見出し画像

「run far away.」(詩)

「思い出す暇なんてない」


どっかの言葉に感動して。


後ろめたく、がむしゃらに走る。


その先で。


恐怖の鎖に捉えられたように

思い出してしまう。


現実は思ったより変化が緩やかで。


展開が早いように思えた小説より、

スロー再生。


文字が僕を突き刺した。


急に襲ってくる理性と罪悪感。


「……何をしてるんだ?」


考える暇がある。


顔を伏せる。


立ち向かいたいけど。


生きることを諦めやしないけど。


せめて痛みから逃げれるように。


「……もう少し、色々あってもいいのにな。」


呟くように。


心が弱くなっている。


(……優しく、したかったけど。)


何処へ逃げても

追いかけて来る声。


「向き合え」


治りきらない傷と、

多少の後悔のままに。


(……何を言っても、満たされないのに。)


虚勢のままに、言われた通り。


相反する言葉と行動。


血を吐いて

意識がよろめいた先で。


心に風穴が空いてることに気づくんだ。


なるべく心を埋め立てる。


ひとりぼっちの戦場の中で

悟られないように、切り替える。


(……見抜いてくれるなよ。)


弱い心は捨てられない。


誰かに優しくしたいから。


誰かに、愛されたいから


……でも、強くならなければならない。


傷付いても、立ち上がれるように。


自分で、自分を認められるように。


本当の感情は………

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?