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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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#言葉

[詩]「空虚と嘘に」

[詩]「空虚と嘘に」

吐いた言葉

飲み込めない

他者の言葉で

揺らぐ心

吐いた言葉は

真実か

社会に満ちた

この気持ち

倫理を研いでも

分からない

貴方のことも

知らないよ

心の中の

静かな空虚

埋める手段は

どこにある

満たされなくて

分からなくなって

ただ

真空の中で

息をした

嘘と空虚

吐いた言葉は

飲み込めない

他者の言葉で

揺らいでく

込めたはずの

感情の

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[詩]「綿毛のレター」

[詩]「綿毛のレター」

ふわりふわり

宙に浮く

綿毛のレターは

旅立って 

息をするように

手紙を書く

綴った言葉は

散っていく

ふわりふわり

いつか芽吹く

その日まで

誰かの心に

宿るまで

無意味だとしても

生きていたから

風を感じていた

光が満ちていた

思い返す過去に

さよならを

諦感が満ちたから

飛んでいけ

夢想する未来へ

希望で満ちたから

ふわりふわり

言葉を飛ばし

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[詩]「独白」

[詩]「独白」

私は自分を晒すことが

苦手だった

批判や否定も恐れていたけど

なにより

理解されないことを恐れていた

思い出の数々

否定されて傷ついた心は

理解されずに苦しんだ心は

もう、元に戻ることはない

時計の針が

時を刻む

伝えても意味がないかもしれない

そうやって

諦めてしまって

めんどくさいって

自分の中で理由を作って

ふさぎこむ日々

それが

ずっと苦しかった

吐き

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「look at me.」(詩)

「look at me.」(詩)

きっと、ずっとそうだった。

今、詩を詠うのも。

貴方の目の前にいるのも。

見て欲しかった。

誰かに褒めて欲しかった。

そんな承認欲求。

誰にだってあるようなもので。

どこか醜く、憐れなもの。

そんなものがあってしまったから。

詩を詠わないと。

誰かの役に立つように頑張らないと。

自己を肯定できなかった。

小さな私。

目の前でうずくまる。

葛藤を晒してまで。

悩みを詩に

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「words」(詩)

「words」(詩)

頭の中を声にする。

声を言葉にする。

あたまのなかを詩にする。

素直な言葉達。

普段、誰にも伝えることはないのに。

詩にしたら伝えられる気がした言葉達。

「難しいな。」

一蹴される言葉。

「考えすぎだよ。」

一蹴される言葉。

そんな言葉のなかに。

本当は、

大切なものが眠っているんじゃないか。

ちょっとした違和感。

頭が小さく警鐘を鳴らす。

だから。

頭を回して、考

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「言葉の欠片。」(詩)

「言葉の欠片。」(詩)

死したフレーズ

言葉を忘れ。

散らばった欠片は綺麗だ。

浮かばないタイトル。

思い付かない物語。

何かを書きたい感情だけが

自分を動かしている。

決断の時が来る。

足掻いて、足掻いて、足掻いた先で。

私に残されたものはなんだ。

間違って、怯えて、傷付いて。

それでも未来は残されていた。

バラバラにされた心のピース。

言葉の欠片。

それは星のように

綺麗で、儚くて。

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「自分の言葉で。」(詩)

「自分の言葉で。」(詩)

積み上がる難題と本。

何かを変えたいだけの知識に埋もれる。

詩を読んだ。

染みるような言葉と風が

心を通り過ぎて響いている。

「決意と知識は生かさなきゃいけない。」

どこかの誰かが言っていたような言葉。

がなる声に想いを込めて。

焦がれるような熱が世界を変える。

部屋の中に一人。

「あの時もっと、あれが出来たなら……」

……なんて、下らない考えに囚われる。

過ぎ去った時には

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「言葉。」(詩)

「言葉。」(詩)

言葉というメッセージを見つめて。

目を見開いて。

小さく息を吐いて、吸って。

僕は変わる。

人は少しずつ変わっていって。

極点と言う名のゴールに

何度も辿り着く。

その度に聞こえる声。

「very expected we are.」

耳元で囁く声。

心はより脆く、より固く。

落された影は覚悟へと姿を変える。

暗く、砕かれた目をしながら。

伝えられた、

友達の言葉を受け止

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「i don't know.」(詩)

「i don't know.」(詩)

どうすればよかったのか。

感情線は廻る。

目を伏せる。 

うずくまって、ずっと。

ぶれていく。

吐き捨てられて捨てられた想いが

反乱を呼ぶ。

自分の本当の感情は何処だろう。

僕は、まだ何も知らないのだ。

綺麗な言葉だけじゃ生きれない。

一方的な感情だけじゃ駄目で。

言葉が外に薄れる。

意味を作るためには、

受け止める誰かが必要だ。

嫌いな訳はない。

幸せを願う気持ちは

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「白紙の頁に。」(詩)

「白紙の頁に。」(詩)

口を塞いで、言葉を隠した。

言ってはいけないことがある。

吐き出せないことが苦しい。

楽になりたいと思うけど。

自身の幸福と、誰かの幸福を天秤にかける。

耐えれないけど、耐えなければならない時。

きっと、

自分ひとりじゃどうにもならない。

ここに吐いて終わろう。

自分は

とっくの昔に決めているんだ。

まだ、自分は生きたいと。

運命が

死を運んでくるまでは……

静謐。

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「虹色の海へ。」(詩)

「虹色の海へ。」(詩)

虹色の欠片

バラバラな想いを拾い集めて。

砕けた光が

自身の心臓を作る。

夜に目が覚めて

不意に考えている感情は。

爽やかな涼しさとか

夜空に見えた欠片だとかで。

それを見るたびに

心が踊る。

小さなセカイ

離れて見る街で息をして。

水面に揺れる

海の心臓の鼓動。

失ったものを取り戻すように

読みかけの本のページをめくる。

栞の先の言葉。

「虹色の海」「コロンブス

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「伝えたい言葉がある。」(詩)

「伝えたい言葉がある。」(詩)

僕が見た景色

君の見た景色

まったく違うことも

ぴったり同じことも

愛おしかったことも

ただ辛かったことも

春の桜が散る様も

果てのない夏空も

紅葉の散る秋も

点々と降る冬も

想い出の中に書き残していて

忘れたことも覚えてることも

どんな景色も、多分大切だ。

全部が全部

宝物じゃないけど。

好き嫌いだって

激しかったけど。

小さな炎を消さないように

僕らは頑張っ

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「run far away.」(詩)

「run far away.」(詩)

「思い出す暇なんてない」

どっかの言葉に感動して。

後ろめたく、がむしゃらに走る。

その先で。

恐怖の鎖に捉えられたように

思い出してしまう。

現実は思ったより変化が緩やかで。

展開が早いように思えた小説より、

スロー再生。

文字が僕を突き刺した。

急に襲ってくる理性と罪悪感。

「……何をしてるんだ?」

考える暇がある。

顔を伏せる。

立ち向かいたいけど。

生きること

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「STORY.」(詩)

人に刻まれた生涯。

始まり、知って、決意。

走る、知って、砕けるまでは……

人の一生は儚くて。

あめざいくみたいに崩れる。

(……それでも。)

種を飛ばす植物のように

未来を託す。

意思の欠片は繋がれて。

過去、今、未来。

人間は、その全てを生きる。

言葉で紡がれるSTORY.

感覚越えた超感覚で

己の心を探せ

不確かでも、妙な確信を持って。

ただ、その暖かさだけを頼

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