会)

糸川英夫博士の生み出したCreative Organized Technologyの研…

Creative Organized Technology 研究会(創造性組織工学研究会)

糸川英夫博士の生み出したCreative Organized Technologyの研究会(創造性組織工学研究会)。 【お問い合わせ】7月8日以降にご返信させていただきます。 https://note.com/inootanaka/message

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  • 【徹底解説】創造性組織工学フローチャート

    故・糸川英夫博士がロケット開発で生み出したCreative Organized Technologyのフローチャート(イノベーションを生み出す流れ)を具体例を交えて解説。拙著『糸川英夫のイノベーション』(日経BP)で示したように、Creative Organized Technologyは、飛行機、バイオリン、ロケットなどに応用できるため、強力なポータブルスキルとして位置づけられる。適応分野は、少量生産のハードウェア、インサイトからの要求定義を必要とするソフトウェア、新しい事業、仕事の仕組みやシステムなどの創造に向く。本マガジンには、Creative Organized Technologyのすべての体系のうち未来予測、PM論、人間学などは含まれていない。

  • もっとも成果の上がる方法が、もっとも効率いいという働き方改革

    会社の法的都合として従来の残業を減らす、有給、育休を取得するというレベルの従来の「働き方改革」は、人口減少社会ではすぐに限界になる。個人の労働生産性=成果/労働時間の分母だけで考えるのではなく、分子の成果を追求することで労働時間が減り、「もっとも成果が上がる方法が、もっとも効率がいい」という好循環なスパイラルが生まれる。これこそが「働き方改革」と言えるだろう。このマガジンでは6回にわたり私の実践した「働き方改革」を紹介した。結果、1日1時間で仕事が終わることができたのである。#仕事について話そう

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閲覧数が止まりません!【6万再生突破!】成果を出して仕事を劇的に減らす方法が14分でサクッと理解できる画期的動画!働き方改革&人口減少時代の必須動画『仕事を減らす』ための方法をお見逃しなく!

わかりやすいと大好評なので、ぜひ一度ご覧ください。

    • 『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(まとめ)本質的な3つの違いと異質な組み合わせ!

       トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーションの比較において、戦前の糸川さんが勤務していた中島飛行機と、長谷川龍雄氏が勤務していた立川飛行機の違いに少し触れておく。  中島飛行機は小山主任技師を中心とした設計部で空力を引き受けていたのは糸川さんだ。自らが設計を手がけた飛行機は九七式戦闘機、一式戦闘機「隼」、重戦闘機「鍾馗」、九七式艦上攻撃機だ。隼は第2次世界大戦の開戦というタイミングで量産に入ったので約5,700機と陸軍機でもっとも多く生産された。そのうち2,949機は

      • 『アメリカは自己啓発本でできている ベストセラーからひもとく』小原國芳氏に興味を抱いた(世界の歴史)

         筆者は『印税で1億円稼ぐ』を読んで、100万部売れる本を1冊書くより、100冊で100万部到達を目指す方が志として堅実だ。そうなると書店の棚に自分の名前のネームプレートができるということと、自己啓発本の面白さを知ったという。以降、自己啓発本の研究をはじめ、その成果が本書だ。  自己啓発本のルーツはアメリカで18世紀に生まれた。かつ読まれているのはアメリカ、日本、スコットランド、韓国ぐらいだという。自己啓発本は「出生指南書」なので、出世したいと思う人と出世しようと思えば出世

        • 「アルテミス計画」から考える宇宙ビジネスの未来–役立つ6つの未来予測法

           「1960年代、アメリカでアポロ計画が進行中だったころ、技術革新の真っ最中で科学技術者の評判が高く、理工科系の学生が非常に増えた。当時アメリカでもっともカッコいい大学の科目は、エレクトリカル・エンジニアだった。ところが、アポロ計画が終わると科学技術者が過剰になり、ヒューストンでは理学博士、工学博士がガソリン・スタンドで働いたり、タクシーの運転手をしているという状態になった。そして、70年代はじめには、大学の理工科の文科系への衣替えがさかんになった」  アポロ計画が終了した

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        • 【徹底解説】創造性組織工学フローチャート
          19本
          ¥1,900
        • もっとも成果の上がる方法が、もっとも効率いいという働き方改革
          11本
          ¥700

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          『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(まとめ)本質的な3つの違いと異質な組み合わせ!

