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「憧憬。」(詩)

電車に揺られ、その向こう。

普段運ばれる地点より先。

(……その先に、何があるんだろう?)

未解放のマップ、

まだ見ぬ舞台に憧れを抱き。

舞い散る姿。

ぼんやりと、夢想に耽る。

暗闇の先。

焦がれた光の痕。

人に揺られた孤独感、

戻れない安らぎを覚えて。

街を歩く。

自分は、

所詮有象無象の一つでしかない。

……それでも、輝くことを夢に見る。

自己肯定感の低さ。

間違いだらけの日々。

記憶。

「特別」でありたいと思う気持ち。

……その全てが、今の僕で。

その先に。

未来を見ている

自分がいる。

夢と現実を混同して。

自覚して、幻覚を見て。

わかってて。

「……でも。」

って、繰り返す。

誰かの光が、僕を焦がす。

貴方の想いが、僕を焦がす。

僕はここに在って、

未来は、今。

この感情によって、創られていく。

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