Haruka

大学院を卒業後、ライターとして活動中。エッセイ、小説、思想についてなど日々についての記…

Haruka

大学院を卒業後、ライターとして活動中。エッセイ、小説、思想についてなど日々についての記録。

記事一覧

時間泥棒

時間泥棒 わたしとあなたの時間と命を共有した お腹が痛くなるほど笑った 笑った内容は覚えていないけれど 楽しかった気持ちはまだ覚えている 忘れよう どうでもいい…

Haruka
1年前
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23歳の春、世界から色が消えた

「死にたいと思いますか。」医師がわたしに尋ねた。 「大切なひとたちが悲しむので死のうとは思いません。」わたしは答えたが、質問の答えになっていない。 「なにか具体…

Haruka
1年前
2

あの日から

あの日からわたしの心はとまってしまったようだ 月日が流れてもきみを想う気持ちは消えなくて 「時が解決する」 なんてどこかで聞いた言葉は役に立たない きみは前に進…

Haruka
1年前
1

わたしはひとりぼっちだ

ひとりぼっちだと感じるひとたちへ だれかといたいのは ひとりでいるのが怖いからなのかもしれない よく考えてみると わたしがひとりぼっちだったことはなかった 困っ…

Haruka
1年前
5

キャンドルの灯り

手の平の上にキャンドルがあるのを想像してみてほしい 風が吹いたら灯りは揺れる その風があまりにも強いと火は消えそうになる すると風をさえぎるものを持ったひとが現…

Haruka
1年前
1

今日も夕日はこんなにも綺麗なのに

泣いていた 毎日夕日が沈むのを眺めながら泣いていた 夕日の美しさと反して 私の心は光とは遠い存在のように感じた なぜ泣いているのか分からなかった 焦る気持ちと絶…

Haruka
1年前

あの子のなかのダークサイド

会った時はいつも笑っている 仕事は可も不可もなくなようだ 週末の夜はお酒を飲んで談笑する 休日は予定を入れているようで あまり家にはいない たわいもない話と束の間の…

Haruka
1年前
1

『朝、起き上がれなかった。それがすべての始まりだった』 小説

 朝、起き上がれなかった。  ぼくは天井を見つめたまま、ベッドから起き上がることができなかった。  2021年大学院2年生の4月、春の訪れを存分に感じさせる暖かい…

Haruka
1年前
5

「恋は上書き保存 愛は専用フォルダ」恋のピリオド

恋のピリオドはいつなのだろうか 恋人関係が終わったとき? それとも相手のことを考えなくなったとき? 音信不通で終わった恋はどこにいくのだろう 私の気持ちはどこに…

Haruka
1年前
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小さなつぼみ

つぼみの外側の花びらが傷ついていた どの花よりもつぼみは硬く閉じられていた 手に取ると小さいが鋭いトゲがぼくの指を刺した 「美しいものにはトゲがある」 この言葉…

Haruka
1年前
2

普通という名の狂気

だれも普通ではいたくないからさ 「普通じゃない」なんてキミたちは言うけど 僕の周りは普通じゃない 普通じゃない人たちが僕を安心させる 「普通」なんてだれが決めた…

Haruka
1年前
1

人生は感情をぶち壊してきた人か
その状況下でも支え続けてくれた人たちで成り立っている

両者に共通することは私の心を揺さぶったということ

Haruka
1年前

「運命」は存在するか否か

運命などとは初めからなくて、 人生は運命に定められているなんて だれが言えようか。 人との出会いも、物事も、時間も、 その出来事を“運命”とみなすかどうかは 貴方自…

Haruka
1年前
1

壊れた心と涙の理由

心に何も響かない だから文字が浮かんでこないんだな と思っていたら 夢の中で I love you but you don’t have a heart. 本当にその通りだと思った 心が壊れて何も感じ…

Haruka
1年前
3

『権力と反面教師』 1000字小説

 「うるさいなあ、もう」 独り言のように呟いたその言葉は、 ぼくが思ったよりも大きかったようだ。 その証拠に手元のノートから目を離し頭を上げると、 みんなの顔がぼく…

Haruka
1年前
10

人生を変えたキミとの出会い「きみ」歌詞

生きている間に出会えるひとの数は いったいどれくらいなのだろうか その中できみに出会えたことは ぼくの中でとても大きくて きみと出会ったあの日 ぼくは変わった …

