「STORY.」(詩)

人に刻まれた生涯。


始まり、知って、決意。


走る、知って、砕けるまでは……


人の一生は儚くて。


あめざいくみたいに崩れる。


(……それでも。)


種を飛ばす植物のように

未来を託す。


意思の欠片は繋がれて。


過去、今、未来。


人間は、その全てを生きる。


言葉で紡がれるSTORY.


感覚越えた超感覚で

己の心を探せ


不確かでも、妙な確信を持って。


ただ、その暖かさだけを頼りにして。


「言葉」と名を持つ

意味の羅列を刻んでいく。


火にくべた心が燃える。


「絶対」という言葉の不確かさ。


例え、それを知っても。


「……打ち砕け!」

と叫ぶ清々しさを。


後悔、自責、覚悟、希望。


火にくべた言葉が動力源。


望むものを撃ち抜けなくとも。


今、心の中に残る全てを賭けて。


望みを込めて………


STORY.

人生を歩む。


信じる限り、

見ているセカイが全てで。


否定する限り、

自分の中のセカイだけが確かだ。


危うく人生を歩むのは

僕の望みを叶える為。


望んだ、終点に辿り着く為……


……そんなことを、思いながら。


空想だらけの
雨の降る街で、ただ。


撃ち抜いた雲が晴れ、

渇いた晴天を覗かせる街で、ただ。


ぼおっと、砕けた命の欠片を眺めていた。

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