アーバニズム

アーバンテック・NaaS           クリエイティブネイバーフッドという代替案

人間は根源的に変容する、というケイパビリティ
 Society5.0が目指す、人間中心社会の具体的イメージとはなんだ。まさか、ロボットが今夜の食事を調理してくれることではあるまい。自動運転の車に乗って移動中に映画を見ることでもあるまい。高度なテクノロジーによって労働や消費から(少しだけ)解放されたわれわれは、新たに生み出された時間を何に使うのか。
 
 資金調達の相談で訪ねた某産業振興公社の担当者

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都市の新関係性論 クリエイティブネイバーフッドという代替案

自分の世界に没頭しがちで、扱いにくい
 トロント大学教授のリチャード・フロリダは著書「クリエイティブ都市論」(2009 ダイヤモンド社)内で、都市と居住者の性格との関係性について次のように述べている。以下、引用する。

 全米の大都市圏は、外交的地域、保守志向地域、経験志向地域の3つに分類できる。
 まず、シカゴに代表される「外交的地域」は、社交的で人づきあいが得意、チーム行動や新しいことに挑戦す

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アーバニズムはチャレンジを糧に進化する

text:吹田良平
photo:Trent Szmolnik on Unsplash

何世紀も前から、都市の脅威は、パンデミック、犯罪、テロと決まっていた。都市は幾度もそれら災害に見舞われ、そのたびに危機を克服してきた。
14世紀にはヨーロッパで黒死病(ペスト)が発生。ヨーロッパ人口の1/4から1/3が死亡したとされる。1918-20年にかけては「スペイン風邪」のパンデミックが発生。推定感染者数

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vol.05 Once we emerge from the global pandemic…フェスの未来、ロックダウン後の生活ガイド、ジャカルタの路地

2020/07/29 配信記事
(※「Good News for Cities」は、都市をテーマにさまざまなグッドニュースをお届けするウィークリーレターです。👉登録はコチラから)

7月も終わろうとしているのに、今年が梅雨がなかなかひかない。京都に住みながら、なんだか違和感を感じていたのだが、先日、ようやくその理由に気づいた。今年は、祇園祭の音がしないのだ。コロナの影響で今年は縮小せざるを得なく

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vol.03 Let's talk about politics... 都市とリーダーシップ、Z世代が作るオンラインZINE、屋久島

2020/07/16 配信記事
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東京で都知事選が終わり、今年は投票権がなかった私は、なんだかなあという沈鬱な気持ちにかられている。東京というメガシティを統治するリーダーシップに関しては、選挙が終わってしまった今も、話し続けなければいけないような気が

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vol.02 A slightly flattened city...マスク越しにみる街、カクテル、「原宿」の風景

2020/07/09 配信記事
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最近まちがどうものっぺりして感じる。
なんでだろうと考えていた時、マスクで顔を覆っているからなのかもしれないと気づいた。

街を歩くとき、私たちは意外と、いろんな五感を使っている。視覚だけでなく、肌の感覚や匂い、音、

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vol.01 This is the beggining...都市と差別、電動スクーター、1.5メートルの可能性

2020/07/02 配信記事
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じとじとと煮え切らない天気が続く6月。
世界がこんなことになるなんて誰が予想しただろうか。

コロナウイルスの自粛期間が終わったとはいえ、第二波の噂もありなかなか動くに動けない日々が続いている。アメリカを中心に、世界

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クリエイティブシティBeyond!

クリエイティブシティを文化芸術の枠組みから解放せよ
 ここまで、「データ駆動型スマートシティ」「スタートアップ拠点都市構想」に感じる違和感とその代替案を述べてきた。
 繰り返しとなるが、前者は、日常生活における移動や買い物といったコモディティ的活動をAIやロボティクスが代替することによって新たに生じた余剰時間を、創造的活動に割り当てるべき。その際に我々に創発やインスピレーションを与えてくれる支援役

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スタートアップ拠点都市Beyond!

text:吹田良平

緩やかな無秩序
 「人はよほどの用がないと建物の上の階には登らない」。これは、ある日本のビジネススクール教授の弁。「だから、シリコンバレーには低層の建物が多い。日本でよくあるように高層ビルの途中階にイノベーション拠点を作っても、なかなか偶然の出会いは起きにくい」。また、生物科学を修めた友人は、「物質が広い範囲にバラバラに存在している状態では、物質と物質は出会いにくく化学反応は

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スマートシティ Beyond!

スマートシティは本当にスマートか
 そもそも、スマートシティとは人の作業を省力化する以上に、人の能力をより飛躍させるためにある、と弊誌は考える。映画監督、浜野安宏は1970年代半ば、「現代社会は欠乏充足型から欲望充足の時代に移行した」と宣言し、自らが作り上げたい生活環境を自らの手と創意工夫により実現するための施設、東急ハンズを世の中に送り出した。ところがである。
 ところが、昨今のスマートシティは

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