Haruka
1年前
3
時間泥棒

時間泥棒

時間泥棒

わたしとあなたの時間と命を共有した

お腹が痛くなるほど笑った

笑った内容は覚えていないけれど

楽しかった気持ちはまだ覚えている

忘れよう

どうでもいいと自分に言い聞かせても

頭の片隅にまだいる

このなんとも言えない気持ちの処理方法が知りたい

考えないように

思い出さないように

わたしは幸せになる

後ろはもう振り返らない

辛い時期はもう去った

ただ前を向いて歩く

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23歳の春、世界から色が消えた

23歳の春、世界から色が消えた

「死にたいと思いますか。」医師がわたしに尋ねた。

「大切なひとたちが悲しむので死のうとは思いません。」わたしは答えたが、質問の答えになっていない。

「なにか具体的に手段を考えたことはありますか。」と医師は続けた。

「死にたいけれど…」言葉が詰まった。本音が出てしまったと自分の本心に気づいた瞬間だった。「死にたいけれど…、大切なひとたちが悲しむので死のうとは思いません…。」

「それでは消えた

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あの日から

あの日から

あの日からわたしの心はとまってしまったようだ

月日が流れてもきみを想う気持ちは消えなくて

「時が解決する」

なんてどこかで聞いた言葉は役に立たない

きみは前に進んでいるのに

ぼくだけトキがとまってしまったようだ

あの日の景色

風の音

きみの空気感がぼくを離さない

夕日を見て1日が終わるのを感じる

薄暗くなる部屋の中で

今日もなにもできなかった虚無感に襲われる

美しいもの

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わたしはひとりぼっちだ

わたしはひとりぼっちだ

ひとりぼっちだと感じるひとたちへ

だれかといたいのは

ひとりでいるのが怖いからなのかもしれない

よく考えてみると

わたしがひとりぼっちだったことはなかった

困ったとき

悲しいとき

辛いとき

いつも支えてくれる仲間がいた

寄り添ってくれるひとがいた

ひとりだと感じるときはあった

その感情が何日間も続くことがあった

何年も続くこともあった

それでもわたしたちは

だれかに支え

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キャンドルの灯り

キャンドルの灯り

手の平の上にキャンドルがあるのを想像してみてほしい

風が吹いたら灯りは揺れる

その風があまりにも強いと火は消えそうになる

すると風をさえぎるものを持ったひとが現れる

急に雨が降ってくることもある

とまらぬ涙でその火が消えそうになるときもある

そんなとき 覆いを持ったものが現れる

キャンドルが濡れないように

弱々しい光が消えてしまわないように

ときには強い光を放ちすぎて

持ってい

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今日も夕日はこんなにも綺麗なのに

今日も夕日はこんなにも綺麗なのに

泣いていた

毎日夕日が沈むのを眺めながら泣いていた

夕日の美しさと反して

私の心は光とは遠い存在のように感じた

なぜ泣いているのか分からなかった

焦る気持ちと絶望感

言葉では上手く表現できない感情を

日々抱えて生きていた

毎日なにかと葛藤しただ生きていた

生かされているのか生きているのか

そんなことはもはや分からなかった

ただ泣いていた

なぜ泣いているのかなんて分からなかっ

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あの子のなかのダークサイド

あの子のなかのダークサイド

会った時はいつも笑っている
仕事は可も不可もなくなようだ
週末の夜はお酒を飲んで談笑する
休日は予定を入れているようで
あまり家にはいない
たわいもない話と束の間の真顔

何も言わずに遠くを見つめる目
その後何もなかったかのように
ぼくたちにまた笑顔を向ける

一見何の問題もないように見える
しかし話す内容は食べ物や仕事の話ばかり
政治や夢、人生についてなどの
議論を招くような話題は一切口にしない

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『朝、起き上がれなかった。それがすべての始まりだった』 小説

『朝、起き上がれなかった。それがすべての始まりだった』 小説

 朝、起き上がれなかった。
 ぼくは天井を見つめたまま、ベッドから起き上がることができなかった。
 2021年大学院2年生の4月、春の訪れを存分に感じさせる暖かい日差しが降り注ぐ部屋の中で、ぼくの身体は言うことをきかなくなった。天井を見つめたまま2時間が経った。いつもなら家を出て学校に向かう時間だ。ぼくの身体は動かなかった。
 頭だけが焦っていた。脳からの信号が、身体にうまく伝わらない。どうなって

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「恋は上書き保存 愛は専用フォルダ」恋のピリオド

「恋は上書き保存 愛は専用フォルダ」恋のピリオド

恋のピリオドはいつなのだろうか

恋人関係が終わったとき?

