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「言葉の欠片。」(詩)

死したフレーズ

言葉を忘れ。


散らばった欠片は綺麗だ。


浮かばないタイトル。


思い付かない物語。


何かを書きたい感情だけが

自分を動かしている。


決断の時が来る。


足掻いて、足掻いて、足掻いた先で。


私に残されたものはなんだ。


間違って、怯えて、傷付いて。


それでも未来は残されていた。


バラバラにされた心のピース。


言葉の欠片。


それは星のように

綺麗で、儚くて。


間違いなく、私の全てだった。


だから、作り直す。


たとえどれだけかかったとしても。


再生していく言葉

昔が薄れ。


繋ぎ止めた意識が形を作る。


苦しみを越えたら

作りたいものが分かる気がして。


何かを書きたい感情は

今も自分を動かしている。


別れの時が来る。


あの感情にも、あの人にも、あの思い出にも。


私に残されたものはなんだ。


失って、喪って、擦り切れて。


それでも、未来は残されている。


一度砕かれた心と言葉。


再生し、磨きあげられた

その鉛のような固さは。


間違いなく、

私が今まで生きてきた証だ。

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