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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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#感情

[詩]「青写真とさようなら。」 #シロクマ文芸部

[詩]「青写真とさようなら。」 #シロクマ文芸部

青写真を描く。

妄想だらけのライフプラン。

計画立てただけの

テスト期間の過ごし方。

さよならを描く。

「また会う日まで。」

今が、

きっとその時だ。

シアノタイプの思い出。

鮮やかなあの景色も。

大好きだったものも全て。

過去はやがて

私だけの作品になって。

気付けば、

苦しみも薄れて。

また、歩けるようになる。  

青空の下で目を開ける。

理想にまみれたライフ

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「描きたい世界。」(詩)

「描きたい世界。」(詩)

何かに触発されて。

再び心に火が灯る。

心は何かを描きたいと叫ぶ。

頭は何かを諦めたように

ネタ切れを告げたなら。

どんどんやる気が削がれていく。

あれやこれやと。

やりたいことは多いのに。

そのくせ、

いつも時間が足りない。

最近の冷えた空気が心地いいこと。

街がイチョウで染まっていくこと。

踏んだらサクサク音が鳴って楽しいこと。

その全てを描きたい。

諸行無常。

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「boy-meets-girl.」(詩)

「boy-meets-girl.」(詩)

初めて会った時の事を思い出して。

貴方の隣で何を話したのかが

朧気になっている。

貴方の姿が心からも遠ざかっている。

貴方が眼鏡を掛けたのは

何時からだっただろうか。

僕が眼鏡を掛けたのは

何時からか忘れないのに。

あの時僕を撫でた貴方は。

僕の事をどう思ったのだろうか。

手すら握り返せなかった僕を。

あの日、出張先の神社で

僕は何を願っただろうか。

色とりどりな言葉の数

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「宛先のない手紙。」(詩)

「宛先のない手紙。」(詩)

嘘を吐いた。

少しだけ、嘘を吐いた。

それは貴方にではなくて。

それは自分に対してであった。

横顔が綺麗で鮮やかな貴方のこと。

誰よりも笑顔が素敵な貴方のこと。

忘れたくて、忘れる訳じゃない。

貴方だって人間だ。

今が間違っていることくらい分かってる。

正直でないことくらい分かっている。

気がついた時には、僕はいつも遅かった。

貴方と一緒にいたかった。

僕は誰も探していない

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「不真面目になれない自分へ」(詩)

「不真面目になれない自分へ」(詩)

自分に言い聞かせていた。    

痛みを、感情を。 

このまま進まなくちゃいけないと決めつけている。

気づいた時から、向き合うことが怖くなっていた。

どうすればよかったかなんて。

きっと、自分の心に答えを持っていた。

遅すぎた。

自分に言い聞かせていた。

感情を。恐怖を。

やかでその感情は本物になる。

後戻りなんて出来なくなる。

辛くても笑おう。

道を違えた先の未来で。

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「i don't know.」(詩)

「i don't know.」(詩)

どうすればよかったのか。

感情線は廻る。

目を伏せる。 

うずくまって、ずっと。

ぶれていく。

吐き捨てられて捨てられた想いが

反乱を呼ぶ。

自分の本当の感情は何処だろう。

僕は、まだ何も知らないのだ。

綺麗な言葉だけじゃ生きれない。

一方的な感情だけじゃ駄目で。

言葉が外に薄れる。

意味を作るためには、

受け止める誰かが必要だ。

嫌いな訳はない。

幸せを願う気持ちは

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「青空」(詩)

「青空」(詩)

お昼休みに

窓から外を見た。

外は綺麗な青空で包まれていて。

不満なんてなかったのに。

中は何かに支配されてる気がした。

狭い世界から金糸雀が旅立った。

青空へ旅立った。

きっかけを掴んだ悲しみ。

苦しくなって

支配に気付いた今に耐えられなかった。

苦しくてもよかった。

寄りかかる術がなくてもよかった。

外に出ることすら

確かに少しだけ怖いけど。

この中じゃ

幸せには

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「心を埋めて。」(詩)