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           トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーションの比較において、戦前の糸川さんが勤務していた中島飛行機と、長谷川龍雄氏が勤務していた立川飛行機の違いに少し触れておく。  中島飛行機は小山主任技師を中心とした設計部で空力を引き受けていたのは糸川さんだ。自らが設計を手がけた飛行機は九七式戦闘機、一式戦闘機「隼」、重戦闘機「鍾馗」、九七式艦上攻撃機だ。隼は第2次世界大戦の開戦というタイミングで量産に入ったので約5,700機と陸軍機でもっとも多く生産された。そのうち2,949機は

          『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(まとめ)本質的な3つの違いと異質な組み合わせ!

          『アメリカは自己啓発本でできている ベストセラーからひもとく』小原國芳氏に興味を抱いた(世界の歴史)

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           筆者は『印税で1億円稼ぐ』を読んで、100万部売れる本を1冊書くより、100冊で100万部到達を目指す方が志として堅実だ。そうなると書店の棚に自分の名前のネームプレートができるということと、自己啓発本の面白さを知ったという。以降、自己啓発本の研究をはじめ、その成果が本書だ。  自己啓発本のルーツはアメリカで18世紀に生まれた。かつ読まれているのはアメリカ、日本、スコットランド、韓国ぐらいだという。自己啓発本は「出生指南書」なので、出世したいと思う人と出世しようと思えば出世

          『アメリカは自己啓発本でできている ベストセラーからひもとく』小原國芳氏に興味を抱いた(世界の歴史)

          『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−6)パーマネント組織とアドホックチーム

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           シーズン5ではトヨタのイノベーションとしてトヨタ製品開発システム(TPDS)と糸川さんのイノベーションであるCreative Organized Technologyを比較するという前代未聞の試みを行ってきた。TPDSはトヨタのコア・コンピタンスであるためベールに包まれているが、幸いにも最近は、数名のチーフエンジニア(CE)が退職後に主査制度の方法論を出版しているので、参考文献も示しておく。  長谷川龍雄氏が提案することではじまったトヨタの主査制度は、1953年に豊田英二

          『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−6)パーマネント組織とアドホックチーム

          国産ロケットH3に宿る「ロケットの父」糸川英夫氏の哲学、その原点となった「母の教え」とは。戦闘機からロケットまで、多彩なイノベーションを生んだ「天才の思考」(前編)

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          国産ロケットH3に宿る「ロケットの父」糸川英夫氏の哲学、その原点となった「母の教え」とは。戦闘機からロケットまで、多彩なイノベーションを生んだ「天才の思考」(前編)

          『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−5)固有技術の限界

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           CE(主査)制度は、恒常的(パーマネント)な組織として、主査室→製品企画室→開発センター、主査がチーフエンジニア(CE)と名称が変わり組織規模が大きくなっている。しかし、部品軸などの機能別の縦割り組織を横串するための役割を担うパーマネントな組織であることは変わりなく、バイブリッド自動車や電気自動車などのマーケットのニードの変化に適応している。  クラウンの中村健也氏、カローラの長谷川龍雄氏、プリウスの和田明宏氏、bBやカムリの北川尚人氏、86の多田哲哉氏、初代レクサスの鈴

          『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−5)固有技術の限界

          『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−4)原価企画(設計VE)とシステム合成の比較

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

           今回はシーズン5の最大の山場になる。まず最初にMRJのような旅客機の一部を機能展開してみると、次のようになる。 旅客機の1次展開:胴体、主翼、エンジン、尾翼、舵面、着陸装置、コックピット 胴体の2次展開:客室、貨物室 客室の3次展開:圧力隔壁、エアコン、座席、ドア・通路、トイレ・ギャレー 座席の4次展開:読書灯、映像・音響装置など  わたしたち乗客は旅客機の4次展開された座席しか見えないが、実際の航空機のすべてを機能展開すると、読書灯や映像・音響装置などの最終的な

