城山文庫の書棚から092『タクティカル・アーバニズム・ガイド』M.ライドン+A.ガルシア晶文社 2023
アメリカ発祥・最新の都市デザイン理論、タクティカル・アーバニズム。本書で初めて耳にした。「短期的かつ低コストで規模を変更できる介入と政策を用いて、近隣のまちづくりと活性化を行う手法」と定義されている。市民からの小さなアクションから始まるのがポイントだ。
紹介されている事例に共通するのが、現状のまちの不満に対して小さな抵抗を試み、そこから波紋を広げて公的承認を勝ち取っていること。初めからルールに従うのでなく、制度の不備を突いて近隣の共感を生み出し結果的に行政を動かすというゲリ