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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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#未来

[詩]「曇天の未来へ」

[詩]「曇天の未来へ」

変わる未来と

モヤモヤ

幕が開ければ

語り部はいつも

全てを知っている

フリをする

不定形な

役者達

セットされた

舞台の裏で

溜め込んだ感情が

破裂した

決められた

言葉を裏切って

台本通りの日々に

さようなら

先は見えない

ノープランで

生きている

何が起こるかも

知らないで

未だ雲行きは

怪しくて

でも

確かなのは

未来には

倒れた私がいる

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[詩]「遠くへ」

自転車を走らせ

あの駅へ

遠くへ行こう

期待を抱いて

今までを壊せ

あの頃は

もう戻らない

仰ぐ青空

未来に夢を

電車に乗って

あの駅へ

遠くへ行こう

見慣れた景色が

消えていく

見慣れた誰かも

消えていく

たった一人でも

一期一会

助けてくれる声を

逃さないように

警告文を繰り返して

回した脳を

目的地に

ピンを指して

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遠くの情景

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[詩]「センチメンタル」

[詩]「センチメンタル」

街灯で輝く夜空。

いつもにみたいに

電車に乗る。

外に目をやると。

昔横切った

光の花束。

思いを馳せて。

花が咲いて。

時は経って。

花が散って。

また

咲いていく。



ここにあらず。

空白のようで。  

ただ。

綺麗なものだけ

見ていたいけど。

思い出すのは

苦い過去。

甘い幻想に

フラれて。

見えない心を

諦めて。

それが現実だと

受け入れ

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[詩]「青写真とさようなら。」 #シロクマ文芸部

[詩]「青写真とさようなら。」 #シロクマ文芸部

青写真を描く。

妄想だらけのライフプラン。

計画立てただけの

テスト期間の過ごし方。

さよならを描く。

「また会う日まで。」

今が、

きっとその時だ。

シアノタイプの思い出。

鮮やかなあの景色も。

大好きだったものも全て。

過去はやがて

私だけの作品になって。

気付けば、

苦しみも薄れて。

また、歩けるようになる。  

青空の下で目を開ける。

理想にまみれたライフ

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「私らしくあろう。」(詩)

「私らしくあろう。」(詩)

ゆっくりと、

また歩き出す。

この先に何があろうとも。

私の人生は終わらない。

苦しい現実。

大きな絶望も。

小さな絶望も。

小さな幸福も。

身を震わすほどの幸せも。

何度も積み重ねて。

何度も転んで。

その度に、

もっと成長したいと思った。

この痛みを乗り越えられるように。

私らしく、振る舞えるように。

前を見据えて、微笑んだ。

立ち上がって、また。

ゆっくりと

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「こんばんは、未来。」(詩)

「こんばんは、未来。」(詩)

こんばんは、いつか見る未来。

昔の恋情はとうに消え去って。

今の恋情はどこにもない。

過去はより遠ざかり、

また私は、少し進む。

未熟さはまだこれからで。

少しずつ変えていく。

覗く三日月に

未来の幸せを願って。

数多の星が燃え尽きて散ってく、

銀河の中の。

水の惑星、大空の下。

静かに眠る一つの影。

「小さな死」には夢を。

赤い華が夜空に散る。

堕ちた死体には

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「あの空の向こうへ。」(詩)

「あの空の向こうへ。」(詩)

未来へと進む。

言葉が出てこない。

見据えた先は

下り坂。

どこまでも進んでいく。

頭の中に溢れる過去。

全て大切にしまって。

「どこまでも行けるはず」と。

信じるだけ。

自分を守る自己愛を

捨てられるはずなんかないな。

自己肯定は、

他人からも、自分からも得られる。

ただ、生きていたいだけで。

未来へと進む。

言葉をナイフにして。

見据えた先は

上り坂。

どこ

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「不真面目になれない自分へ」(詩)

「不真面目になれない自分へ」(詩)