「心を埋めて。」(詩)

旅の始まりはいつも。

好奇心か何かを求めて。

ひたすらに歩いている。

浸る空は綺麗で。

逸る心は命の灯火。

幸せを目指す。

最期を目指す。

鮮やかに笑うために

心を捧げよう。

赴くまま

多くを失い、

多くの人を傷つけた。

その分だけ、

幸せに生きることを誓った。

切り取った写真の飛行機雲。

雲に隠れた最果ては、

きっと見ることはないだろう。

ガラクタをデタラメに積

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「human.」(詩)

「human.」(詩)

きっと。

人間なんてこんなもんで。

きっと。

自分なんてこんなんで。

思い込みと事実が混ざる。

心が光彩を放つ。

見惑う光は

自分か他人か。

他人と自分は

案外似ている。

個人差ってものはあるが、

苦しみがある。

嬉しさがある。

悲しみも楽しさもある。

もっとなんかある。

感情がないのは

きっと寂しい。

残るものは

何もない気がするんだ。

覗く人の一面。

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「寂しさを越えて。」(詩)

「寂しさを越えて。」(詩)

終わりはいつも突然に。 

1日、また1日。

僕らは古くなる。

後ろめたさは加速する。

悩み、悩んで。

本当に信じれるのは自分だけなのに

自分一人だけはちっぽけだ。

だから、疑いながらでも

僕らは他人を信じなければいけない。

仲良くなって、幸せを噛み締めるたびに。

終わりが来るのが、

やっぱり苦しくて。

(……こんな日常が、続けばいいのに。)

言葉が出ない。

木簡に描かれ

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「いつか、変わる日まで。」(詩)

「いつか、変わる日まで。」(詩)

夕焼けの下、辿り着いた頂上にて。

街を見つめた僕は、

一体何を見ていたのだろう。

空の先?景色?

時が過ぎて、感覚も景色も移り変わる。

工事中

封鎖された道。

空き地

今は家が建ってる。

移り変わらない景色なんてない。

変わらない人なんていない。

いつかの気持ちと行動の過去と

いつかは終わることだけが確かだ。

心を落ち着けて

確かに息を吸って。

傷や苦しみを乗り越えた

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「No title(Ⅲ)」(詩)

「No title(Ⅲ)」(詩)

ある日僕は走り出した。

躊躇も遠慮も殴り付けて。

ひとりぼっちのESCAPE.

汗ばむ身体も、

今すぐ泣き出しそうな心も。

辛い時もあるさ。

悲しくて投げ出したくなる時もあるさ。

僕だってヒトなんだ。

何者にも変えられぬ

一人の人なんだ。

「我が儘くらい言わせてくれよ。

……臆病なんて、笑うなよ。」

loneliness.

息を吸った帰り道。

死にたくなるような0.1秒

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「殺意。」(詩)

「殺意。」(詩)

誰かを恨む心とか。

誰かを許したくない声とか。

振り上げたその手とか。

諌めるその理性とか。

そんなこんなで満ちた殺意。

負の感情が、爆発する。

理由はどうあれ、

今の自分にはないもので。

他人なら、受け入れるつもりもないものだが。

「……大切な誰かなら。」

そんな風に考えちゃ、また。

(……なんかつごうよく、
使われちゃうんだろうな。)

って、かんがえた。

身体を伸ばし

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「無知の海。」(詩)

「無知の海。」(詩)

心に雨が降る。

いつも降っている。

海の水面が揺らめいてる。

傷の付いた身体が揺れる。

震えて、雫を落とす。

砂に足跡付けて笑うような。

浮かれすぎの足が止まる。

「エス」

自分の中の衝動。

飼い慣らせなくて、ただ逃げたくて。

(……誰かの、せいにしたくなった。)

心は藍色に染まる。

海岸の塩水が、傷に染みた。

凍って。

雪の凍(し)みる11月に。

……そろそろ、冬が

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