マガジンのカバー画像

228
noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
運営しているクリエイター

#ポエム

[詩]「一人じゃないから。」

[詩]「一人じゃないから。」

夜明け前。

街の雑踏を一人。

広い世界でただ一人。

駅に向かって歩いていく。

不安なことも多いけれど。

不思議と心は安らいでいた。

そうだ。

人間社会の中で生きる

大きな世界のちっぽけな私。

両手いっぱいの孤独感。

それでも。

一人じゃないんだ。

何が出来るかなんて

知らなくても。

自分の価値を知らなくても。

死にたくなくて。

生きていたくて。

今日まで生きてきた

もっとみる
[詩]「手段として。」

[詩]「手段として。」

別に長くなくていい。

無理をしなくてもいい。

でも。

どうしても努力できない。

無駄に凝ろうとして。

思い付かなくて。

やる気がなくなっていく。

それでも。

伝えたいことがある。

抑えられない承認欲求がある。

何より言葉が力を持つから。

手段として。

こうして詩を武器にしたりする。

だけど。

別に詩は嫌いじゃないよ。

私が創作を続けられる手段として。

息をする手段と

もっとみる
「綺麗に見えた」(詩)

「綺麗に見えた」(詩)

この目に移る肉体も。

心も。

傷口なんて見えやしないのに。

理解してしまう。

少しずつ削られて。

再生を繰り返している。

どれだけ醜くても。

どれだけ傷ついたとしても。

気付けば、前に進んでいて。

とうとうここまで来てしまった。

ただ、死にたくなくて。

どれだけ辛くても

生きることを諦めたくなかったから。

ネガティブな心の毒を

吐き出すように。

素直な言葉を詠い出した

もっとみる
「心音」(詩)

「心音」(詩)

心の音を聴いて。

私の気持ちに従う。

愛は賢者すら愚者にする。

何故かは分からない。

何故か。

私は他人を優先してしまう。

自分の気持ちを押し殺してしまう。

私はそういう人間だった。

自分の好きに生きられないこと。

苦しんで。

どれだけ、その性質を嫌っても。

いつか助けた、

誰かの感謝が心地よかったのだろう。

そこだけは、変わることがなかった。

どれだけ不利益でも。

もっとみる
「愛とは」(詩)

「愛とは」(詩)

夢を追いかけ道半ば。

慕ってくれる者あらば。

私はそれに困惑している。

自分の価値が揺らぐ。

自分のことは信じていても。

愛される価値を見出だせない。

その愛を信じられない。

だって。

私にとっては、

当然の事をしたまでなんだ。

愛とはなんだろう。

何かを大切にする気持ちだろうか。

その熱量なら知っている。

大好きなものならたくさんある。

ただ。

他人にそれを向けるの

もっとみる
「つみかさねて」(詩)

「つみかさねて」(詩)

季節は移ろう。

春、夏、秋、冬。

変わる景色。

何気ない日常。

その中で。

多くの事を学んでいく。

間違いも、成功も。

積み重ねている。

初めは酷く小さくても。

きっかけさえあれば。

私達は変われる。

変われるのだ。

ふと、私は不思議に思う。

ここまで生きてきたのは何故だろう。

私は、

どうしてここまで頑張れるのだろう。

頭の中で。

何度も。

何度も、問い続ける

もっとみる
「心を掴んで離さないもの。」(詩)

「心を掴んで離さないもの。」(詩)

夢を見た。

昔好きだった誰かの夢だ。

愛されているのに、心地の悪い。

酷く、苦しい夢。

私は未だ過去に深い傷を残す。

恐れている。

今日はたまたまだった。

まさか、

夢にまで出てくるとは思わなかったけれど。

トラウマは巡るように心を撫でる。

まだ。

私は過去に囚われている。

忘れたくても、忘れられない。

それでも、私は知っている。

この苦しみを乗り越えられる可能性。

もっとみる
「出来たらいいのに。」(詩)