自分に言い聞かせていた。    

痛みを、感情を。 

このまま進まなくちゃいけないと決めつけている。

気づいた時から、向き合うことが怖くなっていた。

どうすればよかったかなんて。

きっと、自分の心に答えを持っていた。

遅すぎた。

自分に言い聞かせていた。

感情を。恐怖を。

やかでその感情は本物になる。

後戻りなんて出来なくなる。

辛くても笑おう。

道を違えた先の未来で。

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「切り分けた、綿毛のような。」(詩)

「切り分けた、綿毛のような。」(詩)

ふわり、綿毛が飛ぶ。

死の間際

切り分けた魂が空を舞う。

死なない意思として飛んでいく。

「好き」の気持ちと弱い心。

いつの日からか貫けなくなっていた。

何故かずっと、苦しかった。

だからせめて、

この感情を終わらせて。

(……きっと、覚悟は既に出来ている。)

頬に伝う雨。

纏わり付いて、重くなっていく体躯。

もう、戻れなくても。

どこまでも素直だった自分を。

間違った

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「記憶の先の未来へ。」(詩)

「記憶の先の未来へ。」(詩)

ある日の通話。

写真を並べて語らった、

誰かと誰かを繋ぐ想い出。

今までの想い出が頭に流れ。

とめどなく溢れている。

そして、気づく。

嫌なことを8割は忘れていること。

気にしてないことも覚えてないこと。

目を背けたくなる過去も自分。

きっと、逃げてはいけないんだろう。

目を合わせたあの日。

自分を救うことで精一杯で。

人の気持ちを考えていなかった。

ここに来るまで、

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「なき痕。」(詩)

「なき痕。」(詩)

目立つ傷は心の中。

何度泣いても枯れない涙が。

僕を僕だと証明してくれている。

霧の先は雨で。

心を覆う。

だんだんと笑えなくなってくる。

劣等と劣情。

足りないものばかりだ。

思考回路すら回らない。

曇り空は、些細な時間の経過で晴れるけど。

笑顔は辺りに転がっているけど。

僕が過去に目を背けるのは、きっと。

もうこれ以上、

傷つきたくないからなんだろう。

後には引けな

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「旅の始まり。」(詩)

「旅の始まり。」(詩)

別れ道

手を降ってさよーなら!

終わりが見えた

Cパートを越えて。

泣きそうになる寂しさを堪えて。

新たに向かうは新天地。

出会いもあれば別れもある。

足の赴くまま、身を委ね。

鮮やかな青空を仰ぐ。

見るもの全てが、輝いて。

広大なセカイ

旅の未来へと進む。

歩いて、自転車に乗って。

走って、電車に乗って。

木陰の風に揺られ、船に揺られ。

風に乗って、空の果てまで飛ん

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「0.8の世界で。」(詩)

「0.8の世界で。」(詩)

言葉を紡いで、繋げたくて。

けれど怖くて、境界線を引く。

筆界の空に身を墜とす。

叩きつけられた僕は、

恐怖と反抗心を身に付けた。

0.2から0.8へ。

見えるセカイを切り替える。

人類が作った幻想が見える。

逃げ出すように走る。

興味を持つ先へ

走る。

心臓を高鳴らせた始まりは

いつも「未知」からだ。

怯えをワクワクで上書きして。

果てもない。

飽くなきスタート。

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「憧憬。」(詩)

「憧憬。」(詩)

電車に揺られ、その向こう。

普段運ばれる地点より先。

(……その先に、何があるんだろう?)

未解放のマップ、

まだ見ぬ舞台に憧れを抱き。

舞い散る姿。

ぼんやりと、夢想に耽る。

暗闇の先。

焦がれた光の痕。

人に揺られた孤独感、

戻れない安らぎを覚えて。

街を歩く。

自分は、

所詮有象無象の一つでしかない。

……それでも、輝くことを夢に見る。

自己肯定感の低さ。

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