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[詩]「センチメンタル」

街灯で輝く夜空。


いつもにみたいに

電車に乗る。


外に目をやると。


昔横切った

光の花束。


思いを馳せて。


花が咲いて。


時は経って。


花が散って。


また

咲いていく。


ここにあらず。


空白のようで。  


ただ。


綺麗なものだけ

見ていたいけど。


思い出すのは

苦い過去。


甘い幻想に

フラれて。


見えない心を

諦めて。


それが現実だと

受け入れる。


どれだけ

カッコ悪くても。


それでも

私は生きている。


目を瞑って。


豆電球が消えたみたいな。


空白のような暗闇に。


心は

ここにはない。


未来に向きつつある

この心が。


未来を見つけられずに

泣いている。


目を閉じれば才能のように。


夜空に

たくさんの星が輝いていて。


そして

燃え尽きている。


目を開けても

現在地は見えてこない。


何度もトンネルを越えて。


私はどこに着くのだろう。


分からないけど。


分からないから。


書き連ねた言葉の数々。 


一つタイトルを増やす。


この気持ちも。


あの気持ちも。


全部に

熱を込めて。


そしたら、きっと。


随分遠くまで辿り着いている。


ネオンで輝く夜空。


全く知らない街と駅。


それでも

未来はまだ見えなくて。


少しだけ怖いけど。


不思議と

心は華やいで。


明日に

少し、期待した。

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