『ファースト・マン』小学5年生の続き(世界の歴史)
私の祖父の弟がケーキ屋を経営していたため、毎年クリスマスが終わると売れ残ったクリスマスケーキをもってきてくれた。小学5年生(10歳)のときのことだ。クリスマスにケーキを食べすぎたためか、翌日に強烈な腹痛で病院に行ったら盲腸とのことで手術になった。
盲腸の場合、当時は1週間程度の入院が必要だった。同級生などが見舞いに来てくれる中、担任の理科の先生が一人で病室に顔を出してくれた。そのときに持参してくれたのが『ニール・アームストロング船長の伝記』だった。とにかく、遊びたいばかりの小学生に入院は苦痛で、この伝記を何度も読むことになった。
今でも記憶にあるのは、二ール・アームストロングは子供のころ薬局でアルバイトしていたことだ。彼は若いころから飛行機に興味を持っており、その興味を追求するためにお金を貯める手段として薬局で働いていたのだ。その収入を使って飛行機の操縦レッスンを受け、最終的に飛行免許を取得したとその伝記には書いてあった。その後、アポロの飛行士になり月面着陸したことがまとめてある子供向けの伝記だ。
私の場合これを読んで宇宙飛行士になろうとか、宇宙に対して興味を抱くことはなかった。それにより、目的に向かって着々と進むニール・アームストロングの行動には感心し、その後の人生にも大きな影響を受けた。
この映画はこの伝記になかったパイロット時代、ジェミニ8号での危機、アポロ11号が、家族との関係から描かれている。月に送り出す前の家族の気持ちも複雑だったのだろう。
「今、失敗すべきだ。月で失敗しないために」というジェミニ8号の失敗後の彼の発言は、目的を明確にしたものだけが発言できるものだろう。私たちも何らかの問題意識とか目的や使命を明確に自覚できれば、ニール・アームストロングと同じ境地になれるのではないだろうか。少なくとも私たちの脳は、 夢を叶えるために存在しているという説もあるからだ。
Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。