          『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−4)原価企画(設計VE)とシステム合成の比較

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          『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−6)パーマネント組織とアドホックチーム

           シーズン5ではトヨタのイノベーションとしてトヨタ製品開発システム(TPDS)と糸川さんのイノベーションであるCreative Organized Technologyを比較するという前代未聞の試みを行ってきた。TPDSはトヨタのコア・コンピタンスであるためベールに包まれているが、幸いにも最近は、数名のチーフエンジニア(CE)が退職後に主査制度の方法論を出版しているので、参考文献も示しておく。  長谷川龍雄氏が提案することではじまったトヨタの主査制度は、1953年に豊田英二

          『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−6)パーマネント組織とアドホックチーム

          国産ロケットH3に宿る「ロケットの父」糸川英夫氏の哲学、その原点となった「母の教え」とは。戦闘機からロケットまで、多彩なイノベーションを生んだ「天才の思考」(前編)

          国産ロケットH3に宿る「ロケットの父」糸川英夫氏の哲学、その原点となった「母の教え」とは。戦闘機からロケットまで、多彩なイノベーションを生んだ「天才の思考」(前編)

          『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−5)固有技術の限界

           CE(主査)制度は、恒常的(パーマネント)な組織として、主査室→製品企画室→開発センター、主査がチーフエンジニア(CE)と名称が変わり組織規模が大きくなっている。しかし、部品軸などの機能別の縦割り組織を横串するための役割を担うパーマネントな組織であることは変わりなく、バイブリッド自動車や電気自動車などのマーケットのニードの変化に適応している。  クラウンの中村健也氏、カローラの長谷川龍雄氏、プリウスの和田明宏氏、bBやカムリの北川尚人氏、86の多田哲哉氏、初代レクサスの鈴

          『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−5)固有技術の限界

          GAFAも取り入れたトヨタの「チーフエンジニア制度」との比較–共通点と3つの違いから学ぶ

           トヨタのチーフエンジニア(CE)とは、担当車種に関する企画、開発、生産・販売のすべての守備範囲を委ねられ、全決定権と全責任を担う役割を指す。欧米では「Shusa」(主査、現在のCE)という英語になっており、GAFAがプロダクトマネージャー制度としてすでに導入している。GAFAの利益はもちろん、年間4兆円を超すトヨタの利益の90%以上は、売れるクルマの設計情報を創造するCEが生み出すと言われている。つまり、トヨタのコア・コンピタンス(固有技術)だ。

          GAFAも取り入れたトヨタの「チーフエンジニア制度」との比較–共通点と3つの違いから学ぶ

          『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−4)原価企画(設計VE)とシステム合成の比較

           今回はシーズン5の最大の山場になる。まず最初にMRJのような旅客機の一部を機能展開してみると、次のようになる。 旅客機の1次展開:胴体、主翼、エンジン、尾翼、舵面、着陸装置、コックピット 胴体の2次展開:客室、貨物室 客室の3次展開:圧力隔壁、エアコン、座席、ドア・通路、トイレ・ギャレー 座席の4次展開:読書灯、映像・音響装置など  わたしたち乗客は旅客機の4次展開された座席しか見えないが、実際の航空機のすべてを機能展開すると、読書灯や映像・音響装置などの最終的な

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          『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』歴史に影響を与えた科学者の人生(世界の歴史)

           ノーベル賞を2度受賞したキュリー夫人の人生を描いた映画。彼女がポーランドからフランスへの移民だったこと。夫との共同研究でポロニウムとラジウムを発見し、二人で物理学賞を受賞したにも関わらず自分は受賞式に参加しなかったこと。2度めは化学賞だったこと。自己主張の強い彼女と夫の研究と葛藤。業績が原爆を生み出したこと。後半の娘とレントゲンの機材を戦場に運んだこと。その娘も夫との共同研究でノーベル化学賞を受賞したことなど、彼女の人生について知ることができた。  最近の映画『オッペンハ

          『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』歴史に影響を与えた科学者の人生(世界の歴史)