それとも相手のことを考えなくなったとき?

音信不通で終わった恋はどこにいくのだろう

私の気持ちはどこにいったら良いのだろう

宙に浮かんだようなこの気持ちはどうすれば良いのだろう

解決策が見つからないまま月日は過ぎて

心の傷は癒されないまま溝は深まるばかり

自問自答していても何も変わらないことも

悩んでいても考えていても仕方

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小さなつぼみ

小さなつぼみ

つぼみの外側の花びらが傷ついていた

どの花よりもつぼみは硬く閉じられていた

手に取ると小さいが鋭いトゲがぼくの指を刺した

「美しいものにはトゲがある」

この言葉が頭に浮かんだ

持ち帰り小さいつぼみを花瓶に生けた

翌朝そのつぼみは明るく照らされていた

うとうととまた眠りについた

もう一度起きるとぼくは目を見張った

そこには力強く大きく開いたキミがいた

開くまでに数日有するかと思っ

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普通という名の狂気

普通という名の狂気

だれも普通ではいたくないからさ

「普通じゃない」なんてキミたちは言うけど

僕の周りは普通じゃない

普通じゃない人たちが僕を安心させる

「普通」なんてだれが決めたんだ

「変わってるね」何気なくキミたちが放つ言葉

その無神経な一言に僕は耳を疑うよ

普通なんて多数決の世界

みんな揃って一緒がいいなんてだれが決めた

大多数の意見と同じじゃないと

キミたちは安心できないんだろ

自分の意

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人生は感情をぶち壊してきた人か
その状況下でも支え続けてくれた人たちで成り立っている

両者に共通することは私の心を揺さぶったということ

「運命」は存在するか否か

「運命」は存在するか否か

運命などとは初めからなくて、
人生は運命に定められているなんて
だれが言えようか。

人との出会いも、物事も、時間も、
その出来事を“運命”とみなすかどうかは
貴方自身にかかっている。

「この人との出会いは運命だ!」
と思えばそれは運命の人になりえ、
この人とは何も思わずとも、
運命の人である可能性を
貴方がないものにしただけである。

ある人には運命を感じ、
ある人には運命の出会いなど
一度も

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壊れた心と涙の理由

壊れた心と涙の理由

心に何も響かない
だから文字が浮かんでこないんだな
と思っていたら

夢の中で

I love you but you don’t have a heart.

本当にその通りだと思った
心が壊れて何も感じない

なぜ泣いているかなんて分からないけど
言葉は出ないのに涙が止まらないんだ

『権力と反面教師』 1000字小説

『権力と反面教師』 1000字小説

 「うるさいなあ、もう」
独り言のように呟いたその言葉は、
ぼくが思ったよりも大きかったようだ。
その証拠に手元のノートから目を離し頭を上げると、
みんなの顔がぼくの方を見ていた。
担任の代理で自習時間に来ていた先生が
怒りに震えた声でこう言った。
「今言ったことを、もう一度言ってみなさい。」
教室中の視線がぼくに集中し、期待と緊張感に包まれる。
誰も自習中のノートのページをめくろうともせず、

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人生を変えたキミとの出会い「きみ」歌詞

人生を変えたキミとの出会い「きみ」歌詞

生きている間に出会えるひとの数は
いったいどれくらいなのだろうか

その中できみに出会えたことは
ぼくの中でとても大きくて

きみと出会ったあの日
ぼくは変わった

きみが話しかけてくれた瞬間(トキ)を
ぼくは何度も思い出す

きみの瞳は綺麗で
きみの世界にすぐに引き込まれた

きみの笑い方は無邪気で
きみの魅力にすぐに引き込まれた

どうしたらこの先ぼくはきみを守れるのだろう
可愛くて

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