「出来たらいいのに。」(詩)

無理だ。

分かり合えないことを知って。

根本の原因に気付く。

争いの火種が転がる。

積み重なった歴史の上。

綺麗に濯がれたこの身体で。

貴方は、

何がしたいんだ。

私は、

何かがしたいんだ。

現状を好転させる何かを。

積み重なった歴史の上で。

もう、かつての過ちを繰り返さないように。

それでも。

私達は人間だ。

どうしても分かり合えない人はいる。

対立し、ぶつかり合

もっとみる
「control.」(詩)

「control.」(詩)

息を整え、言葉を紡ぐ。

けして暴論にならないように。

感情的にならないように。

「弱みに漬け込む人間」がいる。 

そんな恐ろしいことに気付いた私は。

怖がる心を優しく包んだ。

心が何かで穢れないように。

眼前の相手を見据えて。

けしてぶれないように。

負けないように。

誰よりも真っ直ぐな瞳で

前を見る。

思い通りにはいかないことばかりだ。

心を抑え込む。

他人を気遣えば

もっとみる
「全て抱えて。」(詩)

「全て抱えて。」(詩)

私は進む。

超個体の人類が進む。

退化はない。

退路もない。

ただそこにいる

紛れもない私。

大きな機械。

歯車のひとつ。

知識、愛、言葉。

託された全てを抱えて。

私は歩く。

人類は進む。

悲しみも。

後悔も。

私の全ても。

誰かの全てだったものも。

抱えて。

私達は

これからを生きていく。

退化はない。

退路もない。

人類という大きな機械の

小さな歯

もっとみる
「かざして、アイオライト!」(詩)

「かざして、アイオライト!」(詩)

眼前の恐怖を遮って。

怖いのは人間の底知れぬ悪意。

悪気がなくてもなんだって?

自分も他人もかざしている。

「正義」と「悪」の二元性。

勧善懲悪で成り立つほど。

世の中そんなに甘くない。

「どんなことでも一発解決!」

無理難題を可能とする魔法なんてないから。

それでも、

科学だけを信じるのも違う。

目に見えないものはある。

サンタだってどこかにいる。

それがどれだけ荒唐無

もっとみる
「選定の夢。」(詩)

「選定の夢。」(詩)

私には夢がある。

いつか聞いた予言の詩。

誰かが作った予言の詩。

それが私を作ったんだ。

予言の内容はこうだ。

「現実の世界は不自由だ。

時として嘘だって

平気でつかなきゃいけないし。

自分を傷付ける人に対して

容赦しちゃいけない。

少し感じた違和感で、

細い希望を手探り寄せる。

それはそれは血にまみれた物語だ。

僕らはそれに縛られている。

楽園はどこだ?

夢はどこに

もっとみる
「look at me.」(詩)

「look at me.」(詩)

きっと、ずっとそうだった。

今、詩を詠うのも。

貴方の目の前にいるのも。

見て欲しかった。

誰かに褒めて欲しかった。

そんな承認欲求。

誰にだってあるようなもので。

どこか醜く、憐れなもの。

そんなものがあってしまったから。

詩を詠わないと。

誰かの役に立つように頑張らないと。

自己を肯定できなかった。

小さな私。

目の前でうずくまる。

葛藤を晒してまで。

悩みを詩に

もっとみる
「realize.」(詩)

「realize.」(詩)

心に向き合って。

原点に向き合って。

私の気持ちはどこにあるのだろう。

ずっと、ずっと考えていた。

この心のモヤモヤはなんだろう。

漠然としたもの。

目を瞑れば蘇る思い出。

苦楽を思う。

これからを思う。

私は何がしたいのだろう。

今、やりたいことが出来ているのだろうか。

前に元気かと他人に問われたとき。

私は言葉に詰まってしまった。

しまったから。

私は今、素直には笑

もっとみる