          「焼き鳥の串」がイノベーションを生み出す–ロケット開発から生まれた糸川英夫の「成功するチーム作り」

           米国でも日本でも、宇宙研究やロケット開発は、新技術だけでなく、役立つ知恵の宝庫だ。今でもそうだが、宇宙プロジェクトでは、科学者やエンジニアなど、多くの異なる領域の専門家が活躍している。そのため、それぞれの専門家を束ねる役割が必要になる。ロケット開発の父として知られる糸川英夫さんは、その役割を「焼き鳥の串」と表現した。串そのものは食べられないが、ネギやタン、ハツという、異なる部位のバラバラな食材を食べやすくするため、1本の串に刺すからだ。

          「焼き鳥の串」がイノベーションを生み出す–ロケット開発から生まれた糸川英夫の「成功するチーム作り」

          『母親になって後悔してる』男性も読むべき1冊(環境研究)

           著者のオルナ・ドーナトは、「子ども持たない」と決意したイスラエル人社会学者だ。彼女は、すべての女性が母親になりたいはずだという社会的期待と、母になることを価値がある経験とする評価に疑問を呈すべく、学術的な研究を続けている。  本書は「今の知識と経験を踏まえて、過去に戻ることができるとしたら、それでも母親になりますか?」という質問に「No」と答えた人だけを研究対象とし、23人の女性に長時間インタビューという形式で定性調査を行ったものである。  本書はドイツで刊行され、友人

          『母親になって後悔してる』男性も読むべき1冊(環境研究)

          『儲けの科学 The B2B Marketing』マーケティングからイノベーションという登頂ルートには成功条件がある

           これが本書のテーマ(到達する登頂)だとすると、ものづくりを次のように2つに分類して考える必要がある。 「生産=設計情報の転写、企画開発=設計情報の創造」  これは長年にわたってものづくりの現場を調査研究してきた経営学者の藤本隆宏氏の定義だ。設計情報の転写にマーケティング・オーケストレーションが関与する部分は4PのPlace(流通)、設計情報の創造にマーケティング・オーケストレーションが関与する部分はProduct(製品) Price(価格)になる。  そうなると、マー

          『儲けの科学 The B2B Marketing』マーケティングからイノベーションという登頂ルートには成功条件がある

          『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−3)原価企画と設計VE

           1970年代のスタグフレーションの例にあるように、調達VEはプラスマイナスゼロの効果しかないとすると、さらに上流の企画設計段階でコストダウンを行なう必要が出てくる。これをやっているのがトヨタだ。彼らのコスト意識は徹底していて、コストがいくらかが決定してからでないと設計図面に線を引きはじめない。つまり、目標原価が達成できない設計図は書いても意味がないということだ。企画段階から原価を決めていく原価企画のプロセスが、利益の90%を生み出すトヨタのコア・コンピタンスと言っても過言で

          『トヨタのイノベーションと糸川英夫のイノベーション』(5−3)原価企画と設計VE

          『宇宙ビジネス最前線』KPMGの未来予測

           KPMGが監修となったムック本で、最新の日本の宇宙ビジネスがまとめてある。この中で、人工衛星を利用した地球の観測、リモートセンシングの応用活用は必要性を感じる。ここには示されていないが、海から産出される酸素の量など、年老いたガイアのホメオスタシスを維持する能力の監視機能や、インサイトを顧客に求めるマーケティングデータにガイアのインサイトを含める可能性などだ。  日本は宇宙先進国だが、宇宙ビジネス先進国ではないとして、KPMGは日本の宇宙産業の課題を次の3つと指摘する。

          『ファースト・マン』小学5年生の続き(世界の歴史)

           私の祖父の弟がケーキ屋を経営していたため、毎年クリスマスが終わると売れ残ったクリスマスケーキをもってきてくれた。小学5年生(10歳)のときのことだ。クリスマスにケーキを食べすぎたためか、翌日に強烈な腹痛で病院に行ったら盲腸とのことで手術になった。  盲腸の場合、当時は1週間程度の入院が必要だった。同級生などが見舞いに来てくれる中、担任の理科の先生が一人で病室に顔を出してくれた。そのときに持参してくれたのが自『ニール・アームストロング船長の伝記』だった。とにかく、遊びたいば

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