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わたしの学んだこと

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読んだ専門書や学んだ専門的なことをまとめておくところ
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2023年2月の記事一覧

【論文まとめ】不確実性にの時代におけるキャリア・アダプタビリティ

北村雅昭(2018)の論文をまとめる

近年AIなどの技術革新やグローバル経済の脆弱さにより、大きな不確実性にさらされている。個人のキャリアは安定した組織や雇用を前提として緩やかに(確実に安定して)発達するという考え方から変化した。

その背景にはロボットの先端技術による人間の雇用の揺らぎ、リーマンショックなどでグローバル経済の脆弱さが露見したことにある。かつてのように予測可能性の高いキャリアを歩

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【論文まとめ】大学生の幼少期の親からの意思決定支援の認知と自己決定感

川嶋健太郎・蓮見元子(2019)の論文をまとめる

はじめに

近年、自分のことを自分で決めることのできない子どもが増えている。流されるままの大学生の増加。

→その原因として、幼少期からの意思決定の経験不足、支援不足が疑われる

保護者は子どもに対して
どのような事柄について選択をさせるのか(意思決定の機会の提供)
選択肢の種類はいくつか(選択肢の提供)
間違った選択をした際にどのように言い含め

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【本紹介】アートとしてのカウンセリング入門②

【本紹介】アートとしてのカウンセリング入門②

マインドフルネス

カウンセラーに特徴的な聴き方は、マインドフルネスな聴き方である。

マインドフルネスとは

・今この瞬間に、価値判断をすることなしに意図的に注意を向けること
・今すでにそうあるものをただありのままに感じる、努力を伴わない活動
・行為をするモードから、存在をするモードあるいは無為のモードへと移行すること
・次の瞬間に今と違う何かが起こってほしいという気持ちを放棄して、今ここに立ち

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【本紹介】アートとしてのカウンセリング入門①

【本紹介】アートとしてのカウンセリング入門①

カウンセリングとは何かカウンセリングとは何かという問い

一筋縄で答えられるものではないが、大まかに言えば
クライエントの心理的な福祉の向上を目指して行われる対話

極論、
クライエントがよりイキイキと豊かに生きられるように援助できるのなら、何をしたっていい!

クライエントの「体験を促進する」

カウンセリングは何を目指して行うか?

重要なのは、
「面接の今ここでクライエントの体験を促進する」

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【本紹介】子どもと学校(2)

【本紹介】子どもと学校(2)

「教える」と「育つ」教育とは何か

教と育に分けることができる

どうしても教える行為に重点が置かれがちだが、教育される側に潜在する「育つ力」を無視することはできない

教える側が生徒に何ができるかといった教師→生徒の一方向の働きかけが目立つ

疑念
生きていくためには膨大な知識と社会的スキルを必要とするから教えるに一生懸命になるのは当たり前だが、
❶「教え」に乗っかれない子どもがいる。
❷そして

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【本紹介】子どもと学校(1)

【本紹介】子どもと学校(1)

教育における価値価値の一様性

本当に生き方が多様になっただけ価値観も多様化したのか?
→良い成績=良い子とする一様な価値観に染まっている
→子どもの個性に従って大学を選ぶのではなく、その成績によって適当なところを選ぶ

このような一様性は子どもたちの幸福を奪っている

「素直な良い子」という言葉
→目上の人にいうままに従うこども=良い子
→大学に入って突然自主的判断を求められると挫折する

多発

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